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アメリカの車検制度

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“以前ほど厳しくなくなった”ようですが、日本には“キチンとした車検制度”があります。 

“キチンとした”と書いたのは日本の人は誰でも車検制度がある事を知っていますが、アメリカでは自分の州での制度に関しては知っていても、他州の制度に関しては誰も知らないと言っても過言では無いと思います。

“以前ほど厳しくなくなった”と書きましたのは、昔、私の友人がミニバンをキャンピングカーに改造して乗っていて、彼は2年に一度全ての装備を取り出し、車検整備屋から提供されたタイヤに交換し、車検に合格後、又全てを元に戻さなければならないと話していました。

本題に戻しますが、アメリカでは自動車に関する法的管理は各州のDMV(Department of Motor Vehicles=陸運局)で行れていて、州によって法律が異なります。 以前書きましたが、トラックの最高速度が時速75マイルの州(ネバダ州、サウスダコタ州、ニューメキシコ州、その他)があれば、毎時55マイルの州(カルフォルニア州、イリノイ州、ハワイ州、その他)もあります。(http://www.truckercountry.com/speed-limits.html
同様に車検制度がある州もあれば、約2/3の州では車検制度がありません。 車検制度を導入して果たして安全に役立つ価値があるかが常に問題に成るようです。 以前車検制度があった州で最近廃止した州もあります。

しかし、車検は無くても、スモッグチェック(Smog Check)と呼ばれる排気ガスの規制は、政府のEPA(Environmental Protection Agency=環境保護庁)の指示に従い50州を10地域に分割し、各州のDMVの管理下で行れています。 

本日(休みと思っていましたが、営業していたので)、私のトヨタ製ミニバンをスモッグチェックに持って行き、検査にパスして来ました。 新車から7年目から検査が必要で、その後2年に1度の周期でスモッグチェックが必要となります。 エンジンが正常で、特別問題箇所が無ければパスします。 昔はポイントの調整、点火タイミングの調整、古くなったデストリビューターキャップを交換等をして持ち込みましたが、最近の車は調整が殆ど無いので、スパークプラグとエアークリーナーを交換程度です。 

このミニバンは2003年購入の2004年製で、16,000マイル、今回が始めてのスモッグチェックでした。 距離が少ないのスパークプラグの交換はしなくてもギャップは調整しようと1本取り出しましたらイリジュームスパークプラグで、マニュアルには調整は必要ないと有りましたので、結局何もせず持ち込みました。 

テストは民間委託の修理工場が行いますので、費用は異なります。 一般的に乗用車は$30-$50程度で、SUVやトラック、ミニバンは$10-$20程度高くなります。 私は新聞に割引クーポンを出している修理場に行き、安く行います。 今日はテスト料$24.75にパスした事をDMVに送信する費用$8.25で合計$33でした。 シビックでしたら乗用車ですから$23で済みます。
Ken

タイミングベルト調整

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私のもう一人の娘もシビックに乗っています。 彼女のシビックは2000年型で先日タイミングベルトを交換したシビックより2年古いのですが距離は150,350マイル(240,000Km)と約32,000Km少ない距離です。

“又タイミングベルトか”とお思いかも知れませんが、本日は、当然ながら此のシビックのタイミングベルトの調整を行いました。 カバーを外してベルトのテンションと状態を調た結果、テンションは僅かに緩まってはいましたが、ヤットギヤー上をスライドさせる事が出来る状態で、テンション調整後とホンの僅かの違いでした。 ベルトはオリジナルで、状態は良好、もうしばらく乗って、時間がある時に交換をする事にしました。 記録を残していないのでハッキリ覚えていませんが一度調整をしてあると思います。

恐らく、ホンダデーラーでしたら交換が当然だと思いますが、私の場合、此れまで240,000Km走ったベルトの状況を自分で確認し、取り外しをせず、回転方向も同じで、最適のテンションに調整しましたので、全く心配はしていません。 恐らく、同じタイミングベルトで320,000Kmは問題無く走ってくれると確信しています。

2000年型と2002年型のエンジンでは相当変わっている事を知りました。 2000年の方が余計なものが無く、簡単に出来ていて、時間が掛からずに整備(タイミングベルト)が出来ました。次は家内の1999年型のホンダCRVのタイミングベルトの調整ですが、100,000マイル弱ですので、来年調整を行いたいと思います。 CRVは牽引時にはメーターが回りませんので、牽引距離約100,000マイルを加えると、200000マイル、即ち約300,000Km走行しています。
RVKen

キャンピングカーの会社名

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キャンピングカーは色々な名前で呼ばれ、会社名、ブランド名、モデル名の区別が付かない場合もあり、更には企業グループ名で呼ぶ事もあります。  ここに取り上げたサイト内でも会社名、ブランド名、モデル名がハッキリしないものも含まれています。

先ず最初に、次のサイトはキャンピングカーを製造する(した)会社名(ブランド名)です。 
http://www.rvadvice.com/rvmfgs/MH.html#B

例1:
Holiday Rambler (Div. of Monaco Coach) 800-650-7337 Class A, Class C
この“Holiday Rambler”は会社名ですが、ブランド名、モデル名の場合もあります。
次の括弧内は親企業名ですが、企業グループ名の場合もあります。
次の10桁の番号は電話番号ですが、800 で始まる電話番号は国内向け無料電話で海外からでは通じません。
次のClass A, Class Cは製造するキャンピングカーの種類です。

例2:
GMC Orphan (1978)
Alfa (Alfa Leisure) Orphan (2007)
GMC,Alfaはモデル名、括弧内は会社名で、Olphanとは“孤児”即ち親が居ないキャンピングカー、即ち会社が消滅した(場合によってはモデルの製造中止)と言う意味で、其の後の数字は消滅(中止)した年です。

上のサイトの上部Custom Builders Fifth Wheels Motorhomes Park Models Popups Truck Campers Travel Trailersをクリックすれば、モーターホーム以外の、即ち特注キャンピングカー、フィフスホイール、その他のサイトの会社(ブランド、モデル)名も調べる事も出来ます。


次のサイトにも、主に現存するキャンピングカー製造会社名がリストされていると同時に、各々の会社のサイトに行けば最新のモデルを見る事が出来ます。
http://www.khulsey.com/rv_info/rv_mfg_class-c.html

同様に次のサイトには会社名の他に多くの有益なキャンピングカーに関する説明が成されています。
http://changingears.com/index.shtml

この両サイトも、最初のサイト同様、上部の種類別をクリックしますとあらゆる種類のキャンピングカーに関して調べる事が出来ますし、興味深い内容が豊富ですので時間がある時に楽しんで下さい。
RVKen

キャンピングカーで使われているビス類

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写真は左上から順番に1.ガラクタネジ類、2. キャンピングカー用ネジ、 3. 購入したステンレス製ネジ、4. 選別したキャンピングカー用ネジ、他にもボルトやナット類も持ち歩いています。 此れだけ持ち歩いても使うのは年に一度無いかも知れませんが、人里離れた所での故障を考えると持たざるを得ません。 勿論、持っていて重宝した事も何度かあります。

キャンピングカーで使われているビスは、一般的に使われているビス(ネジ)類と異なります。 そして、それらは私の住んでいる近辺では、ネジ専門店でも売っていません。 右上の写真のネジは全て自分のキャンピングカーから集めた物です。 即ち、改装した際に必要の無くなったネジを集めたり、床下や引き出しの下等から拾い集めた物です。 無論、今までに使いましたので、集めた数はモットあります。

右下の写真のネジは全て異なります;長さ、太さ、ねじ山、頭の色、先端形状。 他にも何種類かありましたが使って仕舞って持ち合わせがありません。 此れらのネジが特殊である理由は回す溝がプラスやマイナスではなく角溝です。プラスやマイナスの溝の場合は使っている内にダレて来て使えなく(滑る)成る場合もありますが、角溝の場合はそのような事は先ずありません。 ドリルモーターを使って無理をして締め込めば、ネジの首の部分で折れて仕舞いますが、角溝がダレると言う事はありません。

角溝の付いたネジを回す“ビット”には3種類(S1、S2、S3)ありますが、キャンピングカーで使われているネジサイズはS2で、小さなネジはS1、写真に写っているネジより大きく(#12以上)なるとS3が使れます。 右下の写真内の4個のビットは左2個がS2、其の右がS1、一番右がS3です。

右下の写真のネジには金属用と木材用が混ざっています。 一般にシートメタル スクルー(金属板用ネジ)と呼ばれる金属用ネジは下穴を開けてねじ込みますが、写真にも写っています様に、先端にドリルが付いていて下穴を開けながらねじ込めるネジがあります。 キャンピングカー組み立ての際、部品を金属ベースに取り付ける場合は殆どこのタイプのネジが使われていて、金属に穴を開ける際、角溝の威力を発揮します。

木材用ネジにも先端にドリル状の溝が切ってあるもの(右から3番目と4番目は先端がキリ状)があります。 安価に木材を組み立てる場合は“コの字型”の釘を打つ空気圧ガンを使って作業しますが、高価な、組み立てはドリル付きネジを使用して組み立てるようです。 この場合も角溝が威力を発揮します。

左下の写真のネジはキャンピングカーの外部の錆びたネジを取り替える為に購入したステンレス製ネジですが、残念ながら角溝のネジが見つからず、プラス溝のネジです。 昨夜、ネットで調べていましたら、船舶部品(装備)を売る店でステンレスの角溝ネジを売っているようですので調べてみようと思っています。

角溝ネジはテラスやデッキの組み立て用に、日本でも売られているのを見たことがあり、角溝ビットは100円ショップでも売られています。
RVKen

柔らかいビデオ

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少々硬い話しが続きましたので柔らかい話に戻します。

既にご覧になった方も多いかも知れませんが、次のビデオをご覧下さい。 
http://www.youtube.com/watch?v=0Bmhjf0rKe8

FMVSS(Federal Motor Vehicle Safety Standard)に関して

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許容重量プラカードは製造元が製造時点でFMVSS(Federal Motor Vehicle Safety Standard=政府自動車安全基準)の最低限の基準を満たすことを証明しているだけです。

又、FMVSS(Federal Motor Vehicle Safety Standard)には“FMVSSは自動車、又は自動車装備の最小限の安全基準の規定である”と記されています。 (These Federal safety standards are regulations written in terms of minimum safety performance requirements for motor vehicles or items of motor vehicle equipment.)

FMVSSには更に、“自動車製造会社はこの基準を満たし、其れを保証しなければならない”と記されています。
(………manufacturers of motor vehicle and equipment items must conform and certify compliance.)
即ち、一般の自動車会社で製造され販売された車は、(特別な場合を除いて?)全てFMVSSを満たしている事になります。


FMVSSは自動車製造会社に取っては非常に厳しい規定で、ある重量以上の装備をデーラーで取り付けた場合、OCCCプラカードの改定が義務付けられています。 又、何らかの理由でFMVSSの基準を満たしていない事が販売後に分った場合、リコールにより該当している車は全て所有者に無料で補正されることが義務付けられています。

当然ながら、所有者が購入後にエアコン、ヒッチ、ジャッキ等を加えてOCCCが変わっても、書き換えは必要とされていません。 従って、この様な車を中古で売る場合のOCCCは不正確となります。 即ち、OCCCは新車販売時は正確であってもその後の正確性は疑問です。

誤り、又は疑問の点がありましたらコメントをお願い致します。 
RVKen

“しばらくは何もしないで済む” は束の間

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先日娘のシビックの足回りを修理しましたが、その際クラッチディスク交換がソロソロやってくるかも知れないが“しばらくは何もしないで済む”と思ったのは束の間でした。

このブログを読み返して170,500マイル(272,280Km)を見てハットしました。 クラッチが滑り始めたら車が走らなくなるので大した問題ではありません。 しかし、重大な事を忘れていました、タイミングベルト交換です。 もし切れたり山を跳び越したらバルブ交換では済まなく、クランクケースやヘッド交換に成って仕舞うかも知れません。 考え始めたら心配で直ぐに娘に持って来るように電話をしました。

タイミングベルトを外してビックリ、非常に良い状態でもう270,000Km走れそうに見えました。 テンションさえ調整し続ければ恐らく乗れたと思います。

此れだけの距離を走ってタイミングベルトどころか、ウオーターポンプもオールタネーターもオリジナルでしたので、この際交換する事にしました。 他のベルト類は最近交換しましたので、結局、タイミングベルト、ウオーターポンプ、オールタネーターを交換、更にバルブクリアランス(隙間)の調整、冷却水の交換をしました。

日本での部品の値段は知りませんが、参考までに書きますと:
オールタネーター   $138.99  (再生  一生保証付き)
ウオーターポンプ   $39.99   (再生  一生保証付き)
タイミングベルト   $21.99  (一生保証付き)
冷却液(4L)     $9.99-$5.00

タイミングベルトの一生保証付きは間違えではありません。 1年保証付きのタイミングベルトは$13程度でしたので、2倍の値段にして(一種の保険)一生保証付きにしたと考えても良いと思います。

今日は雨でしたが、高速道路を約50Km走り回って来ました。 足回りもエンジンも新品同様の走りをしていますので、今度こそはしばらく走ってくれると思います。 尚、雨は大した事はありませんでしたが、全ての車が(昼間)ヘッドライトを点けて走っていました。 
RVKen


補足:
タイミングベルトの調整とバルブクリアランスの調整は2度ほど行ったと思います(60,000と90,000?)。  幾らホンダは優秀でも調整無しで170,000Kmは無理かも知れません。 又、全てか分りませんが、シビックのエンジンは走行距離が増すとバルブのクリアランスが少なくなり、極端になると加速時エンジンが失速状態になります。 今回も約2/3のバルブのクリアランスを増やしました。

OCCCラベル (重量ラベル)に関して

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以前、キャンピングカーには次のサイトに表示されているようなラベルが貼り付けられていました。
http://www.monacocoach.com/service/addendums/2006/camelot_weighing.pdf

http://www.rma.org/tire_safety/tire_maintenance_and_safety/tire_safety_brochure/rv_tire_care_and_safety.cfm#label

此の様なラベルはRVIA(Recreational Vehicle Industry Association = RV製造会社団体)が自主的に行っていたもので、法的制約は無かった為このラベルを貼らないRV製造会社もあったようです。

RVIAの説明に依りますと、“ラベルはキャンピングカー購入者又は所有者の便宜の為である”ことが記されていますので、法的拘束力はありません。
(This label permits the buyer/owner to determine the carrying capacity (CCC) based on a personal calculation of actual passengers carried, the amount of fresh water on board, and the amount of LP-gas carried. Use the RVIA labels a guide to narrow your selection of vehicles, but keep in mind its limitations.)


2008年6月からは連邦政府の法的に拘束される重量ラベルを貼らなければ成らなくなりました。  正式にはOCCCラベル(Occupant and Cargo Carrying Capacity=積載重量)の名称です。

Federal Motor Carrier Safety Administration (FMCSA)
http://www.fmcsa.dot.gov/rules-regulations/administration/fmcsr/fmcsrruletext.aspx?chunkkey=090163348008f29e

The National Highway Traffic Safety Administration (NHTSA)
http://www.nhtsa.gov/DOT/NHTSA/Rulemaking/Articles/Associated%20Files/newManf.pdf

従って、2008年6月以前のRVに関してはOCCCラベルが付いていなくても問題は無いものの、それ以降のRVに関してはOCCCラベルが不可欠だと思われます。

法律を無視(ラベルを剥がす等)することは出来ませんが、結果的には最大許容重量を超えないことと、タイヤ、車軸、ホイール等の装備が最大許容重量に耐えることが大切で、そうすれば必ずOCCCラベルを満足させる事になります。(私の意見です)
RVKen