キャンピングカーの情報源!ネットキャンパー

キャンピングカーのルーフエアコン

キャンピングカーのネットキャンパー

DOMETIC社、Coleman社ルールエアコン

 アメリカンモーターホームや一部の国産キャブコンの上位モデルやオプションで搭載されているルーフエアコン。
 キャンピングカーに使用されているメーカーはコールマン製やエレクトロラックス、デュオサーモなどなどほとんどが外国製。
 冷やすための原理は、自動車のカーエアコンと同様、冷媒となるR22(自動車はR12やR134a)などのがコンプレッサーで圧縮され、高温・高圧になり、コンデンサー内に入ったガス状の冷媒は冷やされ液状に戻る。 
 液状になった冷媒は、キャピラリーチューブへと流れ急激に膨張させられ、そこで低温・低圧の霧状の冷媒に変化する。
 この低温・低圧の冷媒がそのまま室内噴出し口上部にあるエバポレーターに流れ込み周りの熱を奪って蒸発し、さらに加圧されガス状の冷媒に変化する。


ルーフエアコンの代表的なパーツ

■エアコンカバー■
 メンテナンスを行う場合は上部のステンレスナットを4箇所はずし上に持ち上げ外。

■コンデンサー■
 圧縮され熱を帯びた冷媒を冷やすためのラジエター。冷却フィンは簡単に変形してしまうので虫やごみが付着している場合は、中性洗剤と水でやわらかいブラシを使い洗う。ごみの付着は、コンデンサーの冷却能力を低下させるため定期的に清掃することが大切。

■コンプレッサー■
 錆びが発生している場合は、ペーパーなどで錆びを落とし、防錆処理を施す。

■キャピラリーチューブ■
 急激に冷媒を膨張させる部分。

■ブロワードライブモーターユニット■
 上部にオイル補充用の穴がある。この部分には、SAE20程度のグレードのオイルを3〜4滴1年に1回程度補充する。オイルの入れすぎは禁物。この部分も錆び除去、防錆処理を施す。

■フィルタ■
 室内側のカバーを外すと網目状のフィルターがある。中性洗剤を使い水洗いする。

 

ルーフエアコンの特性

■ルーフエアコンの特性
 一般的に外気温度と車内を比較した場合、9〜12度冷やれる。もちろん、湿度や車輌の入熱量にも左右される。また、室内に人が多い場合やコンロやレンジなど熱を発生する器具を使用した場合は、冷えにくくなる。 

知っておきたいエアコンに関するその他の知識

能力が低下する場合は? 
 標高が高い場所での使用。車内や外気が一定の温度を超えた場合。

フィルターの清掃は?
 フィルターの清掃は、定期的にクリーニングが必要。
 ほこりなどで目詰まりを起こした場合、エバポレーターの氷結を引き起こす原因になる場合がある。
 また、フィルターを装着しないで使用は避けること。ごみやほこりがエバポレーター内部に付着する原因となる。

家庭のコンセントで作動しない?
 120V使用の製品は、基本的に電圧が不足している。また、契約のアンペアが20アンペアだとコンプレッサーが回らないことがある。

ガス充填は可能?
 一般的にルーフエアコンは封入され、サービスバルブがない。配管を切断せずにサービスバルブを取り付ける商品も販売されているが抜けた原因を突き止めないことにはまた抜けてしまう。また、コンプレッサー単体でパーツとして輸入することも可能。

よく冷えるようにするには?
 車輌の窓ガラスに銀色のウインドウシェードなどで覆い、車内に直射日光が入らないようにする。日陰に駐車する。
 冷やされた空気はは重たいため、噴出し口は下に向けず上部に噴出すよう調整する。
 猛暑、炎天下の場合はコンデンサーに水をかけ冷却する。(一時的)