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キャンピングカーに搭載されている冷蔵庫の殆どがアメリカのノーコールド社やドメティック社製。
これらの冷蔵庫は、コンプレッサーを使用しない吸収式と言われる方式。
昔、日本の大手メーカーも製造していたが、現在では製造されておらず、外国製3ウエイ冷蔵庫は、高価で国内最新型を常時在庫している業者はほぼない状況。
3ウエイ冷蔵庫は、冷却ユニットの寿命から早いもので10年弱で故障することもある。
故障した場合に家庭用冷蔵庫を搭載するケースもあるようだが、常時100VAC電源が必要となる。
以下は、家庭用冷蔵庫をキャンピングカーに搭載することについて、大手家電メーカーに聞いてみた。
基本的に家庭用電気冷蔵庫は一定の場所で動かない状態で運転することを前提に設計されております。従い家庭用冷蔵庫のキャンピングカーへの搭載はできないとお考え下さい。
危険性として考えられる点は、振動による配管の破断等の危険性、コンプレッサへの悪影響(水平状態での使用が基本)、キャンピングカーへの設置は通常ビルトインが多いため適切な放熱ができず、冷却性能ひいては耐久性への悪影響等が考えれれます。また、走行中の振動、衝撃によって、構造体の変形、内部配管類の共振による折損で、ガス漏れ、取り付けネジのゆるみなどが発生することが懸念されます。
また、発電機による電圧変動、電源波形のひずみなどで制御基板内のマイコンが誤動作を起こすこともありますので、安定した電源供給が望まれます。さらに、室内機側ではドレンパン内のドレンが波立ち、水漏れすることが想定されます。
悪影響があります。(上述)
キャンピングカーへの搭載はお勧めできません。また、保証対象外となります。
キャンピングカー用の冷蔵庫としましては吸収式冷蔵庫が一般に良く知られておりますが、弊社では現在製造しておりません。
回答:三洋電気(株)