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本場アメリカでは、モーターホームまたは、RV(レクリエーショナルヴィークルの略 以下写真)、ヨーロッパではキャラバンなどと呼ばれている。
日本では、調理設備や就寝設備などキャンピング車の構造要件を備えた8ナンバーの車両を一般的にキャンピングカーと呼ぶが、近年軽で寝れるように改造しただけなど充分なキャンピング車の要件を備えていない車両でもキャピングカーと呼ぶようになってきてるため定義は非常にあいまいになっている。
車内の食事用テーブル・椅子などのスペース部分。常設タイプとおりたたみ式、組み立て式などがある。
運転席の上にある寝るスペース。日本製ではキャブコン(トラックベース)の運転席の上に設置されているものが多い。
常設タイプと折たたみ式、組み立て式など様々なものがある。ベッドへの上り下りは、専用の梯子が付いていることもある。
アメリカ製キャンピングカーに設置されている汚物用常設タンク。かなりの量を貯めることができる。ブラックタンクでは排水用のホースを接続して,レバーを引き捨てる。
国産キャンピングカーは、ほぼカセット式トイレで、カセット式トイレにはこのブラックタンクはついていない。
カセット式の場合は、トイレ下のタンク部分を取り外しトイレに捨てる。難点は、あまり多くの量を貯めることができないことと、旅先で捨てる場所がないこと。近年、サービスエリアや道の駅のトイレにカセットトイレにに溜まった汚物を廃棄する行為が問題視されている。
アメリカ製キャンピングカーに常設されている汚水用タンク。
台所・シャワー・洗面所などの100L以上のかなりの汚水を貯めることができる。
国産キャンピングカーは、18Lのポリタンクや車体下に常設タンクを設置してる車両もある。
車内に設置された台所にある水道設備が設置され、洗い物ができるスペース。
Forced Fumesの省略で強制吸排気システムのガスや軽油、ガソリンなどを燃料とするヒーター。
室内の空気を汚さないシステムで燃焼した排気は、車外に出るように設計されている。そのため、長時間の使用も安全に使用できる。
車内に設置された物入れ。国産・外国製に関わらず蓋がついている設計が多くガススプリングやロック式などで走行中に蓋が開かない設計になっている。
発電機のこと。国産キャングカーに発電機を搭載している車両は少なく、ホンダの3kw以下のものなどが搭載されている。
アメリカ製のキャンピングカーには6KWや7KWなどの大型のものが多く、電子レンジルーフエアコ、ドライヤーを同時に使用しても問題なく使用できる。
ホンダ9iや16iなどのポータブル発電機を道の駅やサービスエリアなどで駐車スペースや歩道に置いて使用するなどの行為が問題視されている。
イギリスで発明された熱吸収式の冷蔵庫。12V/100V/ガスの3つのエネルギーで稼動する。
外国製のものがほどんどで国産キャンピングカーにも多く使われている。Dometic Americana Norcold Royal など大型のものもある。これもアメリカ製やヨーロッパ製のものが本場である。
キャンピングカーの背面にある梯子。屋根に上るための梯子。
後輪から車体最後部までの部分である。この部分が長ければ長いほど急な坂の上り口などで後部を地面にこすってしまうことや,隣に車がある状態で,ハンドルを一杯に切って発車した場合,隣の車に後部がぶつかってしまう
トレーラーでバック時やスリップ時にヘッドとトレーラーが鋭角になってしまうこと。この状態ではヘッドとトレーラーがぶつかることもある。この状態は、バック時に多くおこる。また、スリップなどによりおこることもある。ジャックナイフになった場合は前進することで解消される。
一昔前まで88ナンバーと呼ばれていたが、登録番号の3桁化により、現在では8ナンバーと呼ばれることが多い。8ナンバーにはキャンピングカーだけではなく、その他特殊車両も8ナンバーがある。8ナンバーになると、税金面が安くなるなどのメリットがあったが,不法8ナンバーの増加による旧運輸省の方針で8ナンバーの税金の優遇がなくなってきている。
居住部分の照明やウォーターポンプなどを作動させるためのバッテリー。エンジン部のバッテリーとは全く別のものである。特殊なバッテリー(ディープサイクル)が搭載されている場合が多い。
また,サブバッテリーは,走りながら充電ができる設計がほとんどである。トレーラーも同様でこれを走行充電という。トレーラーの場合はヘッド車の電源(12V)とトレーラーをカプラで接続しトレーラーのバッテリーに充電するしくみである。
水を送るための電動ポンプ。一部トレーラーなどで脚でペダルを踏んで水圧をかけ水を出すシステムもある。
ウォーターポンプは手動スイッチによるONのあと,圧力スイッチが働き,一定の圧に下がると(水を蛇口から出すと),圧力スイッチが働き,自動的にウォーターポンプのモーターに12Vを送り水を送るシステムになっている。
シャフロポンプやフロージェットなどの米国製が有名。
屋根についたエアコンである。AC電源で稼動する。アメリカ製のものは、120Vなので外部電源をとった場合は20V足りない。かろうじて動く場合やブレーカーが落ちる場合など同じ製品でも使用する地域やわずかな電圧差でも動作が決まってしまう。日本に入ってきた段階で、アップコンバーターなどが入っているものもあり、これは全く問題なく使用できるが,それが入っていないものは,能力的にも厳しい。
国産車には、ルーフエアコン搭載車が近年増えてきているがまだまだ少ないのが現状。夏に車内が暑くなるキャンピングカーにとっては、ルーフエアコンはあると大変重宝する。
国産の車体を切り、ウインドウエアコンや家庭用エアコンを取り付けている車両もあるが、メーカーでは自動車への取り付け時による保証はしていないことや車体の強度が落ちる可能性などのリスクがある。
キャンピングカーの横から引き伸ばして使用する日よけのこと。ヨーロッパ製のものは、クランクハンドルで回すと出てくるタイプが多い。フィアマやオムニスターが有名。
一方、アメリカのものは大きくて頑丈。A&E(ドメティック)やケアフリーが有名。