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キャンピングカー購入時のチェックポイント(中古車編)

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キャンピングカー購入は慎重に

 キャンピングカーの販売を扱う中古車販売店も近年増えてきている。
 中古車販売店から購入する場合,保証対象がどこまであるのかを明確に確認しておくことが大切。
 ヒーターが使えない・・・ということになっても保証内容によっては、保証してもらえないこともある。
 特に,現状渡しと表記されている場合は,原則として保証なしと考えておいたほうが無難であある。
 一方、中古車を購入する手段として個人売買がある。
 個人売買の場合、通常保証がないかわりに安く買えたり、消費税が付かないというメリットがある。
 いずれにしても購入前のチェックと契約内容は慎重におこなうことが望ましい。

チェックする際に一番先にすること

 チェック前に、3ウエイ冷蔵庫のスイッチを入れること。理由は、庫内が冷えるまでに数時間かかるため。できれば下見の前日からスイッチを入れてもらっておくのがベスト。
 ガス,100V,12Vのそれぞれで動作確認をすること。他の部分をチェックしている間に多少なりとも冷却ユニットが冷えてくるので下見の時間を有効に使うことができる。
 特に,10年経過している車両に搭載されている冷蔵庫は、経年寿命による故障のリスクは大きい。

サブバッテリーのチェック

 サブバッテリーは主に居住空間に装着されている電装品(冷蔵庫・ウオーターポンプ・照明など)に利用するための第2のバッテリー。
 チェックするには,冷蔵庫のスイッチを入れた後に、外部電源を切り離した状態でサブバッテリーの電圧をテスターで測定しておく。この時に、12.8V前後あればおおむね正常。
 次に下見中に全ての照明やインバーター、その他の電装品のスイッチを入れ負荷をかけておく。(下見中は、入れっぱなし)
 下見が終わった時点で電装品をすべて切り、負荷をかけたあとの電圧を測定する。10.8Vを下回っているようであれば劣化している可能性が大きい。

オルタネーターとタイヤがアップグレードされているかチェック

 サブバッテリーを充電しているのが,自走式やトレーラーの場合エンジンのオルタネーター。ここで発電した電力をサブバッテリーに送電して充電している。この充電システムは,アイソレーターが入っているものや,3ポートソレノイドリレーなど数種類の充電方式があり,メンテナンスの簡単なのは3ポートソレノイドリレー式,いわゆる接点による機械式で充電を行うタイプ。
 走行充電のチェックは,方式により異なりますがシステムが正常かどうかはエンジンをかけサブバッテリーの+−にテスターを当て13.8V前後の電圧が出力されているかどうか計測する。もし出力電圧が低い場合は、オルタネーターや充電システムの不良が考えられる。

ガスのチェック

 通常,キャンピングカーには,コンロやヒーター,ボイラー用に5キロガスボンベが搭載されている。
 チェックする場合はまず,ボンベに接続されているゴムホースの劣化を点検。車体の下のガス管接合部分からの漏れなどがないか石鹸水をスプレーしたり、ガスリークテスターで要チェック。接合部分の点検は中性洗剤を水に数滴入れ,霧吹きで吹き付ける。漏れがある場合は泡が出る。
 また,コンロやヒーター,ボイラーなどについても動作確認をし,きちんと作動しているかどうか要チェック。

水タンクのチェック

 長い間放置(保管)されているキャンピングカーでウオータータンクを装備しているものは,要チェック。
 長い間放置された水は,当然腐ります。腐るだけではなく水垢,コケの繁殖やウオーターポンプモーターの固着の原因にもなる。
 長い間放置されているキャンピングカーについては,正常にポンプが動作するか,水はきちんと抜かれていたかをチェックする。
 水が入っていない場合は,水を入れ水道設備・シャワーなど全ての確認を行う。。
 また,キッチンの下など配管の見える部分やボイラーの給水口などに水漏れがないかどうかの確認する。漏水については,キャンピングカーを痛める原因になりますのできちんとした確認をしておくこ。

エンジンのチェック

 エンジンオイル注入口のキャップをとって裏側を見てみる。ここにオイルが固着しているものは,エンジン内部にかなりのスラッジやカーボンが固着していることが想像できるため、購入はやめた方が無難。また,これをむやみにフラッシング(エンジン内部洗浄)すると,オイルラインを詰らせたり,さらに他の部分の故障を招くことがある。
 また,エンジンの上部(ヘッド)からのオイルのにじみ・漏れ,ミッションからのオイル漏れがないかどうかチェック。
 にじみ・漏れがあるものは,ガスケット交換で直すことができるものがほとんなのでそれほど心配はいらない。
 また,オートマチック車のミッションの確認方法として,エンジンをかけ,ブレーキを一杯に踏んだ状態でNからDへNからRへ何度もシフト変換をしてみる。ミッションがつながる時の衝撃が大きい物は要注意。

ガスのチェック

 キャンピングカーは年式の割に走行距離が少ない物が多いのが現実。土日,しかも1ヶ月に1度しか乗らず200キロ走ったとしても年間で2400キロ。これを5年間所有していたとして,12000キロ。このように使用頻度が少ない分走行距離も伸びない。
 しかし,中古車にはメーターを改ざんしているものも存在する。某オートオークションでは,”走行不明コーナー”などといったカテゴリーがあるのも現状である。
 走行距離もチェックし,内外装ともにかなりくたびれているのに,走行が極端に少ない場合や、車検証に記載されている走行距離と整合していない場合は、シートのへたり・アクセルペダルまたは,ブレーキペダルのゴム部の磨耗,ブレーキパッドの残厚などチェックし,あまりに不自然なものについては裂けるべきです。
 整備記録簿により今までのメンテナンスが分かりきちんと整備している前オーナーなら安心である。。

発電機のチェック

 オイル管理がきちんとされていたかどうかチェックするためには,オイルゲージを抜いてみる。
 簡易的なチェック法ですが,黄金色に近い色のオイルが付着していればオイル管理はOK。逆に黒くゲージにオイルが固着しているようなものは,オイル管理が悪いジェネレーター。ヘッドは固着したオイルでどろどろになっていることが予想される。
 ジェネレーターも動作チェックを行い,AC100Vが出力されているかテスターを使い要チェック。
 アメリカ製のキャンピングカーについては,オナンなどの米製のものが搭載されている場合が多く,この発電機の場合北米使用なので120Vが出力されている。
 また,それと同時にルーフエアコンもチェック。電源スイッチを入れ風量を最大にして冷えとその時のジェネレーターのエンジンの音の変化について確認する。このときに,ジェネレーターの回転が極度に落ちたり,ジェネレーターのエンジンが切れる場合は点火系・電気系に問題がある可能性がある。
 また,長く使用していないジェネレーターのキャブに残っているガソリンが腐りキャブが詰まり気味の場合もあるため,必ず動作確認を行うことが大切。


キャンピングカー購入時には、チェックシートを活用してチェックを行うと便利
キャンピングカーチェックシート(word)
個人売買チェックシート(word)