キャンピングカーの情報源!ネットキャンパー

キャンピングカーのカーエアコン

キャンピングカーのネットキャンパー

クラスA

 米国製キャンピングカーや国産キャンピングカーのリアエアコンを独自に取り付けている車両で夏場に多いトラブルがエアコンの不良。その原因は、ガス抜け。
 ガス抜けは、夏場に一気に発生するのではなく、徐々に抜けてきてガス圧が低下している場合やコンプレッサーを回したことにより一気に抜ける場合がある。
 
 ”ガソリンスタンドでガスを充填したが、すぐに効かなくなった・・・・”、”○○○で修理してもらった後にコンプレッサーが焼きついた・・・・”などきちんとしたノウハウに基づいて修理を行ってないため、ガスの過多やコンプレッサーオイルの不足などによりさらに故障を招いている例も現実にある。
 ユーザー自身、修理が妥当な内容と対処であるかどうか見極めることも大切。
 

冷える原理

 エアコン(エアーコンディショナー)は冷媒(R-12=今は使用できない やR134a)を液体の状態から気体の状態に変化するときの気化熱を利用して冷却を行う。例を挙げるとアルコールを肌に塗った場合、ス〜っと冷えるのを感じるのと同様エアコンは、液体が気体に変化する時に熱を奪う特性が利用されている。
 

エアコン構成部品

コンプレッサー
 冷媒圧縮機であり、クランクプーリーとベルトで連動します。エアコンのスイッチを入れるとマグネットクラッチが作動し、コンプレッサーのプーリーがロックされコンプレッサーが作動する。このコンプレッサーからは、高圧(出力側)、低圧パイプ(入力側)が接続されている。

コンデンサー
 圧縮され熱を帯び高温になった冷媒を冷やすためのラジエター。

レシーバードライヤー(リキッドタンク)
 リキッドタンクやりキタンなどとも呼ばれガスを通過させ不純物を取り除く。水道で言えば浄水器のような役割をする。

エキスパンションバルブ
 圧縮され高圧になった冷媒を急激に膨張させる装置。一気に温度を下げる。

エバポレーター
 エキスパンションバルブで一気に低温にしたガスの冷却熱を室内側送るための装置。

冷媒サイクル

 ガス状の冷媒はコンプレッサーで圧縮され、高温・高圧(約70度・約15キログラム/平方センチメートル)にななる。コンデンサー内に入ったガス状の冷媒は、圧力はそのままで約50度に冷やされ、液状に戻る。
 液状になった冷媒はレシーバードライヤーで水分やごみが取り除かれ、エクスパンションバルブへと流れ込む。
 エクスパンションバルブで冷媒が急激に膨張させられ、そこで低温・低圧の霧状の冷媒に変する。
 この低温・低圧の冷媒がそのままエバポレーターに流れ込み周りの熱を奪って蒸発し、さらに加圧されガス状の冷媒に変化する。その後、再びコンプレッサーへと戻る。このことを冷媒サイクルと呼ぶ。

エアコンの故障を予防するために

 エアコンは年中作動させることが鉄則。冬場であっても例えば1ヶ月に1回はエアコンを作動させる。これは、エアコンの配管にあるOリングに適度な湿り気(コンプレッサーオイル)を回してやりOリングからのガス抜けを防止するため。
 もし、ガス抜けでガスが漏れる場合、このコンプレッサーオイルも一緒に漏れている場合がほとんどで、配管のつなぎなどからオイルのにじみで漏れ個所が特定できる。
 エアコンのガスは?  年式の古い車輌はR12、比較的新しい車輌はR134a、家庭用冷蔵庫などはR22などとガスにも種類がある。自分の車輌がどのガスが使用されているか知っておくことが大切。
 ガス抜けは、充填では直らない。ガス充填が必要=抜けている訳なので抜けを止めないとまた抜けてしまう。
 また、抜けをそのままにしておくと、コンプレッサー内に空気が入り水が発生した場合など故障の原因となることがある。 ガス充填だけ夏場だけ行って乗ろう・・・・などと考えず、故障が拡大しないうちに完全に修理を行うことが大切。
 故障の種類としては、
■Oリングの劣化によるガス漏れ
■エクスパンションバルブの詰まり
■リキッドタンクの詰まり
■エバポレーターの穴あき
■高圧・低圧センサーなどの故障
■コンプレッサーの焼きつき
■エアコンベルトの緩み
■キャブコンやバンコンでキャンピングカーメーカーが独自に高圧ホース配管でリアまで配管を回した車両によくあるのがリアのエバポレーター付近のつなぎ目からの漏れ。

パークトレーラー

 家。タイヤはついているがどう考えても家。これを組み合わせて、立派な大きな家として機能する設計もある。 タイヤが付いているため動産の分類に入り、固定資産税がかからないことが多い。