記事一覧

モッタイナイ 話 - ビデオ

ファイル 157-1.jpg

上の写真は事故現場ではありません、既にお分かりの様にキャンピングカーによるデモリッションダービーです。

http://www.youtube.com/watch?v=zTdfs8EgR_k

未だ充分走れそうなクラスCが30分もしない内にバラバラになって仕舞うのを見ると。我々キャンピングカー愛好者に取っては勿体無い話ですが。

車体に書いてある内容から、此れらのクラスCは解体屋(ジャンクヤード)から集めて来た車と思われます。 

自分のキャンピングカーがこんな姿に成らない様に運転には充分気を付けましょう。

NewAire 説明書

ファイル 156-1.jpg

NewAire を製造したNewmarで出された宣伝ブローシュアーを添付します。 興味のある方はご覧下さい。 

注意: “危険です” 見ると欲しくなるかも知れません。 

NewAire 2001年型
http://www.newmarcorp.com/uploads/brochuredownloads/archive/2001/2001%20NA%20DP%20%20Brochure.pdf

NewAire 2002年型
http://www.newmarcorp.com/uploads/brochuredownloads/archive/2002/2002%20NCDP%20Brochure.pdf

キャンピングカーの価格のガイドとしてよく使われますNADA(National Automobile Dealers Association)Guideに依りますと$40,000 - $60,000 が出て来ますが、当然ながら需要と供給、状態、装備に大きく関係します。 又、特別な状態なものは高価で$100,000を越す物も出ています。


私は現在の車に乗り続ける様に強い意志を持ってNewAireを見ていますが、デザイン、装備(スパルタンシャーシー)、稀少価値、その他非常に魅力的で、1台欲しいキャンピングカーです。 

他にも魅力的な、又は珍しいキャンピングカーがありましたら教えて下さい。

個性的なNewAire

ファイル 155-1.jpgファイル 155-2.jpg

NewAireは他のクラスAでは見られないユニークなキャンピングカーです。
•  全長が僅か28フィート11インチでありながら定評あるISBエンジンとアリソントランスミッションを搭載しているデイーゼルプッシャー(DP)は他には無いと思います。 

•  ドアーは右側中央部と前方左右の3箇所に付いており、此れはデザイン段階からヨーロッパ(イギリス)への売込みを考えての事かも知れません。 通常ドアー設置は貴重な空間を無駄にしますので、DPの場合は比較的無駄な助手席の前に設置され、右中央に1個のドアーでさえ稀です。

•  35ガロンの燃料タンクを2個搭載する事で小型ながら充分以上の距離を走行出来る燃料を確保しています。

•  プロパンタンクを搭載しておらず、レンジ、湯沸し器、冷蔵庫、暖房等は全て電気の為、200アンプオールタネーター、7Kwデイーゼルジェネレーター(自動始動式)、4個のサブバッテリー、3Kwインバーター、ソーラーパネル等が標準装備としています。

•  タッグアクスルと呼ばれる補助車輪を使用して全部で6輪を使用、更にエアーサスペンションを採用する事でより快適な乗り心地になっています。 補助車輪はカーブ時のタイヤスキッド防止の為に引き上げる事が可能になっています。

•  6輪全てにディスクブレーキが採用されていて、タッグアクスルは電気ブレーキ、その他は油圧ブレーキとなっています。

2001年型に見られるユニークな窓ガラス形状には開閉出来ない問題があり、2002年型は一般的な開閉可能な網戸付き角型窓に変更されています。 

電気ブレーキはロックして仕舞う可能性の問題がありましたが、買う人に取ってはそれ程気にする必要は無いと思われます; リコールにより問題のAUSCO社製電気ブレーキは問題の無い製品と交換して貰えますし、この会社は現在も存在しています。 安全監督局に依りますとこのリコールに引っ掛かったNewAireは2001年型(11台)と2002年型(11台)で合計22台との事で、44台(52台?)製造された内の22台は少々不思議です。 尚、もしこの問題が修正されていなかったり、出来ない場合は政府の安全監督局のホットライン1-888-327-4236(日本からは繋がらない)に電話をすれば解決して呉れます。 (このブレーキはGMのシボレーシャシーにも使われ、リコールに引っ掛かっています)

NewAireはスパルタンモーター社製シャシー、カミンズ社製エンジン、アリソン社製トランスミッション等全て現存する会社、しかも長距離輸送用トラックや消防自動車製造で定評がある会社ですので、簡単に壊れる心配は無さそうです。 

NCメンバーのNewAireさんは相当気に入っている様子で、相当台数買うのでは無いかと思われます。 皆さんも2-3台早めに購入した方が良いのでは?

NewAire29クラスAの背景

ファイル 154-1.jpgファイル 154-2.jpg

Newmar社製の高級キャンピングカー(小型DP)NewAireが僅かの2年少々で製造が打ち切られたのにはリコーや価格の問題の他にヨーロッパへの売り込みに関連した問題が大きく関っていました。 

NewAireは1999年にテネシー州で行われたRVショーでコンセプトカーとして出展され、翌2000年の10月にはドイツでヨーロッパでの発売を発表、この時のNewAire(送料、関税、その他諸費用込み)の価格は$250,000でした。 

Newmar社はNewAireをヨーロッパに売り込む為にMarshall Motor Homes Internationalと契約を結んで居ましたが、ヨーロッパの基準を満たす為の責任問題で食い違いが起こり決着が付かず、当時社長であったVirgil MillerはMarshall Motor Homes Internationalを海外デイーラーとする事を取りやめました。 その結果Marshall Motor Homes InternationalはNewmar社に対して算出していた利益の20ミリオンドルとそれまでに費した費用1ミリオンドルの合計21ミリオンドルの損害賠償を請求しました。 

その後Virgil Miller社長が病気になり、経費節約を目的に当時FleetWood社で働いていたDick Parksを社長にしました。 Dick Parks は、それまでNewmarが行って来た3年保証を他のRVメーカーや部品メーカー同様1年保証に引き下げ、当然ながら、NewAireの製造も中止にも踏み切りました。 

この様な理由でNewmarにとってはNewAireはフォードのエドセル同様に災難だった様です。 (Virgil Miller は2002年7月22日に62歳で死亡)


此れらの情報の多くは当時のニュースから集めたものですが、中にはフォーラムでの意見も参考にしています。 間違った意見は削除してありますが、食い違った意見もありますので参考程度に考えて読んで下さい。 例えば、製造総台数は52台と書てあるところがあれば44台と書てあるところもあります。

何れにしても希少価値の高いキャンピングカーである事は確かです。 次回はNewAire自体に関して書こうと思っています。

NewAire29クラスAに関して。

ファイル 153-1.jpgファイル 153-2.jpg

NewAire は2001年に製造が開始されましたが2年足らずで製造中止となりました。

このキャンピングカーは非常にユニークな型をしていますが内容もユニークで、定評のあるカミンズISBエンジンとアリソントランスミッションを後部に搭載(DP=Diesel Pusher)、車輪は6個、7Kwデイーゼル発電機、全電気(プロパン無し)、油圧/電気ブレーキ、エアーサスというものでした。 

製造元のNewmarは品質の良いクラスAを製造する事で知られていて、特に1990年代からDutch Star(ダッチスター)のモデル名のフルサイズ デイーゼルプッシャー(DP)は頭文字を取ってDSDPの愛称で親しまれて、現在も製造が続いています。 しかし、Newmar社サイトの社歴の中にはNewAireの名前は見当たりません、隠しておきたいのでしょう。

NewAireは油圧/電気ブレーキの問題が多くてりコールもあった様ですが、2年と言う短い製造期間であった理由はリコール問題よりも、評判の良いフルサイズデイーゼルプッシャーであるダッチスター(DSDP)を上まる価格にあった様です。 参考として価格の方は、NewAireの新車販売当時は$190,000前後だった様ですが、アメリカでの現在の中古価格は程度の良いもので$45,000(約400万円)前後で、売り買いされている様です(中古ですので当然供給と需要によって大きく変わります)。

多くのキャンピングカーは異なる会社で製造された部品の寄せ集めで出来て居て、それらの部品メーカーが現在も存在していれば部品入手はより簡単ですが、NewAireの場合はDutch Star社で製造したシャシーの為シャシー部品の入手はアメリカに於いても難しいと思われます。エンジンとトランスミッションは多くのクラスAに使われ、部品に関しては現在も全く問題ありません(私も同じエンジンを使用しています)。

NewAireは特異形状、やや小型、エアーサス搭載等で、1970年代にGMから売り出されたGMCモーターホームと何処と無く似ていますが、GMCモーターホームの場合はある程度台数が売れ現在もオーナーズクラブもあり、クラシックモーターホームとして大切に乗っている人が沢山いる様です。 しかし、NewAireの場合は販売数が少な過ぎる為GMCモーターホームの様なファンは居ないように思われます。

参考までに、クラシックモーターホーム愛好家がいる事で知られている車種は、GMCモーターホームの他に初期の角型ウイニベーゴ、Wonderlodge(ワンダーロッジ=BlueBird=ブルーバード)、Barth(バース)、FMC等があります。 モーターホームではありませんが、アルミ製のトラベルトレーラーのエアーストリーは勿論良く知られています。

トウド ブレーキ

ファイル 152-1.jpgファイル 152-2.jpgファイル 152-3.jpgファイル 152-4.jpg

トウドを牽引するにはもう一つ考慮する事があります、それは牽引中のトウドブレーキです。
色々なトウドブレーキシステムが市販されていますが、私は10年ほど前に購入した“ブレーキバデイー”の名称で売られているものを使用しています。 トウドブレーキは無くても差ほど問題はありませんが、法律で必要とされている州(カナダは全州で必要)がありますし、持たずに事故を起こした時に保険が下りない可能性も出て来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=ki4z4jfP_9o&feature=related

一般的によく知られているモデル名(又はメーカー)は、US Gear Unified Tow Brake、ReadyBrake、Brake Pro, Even Brake 、Brake Buddy Vantage Select、Brakemaster、SMI Air Force One、M&G Tow Brake、Apollo、Vantage、VIP Tow Brake、Add a Brake、Pro Brake等があります。 

ブレーキ作動の誘引は幾つかありますが、基本的には上の写真に示されている様なものがあり、
• 減速の慣性力を利用して電気スイッチをオンにしてバルブを開き、ブレーキペダルを押すシリンダーに空気を送り込む
• 牽引車が減速した際、トウドが牽引車を押す力でブレーキペダルを押す
• エアーブレーキの空気を利用してトウドブレーキを押す
• 電気でブレーキを押す、その他

又、トウドブレーキの押し方には基本的に2種あり、(1)予め設定した一定(オンかオフ)のブレーキを押す力と、(2)牽引車と同じ様に強弱が連動(Proportional-比例的)するものがあります。 (2)のタイプは値段が高く又多くの人が優れていると考えている様ですが私は1.のタイプが優れていると思います。 理由は“私が使っているから”ではありません。
• 牽引車両はトウドの重量に比べて何倍もあります。 従って僅かでもトウドのブレーキが効き過ぎの状態であれば直ぐにトウドのライニングが減って仕舞います。
• 普段は牽引車のブレーキだけで充分制動出来ますので必要ありませんし、緊急時にトウドのブレーキが作動すれば充分です。 トウドブレーキが実際に作動する事は年に一度あるか無いかです。
• 多くの(1)のタイプは配線、配管、装備取り付け等の改造を全く必要としません。
• 出発前にブレーキ操作ボックスを車に取り付けるだけですので、どんな車にでも直ぐ取り付ける事が出来ます。

トウドブレーキが作動する事を確認する為に、私のキャンピングカーには次の様な仕組みが施されています。 乗用車の多くはブレーキを踏むとブレーキが点灯(キーが切ってあっても)します。この電源を利用してキャンピングカーの運転席に取り付けたLEDライトが点灯する様にしています。 参考までに、左右のブレーキライト、テールライト、ヘッドライト、排気ブレーキ等も異なる色のLEDが点灯が点灯する様になっています。 

注意:
前輪を上げて牽引又トレーラーに乗せての牽引に対してトウドの4輪を接地させて牽引する事を“4-Down”又は“Flat Towing”と言います。 他の方法では可能のバックが“4-Down” 又は“Flat Towing”では出来なくなりますので注意が必要です。 直線を30cm程度でしたら可能ですが、それ以上ですとトウバーを曲げたり牽引システム又は取り付け部品を壊す結果に成りかねません。 従って、バックが必要な時はトウバーを牽引車から外す必要があります。 切り替えしが出来ませんので、一度で曲がり切れない場合は予めトウドを外す必要があります。

トウド牽引に関して

ファイル 151-1.jpg

日本ではトウドに関して話し合う機会は少ないと思われますので少々思い付いた事を書いてみます。

先週ベースプレートを取り付けて初めての牽引でしたので気になりましたが、近所の駐車場で連結して確認後高速道路を走り始めましたら直ぐに忘れて仕舞いました。1.ベースプレートが外れたり不具合を起す事は全く心配していませんでしたが、2.ブレーキや尾灯の作動と3.牽引習性が気になっていました。 結果的には全て予期していた以上で満足です。

1. ベースプレート
市販されているベースプレートは非常に良く出来ていて、取り付けはヤヤ厄介な所もありますが、説明通りに行えば外れる心配は全くありません。 数社から販売されていますが、私はヒッチピンが外せるタイプを選択しました。 従って普段はトウドであることが殆ど分かりませんし前に飛び出している物がありませんので歩行者が足を打って怪我をする様な事もありません。

2. ブレーキ灯と尾灯
既に書きました様にトウド用の配線が必要です。 RV(米車)の多くの方向指示灯はブレーキ灯と兼用で日本やヨーロッパ車の様に分離した黄色のライトは付いていません。 しかし、多くの乗用車には黄色の方向指示灯が付いている為配線が複雑になります。 気を付けないといけないのは、最近の車はコンピューターが使われていますので、RVの電流がトウドに逆流してコンピューターを壊さない様にする事です。 前回は各線に電気部品店から購入したダイオードを入れて逆流を防ぎましたが、今回は市販されている専用ダイオードキットを使用しました。このキットはRVからの3本(左右のブレーキ、尾灯)の線とトウドの3本の入力、3本の出力の線の合計9個のターミナル付いています。 個々のダイオードを使いますと500円程度で、キットですと3000円と高くなりますが、出来上がりは簡潔で時間が掛かりません。 機能は全く同じですので時間の余裕がある場合はダイオード使用で充分だと思います。
http://www.radioshack.com/product/index.jsp?productId=2062591&CAWELAID=107597274

3. 牽引習性
車に依って牽引習性が異なります。 以前1990年型シビックを牽引した事がありますが、道路端の縦駐車から急ハンドルを切ったり、砂地等の柔らかい地面で急ハンドルを切るとトウドのハンドルが逆(反対方向)に向いて、その度降りて直さなければなりませんでした。 スズキのジムニーは非常に牽引習性が良いのですが、4駆のままですとカーブで抵抗がありスムーズに付いて来ませんので、必ず前輪のハブを自由回転にして走る必要があります。 此れまで牽引して来た1999年製のCRVは小型で軽くかったのですが、新しいCRVは大きく重そうですので牽引中に重量を感じるのでは無いかと思っていましたが違いは全く感じられず、燃費の違い(瞬間燃費表示器)も無い様に感じました。

日本でトウドをお考えの方はジムニーは牽引習性が良くて軽いので適していると思います。 若し軽自動車のジムニーのシャシーが別物でしたら同様の習性では無いかも知れません - 牽引経験がありません。

日本ではトウドに関する情報が少ないと思われますので、疑問の点がありましたら調べて説明致します。 法律に関しては全く分かりません。

アメリカのRVパークの一例 - その2

ファイル 150-1.jpgファイル 150-2.jpgファイル 150-3.jpgファイル 150-4.jpg

クラスAとフィフスホイールの割合は、RVパーク、地域、曜日に依って異なります。

私達が到着した後は多くのクラスAが入って来ました。 その為85%はクラスAと書きましたが、最終日はフィフスホイールが沢山入って来ました。 此れは次の理由が考えられます。 フィフスホイールにはフルタイマーと呼ばれるRVに住んで旅行をしている人達が多く、この人達の多くには時間の制約が余りありません。 従って、金曜、土曜の混雑している時はこの様な町に近い所は避け、日曜日以後の空いた時にこの様な場所で過ごします。 実際、土曜日は満杯でした。

ブーンドッキング(Boondocking=Free Camping=只で一夜を過ごす事)と言うRV用語があります。 此れはショッピングセンター、長距離トラック用のガソリンスタンド、レストエリア、砂漠の地帯の空き地等でお金を使わずに宿泊する事で、道の駅で宿泊することもブーンドッキングと呼ぶことが出来ます。 フルタイマー達はブーンドッキングのエキスパートで、無料で宿泊出来る色々なキャンプ地を知っています。 多くは砂漠の中や山の中にある政府の土地(BLM Land=Bureau of Land Management)で誰にも苦情を言われずに長期間滞在出来ます。 この様なキャンプ地が記載されている本やウエブサイトもあります。
http://blog.rv.net/2010/01/free-boondocking-on-blm-land/

写真上は日曜日に入って来たフィフスホイールの1台です。 写真上左の左端に写っていますミニクーパーはトウドとして牽引可能で時々見掛けます。 写真下は帰りの高速道路で見たフィフスホイールとクラスAで、土、日の大都市近辺ではこの様に多数の自転車をぶら下げて近場に家族ずれで出掛けるRVも見かけます。 左下のトレーラーはトイホーラー(大人のオモチャ=オートバイやバギー等を運べるRV)と呼ばれるもので、走行中はオモチャを運び、昼間は壁に折りたたんだソーファーを開いて団欒出来、夜はソーファーがベッドに変身して更に天井から吊るされたベッドを下げると相当数の人が寝れます。 尚、右下の写真に写っています3台のRVはグループで離れずに行動しており、一緒に何処かに行った帰りの様でした。