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バン、トラック のモデル名

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前回、フォードのバン(E-シリーズ)を例にとってモデル名を書きましたが、今回はフォード以外のバンに関して簡単に書こうと思います。

1970年代から1980年代は、RVに使われるバンやトラックはGM(シボレー、GMC)やダッジ(クライスラー社)、フォードで乗用車同様に製造されて、モデル名は一般的に次のようなものでした。

フルサイズバン    1/2 トン    3/4 トン    1 トン
フォード        E-150      E-250      E-350
シボレー        1500       2500       3500
ダッジ       B1500, B150  B2500, B250  B3500, B350

フルサイズトラック
フォード         F-150     F-250     F-350
シボレー         1500      2500      3500
ダッジ          1500      2500      3500


(上記のモデルが一般的ですが、シボレーがC10, C20 (GMCがG10、G20)等、ダッジがD150、 D250等、を使用した事もあります) 


しかしその後バンやトラック製造部門は非常に複雑になりました。 例えば、シボレーがトラック部門のワークホース(Workhorse)に替わり、RVに使用されるバンはここでエクスプレス(Express)の名称で作られ、又ダッジは其れまでのバンの製造を中止し、合併したメルセデスベンツ(MB)のスプリンター(Sprinter)に切り替えました。

更に、スプリンターはアメリカ国内のフレートライナー(Freightliner)社でも製造され、ダッジと同社からも販売されました。 それぞれ3社のモデルは基本的に同じでベンツのエンジンを搭載していますが、グリルやバッジは異なります。 次の3つのビデオに3社のスプリンターが登場します。
Sprinter (MB)
http://www.youtube.com/watch?v=mhkeLk-QGpM&feature=related
Sprinter (Dodge)
http://www.youtube.com/watch?v=mn4KUSy71Tc
Sprinter (Freightliner)
http://www.youtube.com/watch?v=S-0KvV6Xpu4&feature=related
尚、フレートライナーは大型トラック製造会社で、日本の“三菱ふそう”、“日野”、“いすゞ”のような会社で、乗用車は製造していません。


現在は、”スーパークラスB”(“Bプラス”,“BTクルーザー”)、“クラスC”、“スーパークラスC”( “クラスCプラス”)等で使用されるシャシーの大半はそれぞれのトラック部門で製造されています。  

フォード製バン - 外装  その2 エンブレム

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フォード E-シリーズ (別名エコノライン、乗客用バンはクラブワゴンとも呼ばれる)にはボンネット横に必ず“E-XXX”のエンブレムが付いています。 これはシャシーの概略積載量と装飾レベル(基本仕様又は高級仕様)を示しています。 

モデル名:
 E-100 = 1/2 トン
 E-150 = 1/2 トン
 E-250 = 3/4 トン
 E-350 = 1 トン
 E-450 = 1-1/2 トン

製造された他のモデル名もありますが、上記の例が一般的で、それぞれシャシーの積載量能力を示し、1/2 トン、3/4 トン. . . の様にも呼ばれますが、此れらのトン数は決して積載限度を示している訳ではありません。  それぞれの正確な積載量はGVWR(許容総重量)で示されていて、同じE-350 (1トン)でも 標準シャシーとヘビーデユーテイー(強化型)シャシーがあります。


装飾レベル:
外装は主に装飾品のメッキ、色使い、形状が異なり、特別仕様には基礎仕様には通常オプションの装備も含まれ、より豪華さ(便利さ)を装備した仕様です。 (年により無い場合もある)
 無地  基礎仕様
 XL   中級仕様
 XLT   高級仕様

その他特別高級仕様
、CHATEAU   
 XLT PREMIUM

Chateau や PREMIUM等の高級仕様は乗客用の乗り心地の良い柔らかいスプリングモデルで、当然E-150 即ち軽量バンになります。 キャンピングカーの場合、バンコンバージョンではXLTもありますが、クラスC仕様の殆どはXL仕様のようです。

全長:
エンブレムには表示されませんが、通常2種類のホイールベース(全長)があり、乗車定員も多種あります。
RVKen

フォード製バン - 外装

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キャンピングカーに使用されるシャシーはダッジが多い時代、シボレーやフォードが多い時代、その時代時代で異りますが、近年はフォード製が目立ちます。 そこで、クラスBやクラスCにも使用されるフォード社製シャシー(バン)に関して書きますが、この1年はメルセデスベンツ(フリートライナー社でも製造)のスプリンターが数を延ばしています。 

フォードバンは1961年に第一世代がリヤーエンジン搭載の“ファルコン”の名称で現れ、1968年に一回り大きな第二世代がフロントエンジン搭載に変更された“エコノライン(Econoline、又はクラブワゴン)”が登場し、此の頃から天井部分を高くしたいわゆるバンコンバージョンやクラスCがポピュラーに成り始めました。 此の頃は “クラスC“より〝ミニモーターホーム”と呼ぶ人の方が多く居ました。

1975年にエンジン部分を前方に突出させ第三世代が登場、現在見るフォードバンと殆ど同じ形状になり、1992年に全体的に丸みを帯びた第四世代が登場、グリルやダッシュボード等のマイナーチェンジは常に或るものの(2008年には大きなグリル部の変更)、現在に至っています。 

2014年には第四世代も終わり、現在ヨーロッパで製造販売されている形状に変更になる予定のようです。

この間、エンジン、トランスミッション、その他の部品は多種類使われ、年式、モデルによって複雑に入り組んで来ました。 概観が同じでもエンジンその他の内部部品は異なったり、概観が異なっても内部部品は同じの場合もあり、非常に複雑です。

フォードピックアップは“Fシリーズ”と呼ばれるのに対して、フォードバンは“Eシリーズ”と呼ばれます。 “Eシリーズ”の中にも積載重量に応じて更にE100、E150、E200、E250、E300、E350、E450等があり、外観(グリル等)に多少の違いはありますが大体上のイラストに示されるような形状をしています。

続く
RVKen

計量盤

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約束しました計量盤の写真を撮って来ました。 

店の人に聞きましたところ、此の会社ではキャンピングカーの計量は1000円で前後、左右、その他必要な計量をしてくれるそうですが、此のような計量盤は他にもアチコチにあるそうです。

キャンピングカーには許容重量ギリギリの物も有り、又、所有者が携帯したい道具やキャンプ場で楽しめる品々を積み込み、更には購入後に取り付けた種々の大人の玩具等で重量超過を気にしている方も少なく無いと思います。 

キャンピングカーの重量を支える為の適正空気圧を知る唯一の方法は計量です。 燃料、飲料水を満タンにし、旅行に出掛ける装備で前輪と後輪を別々に計量し、タイヤメーカーのチャートを利用して空気圧を知り、設定する必要があります。(左右の重量が同じ事は稀な為、左右別々に計量して重い方の重量を使って空気圧を決める事も大切で、タイヤ空気圧は必ず左右同じでなければなりません)

ご使用のタイヤメーカーで空気圧チャートが作成されていると思いますが、次のサイトに詳しい説明と共に、空気圧表が出ています。

http://www1.bbiq.jp/rd-tire/lo-bar.html

RVKen

アメリカ車シャシー (クラスA、クラスB、クラスC)

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暫くキャンピングカーから遠ざかっていましたので、キャンピングカーに関する事柄に話を戻し、アメリカ車のキャンピングカーシャシーに関して数回に分けて書きたいと思います。 

皆様は既にご存知の通り、殆ど全てのガソリンエンジン搭載クラスA、クラスB、クラスCはフォード、シボレー(ワークホース)、ダッジ(クライスラー)等の自動車メーカのシャシーを基礎にして製造されています。 エンジンや駆動関係の部品が必要な場合にキャンピングカー製造会社から購入しようとすると値段が高いどころか、部品が届くまでに長期間掛かったり、待っても捜してもらえない場合もあります。 専門外の部品だからです。

分り易い例がクラスCです。 上の写真の様な後部を切り取ったタイプ(Cutaway Van Chassis)を利用してクラスCは製造されますが、大型キャビンを取り付けて送迎バスにしたり、配送トラック、救急車等にも改造されます。 此れらの全ての部品はシャシー会社(自動車会社)の部品です。

エンジンや駆動関係部品が必要な場合は、フォード、シボレー(ワークホース)、ダッジ(クライスラー)等のデーラーに行けば殆どの部品が必ず手に入りますし、純正部品(OEM=Original Equipment Manufacturer 又はFactory Parts)ですので間違いがありませんが多くの場合、値段は定価です。 しかし、最近は純正部品をネットで割引値段で売っている所もあります。 更に、社外品(Aftermarket parts)でも純正部品に劣らない部品が低価格で得られる事も最近は多くなりました。 更に、再生部品の中には一生保証付きの上に安価で非常に良質な部品が出回っています、例えば、スターターモーター、オールタネーター、ACコンプレッサー等です。

少々、横道にそれましたが、ご自分のシャシー名、モデル名、年式、エンジンサイズ、(トランスミッションモデル)出来ればVIN(Vehicle Identification Number=車体番号)を記録しておく事は部品入手の際、又は故障修理の質問をする際に非常に大切です。 又、部品の中には同じ年式でも前期と後期では異なる場合がありますので注意が必要です。

次回はフォードシャシーに関して書く予定です。
RVKen

日本語と英語に依る住所の書き方

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今迄それ程気に成らなかったのですが、母が書くアメリカ向けのクリスマスカードの住所を手伝って居て、全てが正反対なので噴出して仕舞いました。 (多くの政治家が、理由にならない理由を使って相手政党の正反対を言うのに似ているので、あの人達にやらせるとこの様になるのかも?  ―  此れは私の印象で、国民を考えて信念を持って発言をする政治家も居ると思います)

日本語の場合は姓を先に、名前を後に書きますが、英語は反対です。 住所に至っては全く正反対に書きます。 日本語は県、市、町、番地、姓名ですが、英語では名姓、番地、町、市、県の順に書きます。


写真は東国原英夫宮崎県知事が石原慎太郎東京都知事に宛てた場合の例です。
既にご存知の方も意識をして見ると余りにも正反対なので、私同様、可笑しくなるのでは無いでしょうか?
RVKen

日本製キャンピングカー

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アメリカ製キャンピングカー、特にクラスAの品質に関する評判は余り良いとは言えません。 RVフォーラムでは、“新車を買うと完全な状態にする迄に1年は掛かるとか、前オーナーが完全な状態にした中古キャンピングカーを買った方が故障で悩まされる事が無い”と言う様なコメントを時々目にします。

又、“トヨタやホンダがモーターホーム(クラスA?)の製造販売を始めたら買いたいとかアメリカのモーターホームの品質が向上する”と言う様なコメントも読んだ事があります。

私は日本製キャンピングカーの知識は何もありませんが、トヨタ車をベースとしたグローバルワイドは魅力的なスタイルをしていて、一度試乗してみたいと思っています。 標準的な価格で、少なくとも250馬力のデイーゼルエンジン搭載、排気ブレーキ装備、余裕の積載量、標準的な乗り心地、これらを満たせばアメリカで人気が出るのでは無いかと思います。 (修理部品供給、アフターケアー(保証)、税等の難しい問題は無視)

オートクルーズ - その2

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日本では、オートクルーズがアメリカほど普及していないようですので、考え付いた事を簡単に書きます。 既にお使いの方や自動車に詳しい方には当り前の事です。

基本的機能:
操作スイッチは基本的には、クルーズコントロールの“オン/オフ”と、“新速度設定=(Set)/記憶速度設定=(Resume)”の2個ですが、走行中に使用する場合はクルーズコントロールの“オン/オフ”を常にオンにして使用しますのでクルーズ速度設定スイッチの1個で、ブレーキ(クラッチ)を踏む事で解除になります。

基本的構造:
車軸(エンジン)の回転数(速度)を磁気又は電気的に認識し、設定速度と実際の走行速度の差からカーブレーター(アクセル)の吹かし具合をコンピューターで計算し、バキュームシリンダー(電動モーター)で一定速度に調整します。 従って、回転数認識装置、コンピューター、バキューム(電動)アクチュエーター、電気配線(ブレーキ解除、照明、その他)等で出来ています。

操作:
既に書きましたが、操作は至って簡単で、好みの速度に達しましたら“新速度設定”スイッチを押し、ブレーキを踏むと瞬時に解除されます。 クルーズコントロールのスイッチがオンの状態ですと前回の速度が記憶されていますので、“記憶速度設定”スイッチを押しますと以前の速度で走行を続けます。

クルーズコントロールで走行中に設定速度を僅かに減速したい場合は“新速度設定”スイッチを、増速したい場合は“記憶速度設定”スイッチを“ポン”と押す事に依って変化させる事が出来、大きな速度変化が必要な場合は数回、又は押し続ける事で可能です。


参考: ブレーキのフューズが飛んでいたり配線に故障がある場合はクルーズコントロールが設定出来ないようになっていますし、ブレーキを踏んでも解除されない事は先ず考えられませんが、クルーズコントロールスイッチをオフにしても解除されます。

ガソリン車のクルーズコントロールは下り坂では設定速度に関係無く増速しますのでブレーキを踏んでの減速が必要な場合もあります。 しかし、デイーゼルエンジンで排気ブレーキが搭載されている場合は、排気ブレーキと連動させて増減速の両方を制御出来るクルーズコントロールもありますが、燃費が非常に悪くなりますので一長一短です。

1980年代以降のアメリカ製キャンピングカーでしたら、殆ど全てにクルーズコントロールが装備されていると思います。

参考までに価格は$150-$200程度(取り付け費別)です。

混雑していない高速道路では便利ですが、首都圏や行楽シーズンは(多くのドライバーが一定速度で走らない為に)使用が出来ない方が多いと思われます。

此の書き込みは決してクルーズコントロールを奨励する訳ではありません。