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キャンピングカーという言葉はヨーロッパで使われていて、アメリカやオーストラリアでは、一般的にRV‐Recreational Vehicle(アール‐ヴィー)が使われている。キャンピングカーには色々な種類のものがあるが、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカではそれぞれ複雑に異なる呼び方がされている。例えば、日本でクラスAと呼ばれているキャンピングカーは、ヨーロッパではMotor
Caravan (モーター‐キャラバン), オーストラリアやアメリカではMotorhome (モーターホーム)と呼ばれ、又、アメリカでTravel
Trailer (トラベル‐トレーラー) と呼ばれる牽引型の箱型キャンピングカーは、ヨーロッパやオーストラリアではCaravan (キャラバン)
と呼ばれている。 尚、アメリカに於いてのCaravan (キャラバン) は、3台以上のキャンピングカーで旅行すると言う意味で使われる。似た様な意味でRally
(ラリー)と言う言葉も使われるが、キャンピングカー、特に多数が、目的を持って集まる時に使われる事が多い。 キャンピングカーを使って旅行をする事を、ヨーロッパではCaravanning
(キャラバニング), アメリカではRVing (アール‐ヴィーイング) と言い、オーストラリアでは, Caravanning (キャラバニング)
又はRVing (アール‐ヴィーイング) と言う。 当然ながら、RV (アール‐ヴィー) を持っている人や、旅行をしている人をRVer (アール‐ヴィーヤー)
と呼ぶ。又、RV (アール‐ヴィー)で乗り入れて泊まれる施設をキャンプ‐グラウンドと呼ぶ人も居るが、一般的にはRV‐Park (アール‐ヴィー‐パーク)と呼ぶ。
ここから、アメリカに於ける一般的なRV(アール‐ヴィー) について雑談する。
RV(アール‐ヴィー)は、移動可能で、寝泊りが出来、簡単な調理施設、椅子、テーブル等が付いている車を総称し、色々な分け方があるが、大きく分けて2種類ある。 エンジン付きのモーターホーム(Motorhome)と、自力で走れない牽引型(Towable)である。
モーターホームには、外観の違いから、クラスA, クラスB、クラスCの3種類がある。Bus-Conversion(バスコンバージョン)と呼ばれる観光バスを改装した高級モーターホームも有れば、中古路線バスやスクールバスを改装した、1960年代、70年代にヒッピーに使われた様な余り感じの良くないクラスAもある。 Bus-Conversion(バスコンバージョン)お断りのサインが出ているRV‐Park
(アール‐ヴィー‐パーク)もある。一般的に、日本で呼ばれるクラスA又はエンジン付きの大きなRV(アール-ヴィー)をモーターホームと呼ぶ事が多い。
バスに似た箱型のモーターホームをクラスAと呼ぶ。もっとも一般的なクラスAは、エンジン付き裸シャーシーにハウス又はコーチと呼ばれる上部(調理、飲食、宿泊設備)を取り付けたRV(アール‐ヴィー)で、単にモーターホームと呼ぶ人が多く、コーチ(Coach)と呼んだり、お年寄りの中にはウイニベーゴーと呼ぶ人も、稀ではあるが、いる。 シャーシーメーカーに対して、ハウス(House)
又はコウチ(Coach) を乗せてクラスAを作るメーカーはRV(アール‐ヴィー)メーカーであると共に、コーチ(ハウス)‐メーカーとも呼ばれる。ボンネット‐タイプのトラックコンバージョンは、モーターホームとは呼ぶが、クラスAとは呼ばない。
バスに似た箱型のモーターホームをクラスAと呼ぶ。もっとも一般的なクラスAは、エンジン付き裸シャーシーにハウス又はコーチと呼ばれる上部(調理、飲食、宿泊設備)を取り付けたRV(アール‐ヴィー)で、単にモーターホームと呼ぶ人が多く、コーチ(Coach)と呼んだり、お年寄りの中にはウイニベーゴーと呼ぶ人も、稀ではあるが、いる。 シャーシーメーカーに対して、ハウス(House)
又はコウチ(Coach) を乗せてクラスAを作るメーカーはRV(アール‐ヴィー)メーカーであると共に、コーチ(ハウス)‐メーカーとも呼ばれる。ボンネット‐タイプのトラックコンバージョンは、モーターホームとは呼ぶが、クラスAとは呼ばない。アメリカには退職後、家を売って、RV(アール‐ヴィー)で旅行をしながら生活している人や、北部の寒い地方に住んでいる人が、冬の間RV(アール‐ヴィー)でフロリダ州やアリゾナ州等の暖かい州に移動して暮らし、暖かくなると戻って行く人も多い。前者をFull
Timer (フルタイマー)と言い、後者をSnow Bird (スノーバード‐)と言う。これらの人々はFifth Wheel又は5er (ファイバー)(後程説明)と呼ばれる牽引型のRV(アール‐ヴィー)を使用する人も多いが、モーターホーム(日本ではクラスA)を使用する人も多い。1990年中頃から、スライド‐アウトと呼ばれるRV(アール‐ヴィー)の側壁の一部が油圧(又は電気モーター)で飛び出して、フロアースペースが大きくなるものが人気を集め、最近ではスライド‐アウトが無いクラスA
(モーターホーム)は殆ど無い。現在は、1個又は2個のスライド‐アウトは一般的で、4個のスライド‐アウトやFull Wall Slide out
(全壁飛び出し)と呼ばれる、殆ど全長に近い側面が飛び出すモーターホームも在る。モーターホームの場合、旅行先で走り回るには大き過ぎて不便な為、多くのクラスA
RVer (アール‐ブイヤー) がTowed (引っ張られる車)と呼ばれる乗用車や4輪駆動車をTow Bar (牽引棒)で牽引する。 Towed
(トウド) は一般的にToad (トウド)と綴られ、動物のカエルを意味する。カエルの牽引は一般的にはFour Down (4輪接地)が使われ、カエルのフロントバンパーの下、又は中にBase
Plate (ベース‐プレート)と呼ばれる金具をネジでシャシーに固定し、そこにTow Bar (牽引棒)を接続して牽引する。中には、トレーラーに乗せたりDolly
(ドーリー‐移動台車) と呼ばれる台車に前輪だけを乗せて牽引する人も居る。トレーラーを牽引する場合の利点は、自動車以外にオートバイも運ぶ事が出来、最近ではダブルデッカー2段にして自動車の上に船を積む人も居る。Four
Down(4輪接地)の欠点は、直線の短距離(2m程度)を除き、バックをするとTow Bar (牽引棒)を壊したりカエルのフロント‐アライメントを狂わせる為、バックが出来ない事であるが、ドーリーを利用するとバックが可能である。トレーラーやドーリーの欠点はRV-パークでは勿論、自宅に於いても保管に場所を取る事である。カエル牽引の為の燃料消費量の増加は至って少ない(牽引車のエンジンの馬力に因って異なるが、通常10%以下)。
クラスAの中にはガソリン車とジーゼル車があり、通常ジーゼルエンジンは最後尾に搭載されている為、ジーゼル-プッシャー(Diesel Pusher)“後ろから押す”と呼ばれ、単にデイー-ピー(DP)やプッシャー(Pusher)と呼ばれる事が多い。最近、ガソリン車同様、前にジーゼルエンジンを搭載したクラスAが出てきて、これらはプッシャーに対してフレッド(FRED-Front Engine Diesel)と呼ばれる。以前、デイーゼルエンジンが前方に搭載されたクラスA(Diesel pullerとも呼ばれる)もあったが、音がうるさかった為に敬遠されて作られていなかった。 ミッド-デイーゼル(Mid Diesel)と呼ばれるエンジンが中間に搭載されたクラスAも出て来ているが、この特徴は最後尾に車(ミニクーパーやハーレー)の格納庫を持っている事である。
トラックやバンの運転席部分を残し、後ろにハウスを取り付けたRV (アール‐ヴィー)で、以前はミニモーターホームとも呼ばれたが、 最近は長さが10m を越えるものも多く、段々ミニモーターホームと呼ぶ人が少なくなった。ボンネットタイプの大型トラックを利用した12mを超すRV (アール‐ヴィー)も出て来ているが、これらは単にモーターホームと呼ばれ、クラスCと呼ぶ人はいない。ボンネットタイプである為に、クラスAと呼ぶ事は無い。クラスCは、通常、運転席の上にダブルベッドが在り、又、後部にバンクベッド (2段、 3段重ねのベッド)を備えたものもあって、クラスAより多人数が寝泊り出来、子供の多い家庭には適している。クラスAは通常2人が旅行するようにデザインされていて、車体が大きいにもかかわらず、食卓は小さく、ソーファーや食卓がベッドに変換出来ないものも多い。
バン‐コンバージョン‐モーターホームとも呼ばれ、バンの屋根を高くして車内を移動し易くしたもので、上部の天井近くにベッドが付いていて屋根を開放せずにベッドを使えるクラスBも多い。大きいクラスBには、クラスCと呼んだ方がふさわしいものもある。稀ではあるが、クラスBをモーターホームと呼ぶ人もいる。RV(アール‐ヴィー)をクラスBから始める人も多いが、クラスAを運転し続けてきたお年よりが、クラスAが大き過ぎて運転のし辛さを感じ、クラスBに替える事(ダウンサイズ)もある。
通常スライドイン‐キャンパーと呼ばれ、単にキャンパーと言うとスライドイン‐キャンパーを意味する。しかし例外として、エイテイーンホイーラー(Eighteen Wheeler - アメリカ国内を走る大型輸送トラックで、車輪が18個以上有るものも在る)の運転手達の間ではシービー(市民無線)ラジオを介して、モーターホーム(クラスA)をキャンパー(CB用語)と呼んでいる。その理由は、モーターホームがスライドイン‐キャンパー同様18ホイーラーに比べて、小さい事を誇張して使われ始めたと思われる。以前はクラスAよりトラック‐キャンパーが主流で、3.6m(12フィート)の長さ(箱の部分の長さ)で運転席上部のベッド部分は含まない)のキャンパーシェル(ハウス部分)をトラックの荷台(標準ロングベッドは8フィート、ショートベッドは6.5フィート)から後部に突き出したものも多く見られた。しかし、最近では魚釣りやハンテイングに使う人用に4輪駆動車もあるが、余り見られなくなった。トラックキャンパーの利点は、普段はキャンパーシェルを取り外し、トラックを通勤に使ったり、電化製品や家具購入時、その他、家屋修理材料等の運搬にも使える。 又、牽引型のRV(アール‐ヴィー)にも当てはまる事だが、スライドイン‐キャンパーはハウス部分又はトラックだけを別々に買い換える事が出来るが、モーターホームは全てを取り替える必要があり、又、アール‐ヴィーイング以外の時には放置せざるを得ない。ここに取り上げた全て(クラスA,B,C)をモーターホームと呼ぶ事は出来るが、スライドイン-キャンパーはモーターホームとは呼ばない。