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遠心分離式(Centrifugal)オイルフィルター  その2

“遠心分離式(Centrifugal)オイルフィルターに関して更に詳しく”との要望が有りましたので補足します。

購入時、遠心分離式(Centrifugal)オイルフィルターを調べましたら多くが同一形状で、インドの多数の会社で製造されている事を知りました。 恐らくインド政府の援助で開発されたのでは無いかと思われますが、機能的に優れたデザインが施されています。  
http://www.indiamart.com/centrifugefilters/
http://www.indiamart.com/cbs-technologies/
http://bhagyashree.tradeindia.com/
http://www.filtekindia.in/industrial-centrifuge.html#centrifuge-ft020
http://autowinsystem.trustpass.alibaba.com/aboutus.html
その他

遠心式オイルフィルター 25SE (インド産?)
次のサイトは私が使用しているフィルターと同モデル(25SE)の取り扱い説明書並びに部品リストです。
http://www.oilconditioningsystems.co.nz/ocs/downloads/25_new.pdf
25SEの構造は至って簡単、耐久性にも富んだ優れたデザインだと思います。 


此れに対してアメリカで販売されている遠心式フィルターは次のサイトに示されるフリートガード製です。
http://www.fleetguard.com/pdfs/product_lit/americas_brochures/LT32599_03.pdf
回転部分(交換フィルター部)は効率的にスス(Soot=煤)を受け止める工夫がされていて、廃棄を考えプラスチックが使用されています。
http://www.fleetguard.com/html/en/products/lube/centriguard_56kvideo.html
他のフィルターメーカーも回転部の工夫を凝らし特許を取っています。

遠心式フィルターの交換用回転部は多くのフィルターメーカーで製造されています。
http://www.google.com/webhp?sourceid=navclient&ie=UTF-8&rlz=1T4DKUS_enUS281#q=centrifugal+oil+filter+system&hl=en&rlz=1T4DKUS_enUS281&site=webhp&prmd=imvns&source=univ&tbm=shop&tbo=u&sa=X&ei=gQOVTp-tLNDdiAKbsNiLBQ&sqi=2&ved=0CJIBEK0E&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.,cf.osb&fp=80434a3d6cd1e277&biw=1090&bih=600


遠心式フィルターの選択
フリートガード製遠心式フィルターはスス(Soot=煤)を取り除く工夫がされていて機能は優れていると思われます。 しかし、内部の堆積物を取り出す事は出来ず、定期的に交換が必要です。 

此れに対してインド産(?)のフィルターは内部のドーム(チェインバー)は金属で簡単に堆積物を取り除く事が出来、再使用が可能です。 バイパスフィルターは、言わば予備に取り付けるフィルターですので、25SEの機能で充分以上の成果が得られます。
経済性も重視する場合はインド産、即ち25SEをお勧めします。

お願い:
今回の書き込みには私の想像が多く、誤りも多いと思われます。 間違いを見付けた場合は是非お知らせをお願い致します、確認後訂正します。

遠心式オイルフィルター

ファイル 260-1.jpgファイル 260-2.jpgファイル 260-3.jpg

エンジンオイルの選択、交換周期はエンジンの利益だけを考えた場合と経済性を考えた場合では大きく異なり、又経済性を考えた場合は個人の状況で大きく異なる事は明らかです。 しかし、特別な根拠が無い場合はメーカーの指示に従うのが無難で安心でしょう(時にはメーカーの指示が間違っている場合もあります)。 

オイルフィルターに関しても同じ事が言えます。 オイルフィルターは毎回交換が普通ですがエンジンメーカーの中には一般的な走行であれば毎回交換せず1度置きで良いと書いているマニュアルもある様です。 反対に、合成オイルを長距離乗る場合は1度のオイル交換に対して2度のフィルター交換を指示するオイルフィルター会社もあるそうです。 此れもエンジンメーカーの指示に従うのが無難で安心でしょう。

マニュアルに依りますと、私のエンジンオイル交換は15,000マイル (24,000Km) 毎ですが、デイーゼルエンジンは2,000マイル(3,200Km)も走るとオイルは真っ黒になります。 その為、キャンピングカー購入間もなくトイレットペーパーを入れて使用するタイプのバイパスフィルター(乗用車に取り付けていた物を再利用)を取り付け1年程度使用しましたが、遠心分離式オイルフィルターがある事を知り此れと交換しました。

遠心分離式オイルフィルター
主に工業用や船舶の超大型エンジンに使用されていてインド、オーストラリア、ヨーロッパ方面で多く製造されている様です。
http://www.oilconditioningsystems.co.nz/ocs/spin2.htm

原理は次のサイトで示されています。
http://www.youtube.com/watch?v=zXtLtt7Ursw
オイルがジェットから流れ出す推進力で容器を回転(走行時毎分7000回転前後)させ、粒子の大きなカーボン(異物)が側壁に堆積する仕組みです。

容量はオイルパンの大きさに依り4-15リットル用と15-70リットル用がありましたが、(私の場合)小さ目の4-15リットル(オイルパンは17リットル)を購入しました。 理由は大きい物ほどオイルの循環量が多いのは当然で、その為にエンジンオイル圧力を下げたり、圧力が低くなる為にフィルター回転数が上らなくなる可能性を考慮し、又、遠心式オイルフィルターからオイルパンへの管は太く(1インチ)して自重で落下するオイルが詰らない様にもしました。

此れまで6-7回容器に溜まったカーボン(タールの匂い)を取り除きましたが、相当量溜まります。 上の写真は今回の例です。

遠心分離式オイルフィルターを純正装備しているトラック(アメリカ)もあるそうですが、一般自動車では稀の様でRVフォーラムでは読んだ事がありません。 考え方に依っては添加剤を除去する可能性も無きにしも非ずですが今までその様なネガテイブ意見は読んだ事がありません。 遠心分離式オイルフィルターを使用すると15,000マイル走行してもエンジンオイルが真っ黒でドロドロになる様な事はありません(黒くなっても透明に近い)。

参考:
日本のサイトでチョット調べてみましたら、昔CB72やカブで遠心分離式フィルターを使用していたそうですが、現在使用されていないのは何か理由が? 
技術の進んでいる日本の自動車やトラックに使用されて居ないのは理由が?
将来、遠心分離式フィルターが多くの大型トラックに採用の記事(アメリカ)を読みましたが果たして?

故障修理

故障に関する質問がありましたので少々書きます。

故障修理をするにはジグソーパズルやクイズを解く様に色々な状況を考える(調べる)必要があります。 即ち、
1.  故障部品(ヒーター?)に関する説明書(理想的には修理説明書)
•  メーカー名
•  モデル
•  年式
•  製造番号(必要な場合がある)

2.  故障が始まった時の状況により原因限定
•  天候(雨、乾燥、高温/低温、その他)
•  走行状態(振動、砂埃等)
•  車年齢(新しい、寿命に近い)
•  使用状態(頻繁に使用、全く使用していない)
•  関連しそうな以前行った修理関連部品の故障

3.  順を追った故障原因追跡
•  電気部品の場合は最初にフューズ(切れていないか)を確認
•  修理説明書に従う
•  機械関係は目で見たり動かして、状態(錆)や動き(抵抗)を調べる
•  電気関係はテスターを使用して問題点(断線、接触不良等)を探す(順次問題の無い場所を削除)
  
4.  故障箇所を修理又は部品交換
•  故障に依って異なりますが、電気関係の故障の多くは原因が分かれば修理は簡単

5.  工具
•  マルチテスター(マルタイメーター = ボルトメーター = アンプメーター = オームメーター、 - 1000円程度から色々)
•  ドライバーセット、レンチセットは必需品
•  修理に応じて徐々に必要工具を増やす

専門家の場合は経験から原因の予測が付く問題も多いと思いますが、我々趣味で修理をする者は少なくとも上にリストした様な物(方法)が必要で、これらを使うと多くの問題に対処出来ます。 修理は最初に書きました様にパズルやクイズを解く要領ですので完成しますと達成感が得られます、複雑な問題の場合や低費用で修理が出来た場合は特に!

修理工場は採算(時間制限)と言う問題がありますが、趣味の場合は(特にヒーターの修理の場合は運転には影響がありませんので)時間を掛けて、常に安全を優先し、ゆっくり進展を楽しみながら修理が出来ます。 

難しい問題の場合はネットで調べたり聞いたり本を調べたりすれば、必ず解決に導く事が出来ると思いますが、その場合に役立つのは故障部品(故障車)の“メーカー名、モデル、年式等”です。

修理は難しいと思って手を出さない方は是非始めてみて下さい。 面白いです、楽しみです、やりがいがあります、節約出来ます。

日本とアメリカの祝祭休日

ファイル 258-1.jpgファイル 258-2.jpg

明日は体育の日だそうですが、日本は祝祭休日がアメリカに比べて多いのは御存知ですか?

祝祭日は沢山ありますが、休日は日本ほどありません。 又、企業、政府関係(役所や郵便局)、銀行、公立学校、私立学校等により異なります。 企業でも異なりますので、参考として私が働いていた会社を例にしますが、恐らく一般的だと思います。 尚、祭日が土日に重なる場合は月曜日が振り替え休日となります。 企業の中にはサンクスギビングデー(木)の翌日の金曜日を休みにしたり、クリスマスからお正月に掛けて休みにする所もあります。

上のチャートは2011年の場合です。 

ポピュラーメキャニック (雑誌)

これは現在も販売されている雑誌ですが、1970年代は現在以上に日常の話題に登場しました。 

次のサイトは1975年に発行されたポピュラーメキャニック(1年に1度の特集)で、自分で車や家の修理をする知識を得る為に多くの人がこの雑誌(ポピュラーサイエンスと共に)を読んだものです(私は定期購読はしていませんでした)。
http://books.google.com/books?id=auIDAAAAMBAJ&pg=PA139&lpg=PA139&dq=sc+se+sd+oil+cost+1970&source=bl&ots=_g5Hcdwhsf&sig=_svmiwHbTBsn__KLYZhtz50v6-I&hl=en&ei=u56QTuSJH8nXiALozNzNCA&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=2&ved=0CCgQ6AEwAQ#v=onepage&q&f=true

1970年代のオイルに関して書いてありますがこれはカーケアーガイドの一部で、109-186頁に自動車に関して色々書いてあり、当時の様子が分かります(スクリーンの上部の頁番号ボックスや拡大道具を利用して読む事が出来ます)。

クエーカーステートオイルの宣伝が大きく出ていますが、此れは偶然で、この様な宣伝も私がクエーカーステートオイルを使用した理由(?)かも知れません(自分では宣伝には迷わされない積もりですが)。 

個人的に使用したオイル

調べながら、そして個人的な考えを交えながらオイルに関して書きましたので、役立たないかも知れませんが、此れまでに私自身が使用して来たオイルに関しても簡単に書きます。 

昔は単一粘度のオイルは1リットル30セント(特売時)前後で購入出来ましたので、夏は40番、冬は30番のペンゾイル、クエーカーステート、バルボリン、シェブロン、シアーズ、その他のメーカー品を特別価格で販売している時に12個ケースで2-3ケースづつ購入しました。 

その後、会社の同僚に系統の異なるオイルを混ぜるのは好くないと言われて暫くペンゾイルを使用し、その後何らかの理由(価格、質?)でクエーカーステートに変更、又、冬も夏も使える10W-30又は10W-40を使用しました(ペンゾイルとクエーカーステートはよく知られた同系統オイルで販売量は多い)。

合成オイルが手軽に入る様になってからは(約10年前?)常に合成オイルを、キャンピングカー(デイーゼル)に関してはエンジンメーカーのマニュアルに従い、最初の4000(?)マイルはシェルローテラの一般鉱物オイルを使用後合成オイルに交換しました。 現在はガソリン車にはモービル1、デイーゼル車にはシェルローテラの合成オイルを使用しています。

オイルは高価ですので、消費税が無い州を通過した際にケースで購入する様に心掛けています。

この様な状況で、以前は粘度や、SD、SE、SF等 (これらのコードの記憶がある) の規格コードを気にした事がありましたが、近年はオイル銘柄を変えた際に規格コードを確認した程度です。

参考:
前回エンジンオイルはベースオイルと添加物で出来ていると書きましたが、ベースオイルの質(機能)は年々向上していて、そのベースオイルはオイル会社で製造されますが添加物は添加物専門会社で製造されるそうです。 ベースオイルの向上、並びに排気ガス規制に伴った添加物の製造が必要とされ、その度に新しい規格コードが誕生する様です。 

古いエンジン(例えば15年前のエンジン)には古い規格コードのオイルの使用が可能で望ましい場合もあれば、それらのオイルは製造中止になって新しい規格コードのオイルに取り代わる場合もある様です。 しかし、新しいエンジンにはそのエンジンに合致した新しい規格コードのオイルの使用が必要で、古い規格コードのオイルの使用は好ましくはありません(私の解釈)。

デイーゼルエンジン オイル  -  その2

規格コード:
アメリカで販売されているオイルにはAPI(American Petroleum Institute)の規格コードがあり、日本ではJASO(Japanese Automotive Standards Organization)の規格コードがあります。

両規格を読んで見ますと非常に厳しいテスト(50項目以上)に合格した証明をし、届け料を払って初めてそれぞれの許可が得られ、規格コードを容器に表示出来ます。 (高級オイルでも規格テストや登録料を無くし価格を抑えるオイルもあるそうです)

オイルの役割:
エンジンオイルは部品磨耗を防ぐ潤滑や熱を逃がす冷却機能の他に排気ガスのコントロールも行い、排気ガス規制が変更されるとそれに応じたオイル規格が作られる様です。 エンジンオイルの約20%は添加物(約80%ベースオイル)で、それらは部品(シール材等)保護、不純物(カーボン等を吸収してフィルターに移動)、酸化防止、機械的性質維持、泡立ち防止、粘度維持等の役割を果たします。

エンジンオイルの選択:
テスト項目を読みますと必然的に次の事を考えます。
1.  自動車メーカーやエンジンメーカーのマニュアルに従った粘度(例5W-30、10W-40)と規格コード(例DH-2、CJ-4)のオイルを選択するのが無難 
2.  粘度も大切かも知れませんが、ガソリンエンジン用とデイーゼルエンジン用の区別はより大切

エンジンオイル規格に関して次のサイトを参考になさっては如何でしょう。
日本車 (デイーゼルエンジン車)
http://www.jalos.or.jp/onfile/jaso_j.htm
http://www.jalos.or.jp/onfile/pdf/DEO_JV_LIST.pdf
注: JASO規格のDH-1とDH-2に関する説明が曖昧な為2者の用途の相違は不明ですが、排出ガス規制により2009年以降はDH-2、それまではDH-1又はDH-2の使用と私は解釈しましたが如何でしょう? 小型デイーゼルエンジンはDL-1の様ですが、規格には4000cc(例) デイーゼルエンジンにDH-1、DH-2、又はDL-1の使用の是非が示されていません。

アメリカ車
http://www.apicj-4.org/2009_ENGINE_OIL_GUIDE.pdf
アメリカ車にお乗りの方でアメリカ製オイルを適正価格で購入出来る場合は上のサイトを参考にし、日本製オイルを使用する場合はDH-1、DH-2、又はDL-1を使用するのが無難と思われます(正確には3者の内の1者が最適と思われますが不明)。


参考:
第三者のテストで、販売されているオイルの中には品質が一定で無い物もあるようですが、フォーラムやネットでの評判を頼りに規格オイルを選択するのが確実でしょう。 しかし、反対に規格が記されていなくても規格品同様の品質のオイルもある可能性はあります。
低価格オイルが規格品であり、大量仕入れ、在庫処分等の理由であれば問題無く、規格品で無い場合は品質が、少なくとも規格に近いと信じる事の出来る物を使用するのが無難でしょう。 しかし、どのオイルを勧められても、果たしてそれが正しいかは誰にも証明は不可能ですので、自身の判断が一番確実だと思います。
尚、品質が安価な場合はベースオイルと添加物の双方の質(機械的性質、粘度等)の維持が疑問ですので、早目の交換が好ましいと私は(も)思います。

デイーゼルエンジン オイル  -  その1

一昨日、オイルを買いに行って価格が高くなっているのには驚きました。 前回購入した際は1ガロン(3.8リットル)が約$17でしたが、今回は $21.36に跳ね上がっていました(Shell Rotella T Synthetic 5W40 = 合成オイル)。 両者共量販店での価格ですが、参考の為に自動車部品店を調べてみましたら同じ物を$27-$28で売っていました。

オイルは抜いたのですが、常に携帯している積りの予備のオイルフィルターが無かった為、購入手配をしました。 以前は1個 $15前後でしたが、今回は$13(プラス送料)でしたのでフィルターの方は上っていないようです。

私は遠心分離タイプのバイパスオイルフィルターを使用していますので、エンジン会社が指定する15000マイル(約24000Km)を走っても僅かながら黒くはなりますが透き通っています。 バイパスオイルフィルターに関しては色々な食い違う意見があり、賛成反対様々です。 私は私なりの考えで使用していて、カーボンを取り除いてオイルをきれいに保ってくれているのは明らかですが、果たして全く問題は無いかは疑問で、人にお勧めするまでは自信がありません。