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RV ウオーターヒーターに関して ― その1 種類

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アメリカ製キャンピングカーの殆ど全てにウオーターヒーター(湯沸かし器)が付いていて、その多くはSuburban(サバーバン)製又はAtwood(アトウッド)製の2種類です。 両者とも信頼性は高く、フォーラムで点火不調、安全弁からの漏れ、熱くならない等の問題を見掛けますが、幸い私は一度も問題を経験した事はありません(アトウッド14年、サバーバン11年半使用)。 

今回は、サバーバン製を例に取って種類を説明、次回に調整やメインテナンスに関して書きます。
種類の概要を説明しますので、その後で添付サイトのビデオを参考になさって下さい。
種類はタンクの大きさと発熱方式の組み合わせで10種類以上あります。

タンクの大きさ:
6ガロン、10ガロン、12ガロンで、大きな飲料水タンクを積載しているキャンピングカーを除いて6ガロン湯沸かし器が一般的です。

発熱方式:
ガスバーナーに依る発熱方式が基本モデルで、其の外に110Vのヒーター付きや熱交換器付き(キャンピングカーのエンジン冷却水を利用)があります。

モデル名称(サバーバンの場合):
SW6P SW6PE SW6PR
SW6D SW6DE SW6DEM
SW10P SW10PE SW10PR
SW10D SW10DE SW10DEM
SW12D SW12DE SW12DEM

6、10、12: 此れらの数字はタンクの大きさを示し、単位はガロン(3.8リットル/ガロン)です。 尚、12のサイズは奥行きが長いだけで10サイズと全く同じです。
P:  パイロットライト(Pilot Light)付きです。
R:  パイロットライトモデル用で、再点火装置(Reignitor)付きです。
D:  自動点火装置(Direct Ignite)付きで、最近のキャンピングカーの多くはこのタイプです。 室内から点火出来るばかりでは無く、風でパイロットライトが消える事もありあません。
E:  110V AC(Electric)ヒーター付きで、ガス又は電気が使え、早く熱くしたい場合は両方を使う事が出来ます。
M:  熱交換器(MotorAide)が付いていて、キャンピングカーが走行中にお湯が沸く仕組みです。 このタイプがついているキャンピングカーは少なく無く、ウィニベーゴーブレーブ等にも最初から取り付けられているものもあります。 参考: ガスや電気よりもお湯の温度は高くなり、翌朝まで加温しなくてもシャワーを使えるそうです。 このタイプ(M)を使っている人の殆どが非常に満足していますが、中には配管の漏れが原因で配管が取り外されている場合も或る様です(主に中古キャンピングカーを購入した場合)。

アトウッド(Atwood)製湯沸かし器の場合もほぼ同様です。

次のビデオを参考になさって下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=n5rnozYjEVQ


次回は簡単な調整やメインテナンスに関して書きます。

96 インチ幅 ナローボデイー クラスA 

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2週間ほど前に、96 インチ幅 ナローボデイー クラスA (DP)に関して書き、その最後で、“他のRV製造会社からも96”幅のクラスAを期待出来るかも知らない”とコメントしましたが、それが本当である事を知りました。 モナコ(MONACO)社の“ベスタ(Vesta)”は96インチ幅です(昨年、既に発表され、今年初めのミシガン州でのRVショーで姿を現す)。

“ベスタ”はDPではありませんが、フロントデイーゼルエンジン搭載で、今迄に無い多くの特徴を備えています。 32フィート(32PBSモデル)と36フィート(36PBD)の2種類がありますが、32PBSの概要は、
•  車幅 96インチ(2.44m)、車高 3.54m、長さ 10.28m
•  ナビスターインターナショナル社製ターボデイーゼルエンジン
•  V8 6.4リッター 260Hp
•  アリソン トランスミッション
•  エアーブレーキ
•  エアーサスペンション
•  22.5インチ アルミホイール
•  許容重量 29,000 ポンド
•  スライドアウト

その他詳しくは次のサイトを参考になさって下さい。
http://www.monacocoach.com/modelsxml/monaco.aspx?model=vesta&content=specs
http://www.monacocoach.com/modelsxml/monaco.aspx?model=vesta&content=gallery

http://www.youtube.com/watch?v=AIwurvx7rzM


ここ数年多くのRVメーカーがフレートライナー社製FRED(FRont Engine Diesel)シャシーを使用したクラスAを製造して来ましたがFREDはエアーコンプレッサーを搭載しておらず、リーフスプリングを採用していました。 エンジンが前方にある為エンジン音の問題もありましたが、燃費が良い為に満足している人も沢山居ました。

ベスタはエアーサスペンション、エアーブレーキ装備、更に空気抵抗を考えてのボデイーデザインで、更に20%程度の燃費向上が宣伝されています。

モナコ社は1960年代後半から続いている古い会社で、2-3度の経営者の手を経て、何度かのオイルショックに依る苦境を乗り越え、他のモーターホーム製造会社(ロードマスターシャシー、ホリデーランブラーモーターホーム、サファリモーターホーム等)の買収を経てRV産業界、特にモーターホーム製造界でのジャイアントに成長しました。 しかし、2000年代中盤のオイル高騰と不況に依るRV業界不振で多くのRV製造会社が姿を消して行き、モナコも2009年に会社更生法の元にNavistar Internationalに買収されました。 

Navistar International はトラックやトラックエンジンで高いシェアーを誇り、フォードのパワーストロークエンジン(PSD)はこのNavistar International社がフォード社用に製造しているエンジンです。

と言う訳で、Vestaはモナコ社のロードマスターシャシー、Navistar MaxxForce 7エンジン等を最大限に生かした最初のモーターホームで、エアーサスペンションや14-15マイル/ガロン(5.9-6.3Km/リッター)と宣伝されている驚くほど良好な燃費に魅かれるRVerは多いものと思われます。

VW キャンプモービル - その2

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上の写真はフォルクスワーゲン トランスポーター(Transporter=Type2)のT1(第1世代)で1950-1967年に製造されました。 後ほど出て来たT2(第2世代)と比較した場合の特徴は次の通りです。

•  前面ガラスが2枚に分かれていて開閉可能
•  前面に大きなV字型デザインが施されている  
•  大きなVWのローゴーが付いている
•  全体が丸みを帯びてボッテリしている

トランスポーターは、今では何処でも見られるバンの先駆けで、アメリカではダッジA100、フォード エコノライン、シボレー コルベアバン等のお手本と成りました。 

更に詳しく知りたい方は次のビデオをご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=i6Ywel-x6bo&feature=player_embedded#at=11

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=i3m1Xy4Hqfc

VW キャンプモービル - その1

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フォルクスワーゲンのバスタイプは全てトランスポーター(Transporter)と呼ばれます。

フォルクスワーゲン トランスポーターにはT1、T2、T3、T4、T5とモデルチェンジを繰り返し、主な特徴は次の様です。 

T1 (1950-1967)  前面ガラスが2枚に分かれて開閉可能

T2 (1967-1979)  前面ガラスが1枚

T3 (1979-1992)  バナゴン(Vanagon)と呼ばれる角型

T4 (1990-2003)  イヨロバン(Eurovan) 前輪駆動となる

T5 (2003-現在)  北米では売られなかった

トランスポーターがキャンピングカーとして“Westfalia-Werke社”により改造されたコンバージョンモデルがウエストフェーリア(Westfalia)と呼ばれます。

ウエストフェーリア(Westfalia)には色々のタイプあり、私も空冷エンジンを搭載した最後の1982年製に暫く乗っていましたので愛着があります。

ウエストフェーリアは1951年に製造が開始され長年大ヒット商品となって製造が追い付かず、ウエストフェーリア以外の同じような形状をしたフォルクスワーゲンキャンパーも現れました。 

1999年にダイムラークライスラー社がWestfalia-Werke社のウエストフェーリアコンバージョン部門の49%の株式を取得しその後2001年に残りの51%を取得した為、フォルクスワーゲン社はダイムラークライスラー社のライバル関係である為当然ながらフォルクスワーゲンのウエストフェーリアの製造はこの時点で終わりと成りました。

http://www.youtube.com/watch?v=ngDbt_PFyzU&feature=player_embedded

事故は起きる?

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一般に“オーバーロード”と呼ばれる基準を超える幅や長さの荷物を運ぶトラック(写真左)は、多くの場合一般トラックと同じ速度で走り、カルフォルニア州の様に制限速度が低い(55マイル/時)場所では速度制限を常に守る(?)私のキャンピングカーなど追い越して行きます(?)。  

速度は出しても危険箇所は行き届いた安全運転をしていて、此れまでに“オーバーロード”のトラック事故は見た事がありませんでした。

しかし、無理をすれば事故は何時かは起こります。 次のビデオは事故と“オーバーロード”のビデオです。 

http://www.youtube.com/watch?v=bCvPqaSyOos&feature=player_embedded

http://www.youtube.com/watch?v=DGVlvIFjUhc&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=O0663asT5xY&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=Bb0asQn-ZMk&NR=1


キャンピングカー専用GPS、即ち高さ制限や重量制限を予めプログラム出来、更にキャンプ場、ダンプステーション、トラック用ガソリンステーション等も表示されるGPSが最近始めて発売になりました。 その宣伝に出て来たのが最初のビデオです。 


参考:
カルフォルニア州では全ての牽引車(一般輸送トラックを含む)の制限速度は55マイル/時(88Km/時)である事は事実であり、多くのトラックドライバーは紳士で速度制限を守ります (取締りが厳しいから?)。 しかし、牽引車速度制限が65マイル/時(104Km/時)や70マイル/時(112Km/時)の州があり、それらの州では私のキャンピングカーを抜かして行きます。

制限速度が65マイル/時(104Km/時)以上の場所でも、私は通常60マイル/時(80Km/時)前後で走ります。 多くのクラスAやフィフスホイール(5th Wheel)等の大型RVは、私同様55-60マイル/時(80Km/時)で走っています。 60マイル/時(80Km/時)を超えると燃費が急激に悪くなります。

流れに乗らずに低速で走るのは危険ですので、高速で走る車の数が多い場所や後続車が安全に抜かせない場所では速度を上げ、安全な場所で抜かせる様にしています。 長時間走る時は同じオーバーロード車に何度も追い越される事があります。

その理由は幾つかありますが、重量のあるオーバーロード車は上り坂に弱く速度が遅くなる事と、トラックの重量を測定したり積荷(農作物)を検査するトラック専用の、所謂“検問所”があり、殆ど(例外もあり)全てのトラックは其処で停まり(減速し)ます。

“検問所”での時間のロス(主に減速と増速)は通常1-2分程度と思われますが、混んで居て長蛇の列の場合や休憩したり安全点検をすれば時間が掛かります。 最近は特別に許可(?)された運送会社(安全運転会社?)のトラックは“検問所”を通過したり、場所に依っては徐行(場所により10マイル/時―40マイル/時)で計量出来る“検問所”もあります。 

関連ビデオも面白いですよ!

アメリカの道に関して、“USハイウエー”

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“インターステートハイウエー”に対して“USハイウエー”は日本で呼ばれる一般道ですが、信号機が付いている所もあれば高速道路の場合もあります。 

参考:
高速道路(フリーウエー)に対して一般道はサーフェスストリート又はハイウエーと呼ばれます。 恐らく“USハイウエー”のハイウエーから来ているのでしょう。 ハイウエーは高速道路と解釈している方があるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。 

上の地図は“USハイウエー”の一部(全体の1%?程度が表示されている)で道路番号はインターステートハイウエーと同様、東西は偶数、南北は奇数ですが、異なるのは番号はインターステートハイウエーと逆です。即ち、
•  東西は、北が小さく南が大きい
•  南北は、東が小さく西が大きい

西側の海岸沿いを走る101号線(USハイウエー)だけが数字三桁ですが、実は“10”は“9”の次の1つの数字とみなされているそうで、“10”と“1”の2桁の番号と解釈するそうです。

6号線は20号線より北を走るべき筈が南を走っているのはルール違反ですが、何らかの理由があったのでしょう? 両方共1926年に始まりましたので、開始順位には関係していません。 尚、USハイウエーの中で20号線(5,415Km)が一番長く、二番目に長いのが6号線(5,158Km)です。

既に触れました様に異なる道路番号の道が共有する場所がありますが、インターステートハイウエーと共有する場所もあります。 

参考: 
通常、自転車は高速道路(インターステートハイウエー)は通れませんので、自転車や高速道路を走れない小型オートバイで旅行する場合は予め高速道路に入らない事を確認する必要があります。 サーフェス道路を走りたくてもソレル脇道が無い場合もあります。 稀ですが、この様な高速道路を自転車で旅行している人を見る事もあります。

アメリカの道に関して、“インターステートハイウエー”

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ボロバード、ストリート、ロード、レーン、サークル等、色々な呼び方をする道がありますが、道路番号が付いている道は基本的には2通りあり、インターステートハイウエー(Interstate Highway)とユーエスハイウエー(US Highway)です。 インターステートハイウエーは幾つもの州を跨ぐ幹線道路で信号の無い高速道路(フリーウエー)ですが、ユーエスハイウエーの場合は信号の付いている一般道もあれば高速道路もあります。 

左上の地図はインターステートハイウエーの一部(全体の20%?程度が表示されている)で次の様な道路番号になっています。
•  東西は偶数、南が小さく北が大きい
•  南北は奇数、西が小さく東が大きい
•  99以下の番号
•  都市部のバイパス(上には表示されていない)は基本幹線道路の番号の頭に1つの数字が足される (例えば10号線のバイパスは210号線、310号線、610号線等になる)

インターステートハイウエー(Interstate Highway)とユーエスハイウエー(US Highway)で共通して言える事ですが、場所によっては異なる番号の道が、場所によっては3-4本が共有する場合があります。 又、東西を走る偶数道路と南北を走る奇数道路が共有する場合も、当然ながらあります。 参考:写真右上

インターステートハイウエーの多くは無料の高速道路(信号無し)ですが、アメリカ東部には有料のインターステートハイウエーも可也あります。 無料のインターステートハイウエーが有料のインターステートハイウエーで結ばれている場所もあります。

キャンピングカーの床材

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以前は、アメリカ製クラスAは全てカーペットが敷かれていましたが、2,000年代に入ってからはキッチンの近くだけはカーペットが使われないものが目立ち始めました。 中には板やセラミックタイル製もありますが、多くはビニール製の様です。 (トラベルトレーラーには昔からビニール床が使用されて居た様な気がします)

最近は古いキャンピングカーのオーナーもカーペットを剥がしてビニール製の床に換える人も多く成りました。 私も3-4年前にキッチン近辺をビニール床に交換しましたが、汚れが目立たなく、掃除がし易く、キャンピングカーには最高です。 カーペットを全て取り外す事に決め、現在撤去中です。 写真のモーターホームの様にカーペットが使われていないものもありますが、キャンピングカーショーで見るクラスAの場合は一部カーペットが使われているクラスAの方が多い様に見受けられます。


未だ購入はしていませんが、材料の特定や在庫は既に確認済です。 フォーラムを読んでいますと多くの人が“Allure Flooring”と呼ばれる物を使用していますので、私もそれを使う事に、戸惑い無く決めました(既に取り付けた物はキッチン床用30cm角の単なるビニール製)。 クラブメンバーの改装した床も見せてもらいましたが、本物の木材の様に見えてとても良かったです。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=998&bih=547&q=allure+flooring&gbv=2&aq=7&aqi=g10&aql=&oq=allure

15cm幅、厚さ1.5mmのビニール製で、軽くて水にも強く、安価で、キャンピングカーの床には適しています。 取り付けは単に貼り付けるだけで、ナイフで切って長さを調整出来ます。 参考までに価格は$20/平方mです。


LED付きフューズ(前回の続き)
予備のフューズを含め66個購入、$20弱でした。 LED付きフューズは中央部がやや厚めで私のフューズボックスには簡単に入らず、約半数はヤスリで削ってはめ込みました。 LEDが点灯するのを見るのが楽しみですが、恐らく中々点灯しないでしょう? フューズが切れなければ尚結構です。