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キャンピングカーのメンテナンス(車体編)

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サブバッテリーのメンテナンス

 キャンピングカーには、エンジン用バッテリーとは別に、室内装備などを使用するための「サブバッテリー」が搭載されている。一般的にサブバッテリーは、ディープサイクルバッテリーが搭載されている場合が多く、このバッテリーは繰り返し充電に強いとされている。しかし、バッテリーが充放電に強くても、放電近くまで下げる使い方をしているとバッテリーの能力を低下させることにつながる。また、走行充電で充電する際にオルタネーターには大きな負荷がかかる。
 サブバッテリー使用時は出来るだけ節電し、長期の停泊の場合は定期的にエンジンをかけ、放電近くまで電圧が降下しないようバッテリーモニタやテスターを使い電圧を把握することが重要。電装品が動作しなくなるまで使用するのは、バッテリーを著しく劣化させてしまう。
 最近では、電子レンジなどを動かすことができる容量の大きなインバーターが登場しているが、大きな電流を供給できるインバーターを使用する場合、サブバッテリーも大きな電流を一気に消費してしまうので連続の使用などは、電圧を確認しながら使用判断をするのが望ましい。バッテリー液を入れるタイプは、液面が低くなっていないか、バッテリーターミナルに緩みがないかなどを確認したり、清掃したりすることなど定期的にメンテナンスが必要である。

エンジンオイルのメンテナンス

 エンジンオイルの量や汚れをチェックする場合、エンジンルームのレベルゲージを抜く、ウエスでオイルを拭く、再度差し込む、再度抜く、オイルの量を確認する。
 ゲージのLOWとHIの中間にオイルが付着すれば正常値。HIを上回るほど入れるのは、禁物で燃焼室にオイルが入りエンジン不調になりる。LOWぎりぎりでも問題ない。
 オイルの交換は、ベース車や走行状態、走行環境などにもよるが、重たいキャンピングカーはエンジンに負担をかけているため、車両本体の指定距離や指定時期よりも早めのサイクルで交換することが望ましい。
 オイル交換をしていない車は、エンジンの不調やオーバーホールをしないといけない状況になることもあるため、下取りや買取に出すときはとても不利。当然、査定も下がる。個人売買においてもしっかりエンジンの汚れ具合をチェックしてから購入を検討をおすすめする。オイル管理のチェックは、オイルキャップを外し、裏を見る。オイルが固着している状態であればオイル管理が劣悪だったと想像される。

ラジエター液(ロングライフクーラント・LLC)

 ラジエターキャップを取り、LLCの量を確認する。ラジエターの口一杯までLLCがあればOK。サブタンクもエンジンが冷えている状態なら、COLDの位置まであればOK。
 ラジエターのLLCが少ない状態で、補充したに関わらず、また減っている場合は、漏れやエンジン内部のウォータージャケット(エンジン内部の水の通り道)の破損などが考えられる。
 また、LLCが茶色になっている場合は、錆が発生していることが予想される。この状態で使用を続けると、冷却効果が低下しオーバーヒートしたり、ウォーターポンプの破損やサーモスタッドの動作不良などが発生することがある。
 LLCは、最低2年に1度(車検時)は交換をおすすめする。

ボールジョイントのグリスアップ

 シャーシ部のボールジョイントなどグリスニップルがある場合は、定期的にグリースを専用ガン(写真)で注入する。
 グリスが切れると、異音が発生したり、ジョイント部が磨耗したり金属疲労を起こし破損したりすることもある。

タイヤのメンテナンス

 タイヤは目視で損傷がないか確認し、メーカー指定の空気圧が入っているか確認する。
 キャンピングカーの場合、無架装時の空気圧のままだとタイヤがバーストする危険性がある。
 キャンピングカーは、車重があるため多少高めのセッティングが必要になる。某タイヤ屋によるとバーストの大半は、空気圧が足りないことで発生しているとのこと。
 また長期にキャンピングカーを使用しない場合は、フラットスポット(平らな部分)が発生するため。定期的に前後数メートル動かしてタイヤの設置面の移動をさせることや界面活性剤入りのタイヤのケミカル剤はタイヤを劣化させる危険性があるため使用しないことが大切。 

AGCベルトのメンテナンス

 エンジン内のベルトに鳴きが発生している場合やヒビが発生している場合は、ベルト交換をお勧めする。もし切れてしまった場合は、発電しなくなり走行不能になる場合やエアコンが動作しなくなったり、エンジン冷却ができなくなりオーバーヒートする原因となる。ベルトの張り具合もメンテナンスマニュアルに沿ってチェックすることも大切。

ATF(トランスミッション)のメンテナンス

 トランスミッションは重たいキャンピングカーにとってかなり負荷がかかる部分。ミッションオイルも当然劣化が早まる。ミッションオイルが劣化すると変速時の衝撃が発生したり、変速できなくなることもある。
 険しい山道を走行中や走行直後に、オートマチックが滑るような状況が発生した場合は、ミッションオイルのが高温になりすぎた原因が考えられるため、ミッションオイル交換が必要です。焼けたミッションオイルはオイルの性能が劣化し、復活することはない。キャンピングカーはミッションオイルの劣化が早いため、早めの交換がお勧め。