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キャンピングカーは、特殊用途に属するが、ガス、電気、発電機などの装備品など特別な検査はない。検査内容は、普通車と全く同。
ガス設備が壊れていようと、発電機が壊れていようと、ルーフエアコンが壊れていようと車検には全く関係がない。
キャンピングカーでも車検を行っている近くの整備工場で受けることが可能。
キャンピングカー業者でなければキャンピングカーの車検を受けることができないということはない。
キャンピングカーということで高い車県代を請求されることがあるので、事前に見積もりを必ず数社取ることが大切。
アメリカンモーターホームや一部の国産キャブコンの上位モデルやオプションで搭載されているルーフエアコン。
キャンピングカーに使用されているメーカーはコールマン製やエレクトロラックス、デュオサーモなどなどほとんどが外国製。
冷やすための原理は、自動車のカーエアコンと同様、冷媒となるR22(自動車はR12やR134a)などのがコンプレッサーで圧縮され、高温・高圧になり、コンデンサー内に入ったガス状の冷媒は冷やされ液状に戻る。
液状になった冷媒は、キャピラリーチューブへと流れ急激に膨張させられ、そこで低温・低圧の霧状の冷媒に変化する。
この低温・低圧の冷媒がそのまま室内噴出し口上部にあるエバポレーターに流れ込み周りの熱を奪って蒸発し、さらに加圧されガス状の冷媒に変化する。
車検に出したから・・・オイル交換はしているだろう。クーラントは交換してくれているだろう・・・・と思いがちですが、実際はそれらを行わなくても車検は通る。
オイル交換をすれば、オイル台、工賃が当然上乗せされる。また、オイル交換をしてほしい、クーラントを交換してほしいと依頼することも大切。
車検は業者に依頼する方法の他に、自分で国土交通省の各支局に持ち込み検査を受ける方法がある。
いわゆるユーザー車検。ユーザー車検の場合は、工賃、代行手数料、その他手数料などがかからず、その分かなり安く車検を行うことができる。
自分で持ち込めば法定費用を含んで軽自動車で4万弱、クラスAでも10万強で済んでしまう。
とにく経費を節約する、自分のキャンピングカーの健康状態を知る上でもユーザー車検はメリットも大きい。
ユーザー車検を行う上で、全て自分の責任のもとで行わなければならない。
ある程度の点検・整備をしておかなければ、車検に合格しなかったり、後からトラブル発生ということにもなりかねない。
車検と聞くと、業者にしかできない、難しい、専門的な知識や技術が必要と思いがちだが、現在乗っている状態でそのまま車検に持っていっても通ることはまれではない。
ユーザー車検を行う場合下の項目を参照して点検・整備を行えば合格率もかなりの割合高くなる。
ユーザー車検は特別なものではなく、誰でも気軽に行えるもの。
バッテリー
バッテリー液の確認 減っていればバッテリー液をホームセンターなどで購入し補充。
バッテリーの性能 エンジンのかかりが悪い場合や過去にバッテリーを完全放電している場合は、新品と交換。
ヘッドライト
照射角のずれ 簡単な方法として、夜キャンピングカーの正面を壁に1m50〜2mくらに近づけ、ヘッドライトをハイライトにして点灯させる。
壁に照らされたヘッドライト光の照射位置が、左右で同じ高さであればだいたい基準値内であると判断しても良い。
もしずれている場合は、ライトの周囲に調整するネジを回して調整する。軸は真正面ではなく、左側に少しずれる程度の調整が必要。
ヘッドライトバルブ
純正品でなくても光が暗くなければ大丈夫。色についてもホワイト、イエローどちらかの色で統一されていれば大丈夫。光量不足や照射角のずれがある場合は不合格になる。またHIDは、6000ケルビンまでなら合格ラインと言われている。
ステアリング
社外ハンドル装着の場合 ハンドルは直径が36cm以上あってラッパのマークが付いていれば、純正品でなくてもOK。
また、ステアリングのロッドにガタがないかチェックし、もしガタがある場合、修理が必要。また、パワーステアリングのフルードの量や漏れもチェックし、不足してるならば補充する。
ホーン
社外ホーン装着の場合、保安基準適合のものであれば交換していてもOK。検査は、一定の音量を継続して鳴らすことができればOK。
ワイパー
ワイパーゴム ふき取りが良くない場合はホームセンターなどで購入し交換。
ウォッシャー液
ウォッシャー液の補充も忘れずに。ウォッシャー液が出ないと不合格になる。
ランプ類
ウインカー 球切れ、正常に点灯しないもの、レンズの破損があるものは不合格。また、キャンピングカーでも特にクラスBやクラスCの場合、後方斜めから立った位置からフロントのウインカーが見えないものは不合格となる場合がある。
テールランプ・バックランプ・ハザード 全て正常に点灯・点滅するかどうか確認。切れていれば交換。
タイヤ
タイヤ溝 タイヤはスリップサインがでて溝がないものは不合格。
ワイドタイヤ フェンダーからはみ出したものも不合格。インチアップやワイドタイヤにしている場合は、外周が正規のサイズに近いもので、速度計を狂わさない程度ならば大丈夫。(極端に純正と外周が異なる場合はメーターの検査で不合格となる恐れあり。極力純正で受けることが望ましい)銘柄・種類
タイヤの銘柄(メーカー)が4本違っていてもOK。スタッドレスタイヤでも検査は受けられる。
サスペンション
ショックアブソーバーのオイル漏れや損傷がないか、取付部に緩みやガタがないかをチェックする。サスペンションやショックアブソーバーについては、規格内製品であれば車検はOK。車高
車高についてですが、最抵地上高を9cm確保する必要あり。
エアークリーナー
汚れていたら掃除。社外でもOK。検査官が基本的にクリーナーケースを開けてみることはない。
エンジンオイル
エンジンにオイルが規定量入っているかもチェック。オイルが極端に少ない場合、オイル漏れの可能性があります。オイル漏れを起こしていると検査は不合格。
エンジン不調
アイドリングにばらつきがある場合は、点火系・燃料系などに問題があり、不完全燃焼を起こしていることもある。不完全燃焼の場合は、排ガスの検査ラインで不合格になる可能性あり。
トランスミッション
ミッションオイルが規定量入っているかチェック。オートマ車の場合、ATフルード。規定量入っているかのチェックと漏れがないかをチェック。これも漏れがある場合は不合格。
ドライブシャフト
ドライブシャフトブーツの破損がある場合などは、修理・交換が必要。
マフラー
マフラーに穴や亀裂がないかチェック。穴や亀裂があると検査は不合格。
車検対応マフラーであれば純正以外のものでも大丈夫。穴あきなどがあれば、マフラーパテを使って修理すればOK。
ブレーキ
ブレーキフルードの量をチェック。フルードの量が大幅に減ってるようであればブレーキパッドがかなり減っている可能性あり。
最近ではカー用品店で手軽にパッドは手に入る。また、パーキングブレーキも引きしろをチェックし、ゆるい場合はワイヤーを調整。
車検のための消耗パーツ ワイパー・オイルフィルター・エアークリーナー・オイル・プラグ・バッテリー・電球などなど最近ではホームセンターやディスカウントストアなどでも購入できる。もし、適合する商品がわからない場合は、車検証を持って行き、係員へ質問すれば教えてもらえる。
@車検前に準備するもの
(1)自動車検査証(車検証)
(2)自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
(3)24ヶ月定期点検記録簿(民間車検場による指定整備の場合は保安基準適合証)
(4)自動車税納税証明書
A車検場で購入するもの
(5)継続検査申請書(OCRシート)
(6)自動車検査票
(7)自動車重量税納付書(印紙含む)
これらの必要な書類・印紙は車検場に行けば係員が教えてくれるので心配無用。
上記書類を揃えて必要事項を記入し、車検の受付へその書類を提出。書き方がわからない場合は、車検場にある雛型を参考にするか係員に質問すれば教えてくれる。
いよいよラインへ(車検)
検査ラインへは自分で運転し、係員の指示に従って車を操作する。
サイドスリップの検査 車輪の横滑りの検査 直進性保持の検査
ブレーキの検査 前輪、後輪、サイドブレーキの検査
スピードメーターの誤差検査
ヘッドライトの検査 ヘッドライトの光度検査 ヘッドライトの光軸検査
排気ガスの検査 一酸化炭素濃度の検査 炭化水素濃度の検査
下回りの検査 ステアリング関係の検査
ブレーキパイプ、ホース類からのオイル漏れ、緩み、破れなどの損傷検査
排気ガス漏れ、マフラーの検査
外観の検査 車体番号、登録番号などを確認
外観、車室内、エンジンルーム内の検査
タイヤの摩耗や亀裂の検査
点灯、損傷、汚れなどを検査
冷却系からの水漏れや、ベルト類の検査
駐車ブレーキの引き代の検査
車内の構造を検査
輸入キャンピングカーは車体番号の位置がどこにあるか陸自に資料がない場合がよくある。事前に輸入元で斜体番号の位置を確認しておくと円滑に検査が行える。
車検合格 継続検査受付窓口で新しい自動車検査証と自動車検査標章(ステッカー)を受け取る。
不合格の場合 その日のうちに再度点検・整備して再検査を受ける。合計3回まで検査料は追加なし。