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サブバッテリーの追加

先日書きましたが、バッテリーには大きく分けて2種類あり、一般的な自動車バッテリーは電圧低下に大きく影響を受けて寿命を短くする為にサブバッテリーとしては適していません。 此れに対して、デイープサイクル(サイクルサービス)バッテリーは電圧低下に影響を受け難く、電動フォークリフトやゴルフカート、その他小型船舶の電源として使われています。

従って、若し自動車バッテリー(エンジン始動用)を夜間の照明、12Vテレビやラジオに使用してバッテリーの電圧を頻繁に12V以下に下げる様な使用を繰り返す様でしたら寿命は著しく短くなりますので、デイープサイクル(サイクルサービス)バッテリーを使用したサブバッテリーシステムの追加をお勧めします。

走行中にメインバッテリー(既存のバッテリー)とサブバッテリー(デイープサイクル)を充電し、夜間の照明やテレビ等の電源はサブバッテリーを使用します。この様にする利点は自動車バッテリーの寿命を延ばし、又、夜間に照明やテレビを使用してもメインバッテリーは万充電を保持しますので翌朝エンジンが掛からないと言う様な事は起こりません。デイープサイクルバッテリーは厚い極板で出来ていますのでスターターモーターを回す様な瞬発力には欠けますが長時間の使用による電圧低下には耐える事が出来ます。

次回はサブバッテリーの搭載(配線)方法を説明します。

エアーバッグとゴム製品の手入れ

DPにお乗りの方は少ないかも知れませんが、同時にDPに関する情報は少ないと思いますので、少々気になる事を書きます。

雷火さんのコメントに“透明プラスチック部の劣化”とありましたが、私は後部エアーバッグの清掃をした際にゴム(ビニール)製品をきれいにする市販品を使いました。 その後エアーバッグのひび割れが酷く、交換をしました。 前部エアーバッグはその市販品を使っておらずひび割れの問題はありませんので、その使用の結果と考えて間違い無いと思います。 

又、タイヤのひび割れの問題をRVフォーラムでよく見掛けますが、私はその様な経験はしていません。 私の場合はタイヤの掃除は水洗いをするだけです。 タイヤのひび割れの問題を経験している人は恐らくタイヤ手入れ用市販品の使い過ぎでは無いかと考えています。

話題を元に戻しますが、エアーバッグは長期間使用に耐える筈ですが、手入れの如何に依ってはひび割れを起こしますし、タイヤのバーストでエアーバッグを駄目にした人もいます。 結論はDPにお乗りの方は、エアーバッグは非常に手に入り難い場合もありますので状態を調べた方が良いと思います。

私はエアーバッグを2回か3回に分けて購入しましたが、最後の1個(スペアー)は特別製造待ちで約6ヶ月待ちました。 その理由はエアーバッグはシャシーにより形状等のデザインが異なり(50種類以上?)、又DPシャシーの生産数は少ない為製造個数が限られていますし、RV用特殊エアーバッグを在庫しているRV部品店やトラック部品点は(部品に依って異なりますが)稀です。

幸いにも、エアーバッグの断面は厚く、内側に柔らかい白色のゴムの層があって、外側が少々ひび割れても、強度さえ保つ事が出来れば、空気が漏れ難くなっています。 

と言う訳で、エアーバッグ装備のRVにお乗りの方はエアーバッグの状態の確認と入手可能性(期間)を確認して於く事は大切だと思います。 私のシャシーの生産台数は少なく、又入手困難で或る事を知りましたので、前後(異なる)1個づつスペアーを持っています。

又、ゴム製品(タイヤ)やビニール、プラスチック等の部品の清掃には水と薄い石鹸水が良いのでは無いかと思います。  無論、市販清掃品で高品質の物もあると思いますが、(評判、使用経験等)を考慮して使用する必要があります。

フロントハブベアリング潤滑油

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日本では大型トラックを含め、フロントハブベアリング潤滑油はグリースですが、アメリカの大型トラックはDP(デイーゼルプッシャー)を含め、“オイルバス (OIL BATH = オイル浴)”と呼ばれる方式(写真左)が取られています。 

前輪駆動車は別ですが、後輪駆動の乗用車、ピックアップトラック、クラスAガソリン車等は、日本で極一般的に見られるフロントハブと同様でグリースが詰められた方式(写真右)です。

グリースの場合は少々気温が高くても、又ベアリングが何らかの理由でオーバーヒートしても余程の事が無い限り液状に成って流れる事は無いと思います。 しかし、“オイルバス”方式の場合はフロントハブベアリングはエンジンオイルより僅かに粘度の高いギヤーオイルの中を泳ぐ感じです。 

グリースタイプはオイルが漏れ出さない様にキャップがしていますが、オイルバス方式の場合は液状のオイルにも拘らずオイルが漏れ出す事は非常に稀で、フォーラム等で漏れに関する書き込みは非常に稀です。 

若しオイルの量が減った場合は中央部に差し込まれているゴム製のプラグを外して流し込むか、外径の外部に1ヵ所ねじがありますのでそれを外してオイルを流し込みます。 オイル量は透明プラスチックに示されている最大と最小の円の内側に保持します。

オイルのタイプはギアオイルで一般的に80W-90が使用されます。 私はブレーキディスクを交換した際にモービル1の人造オイル(シンセテイック 粘度75W-90)に交換しました。   オーガニックオイルと違いがあるとは考えられませんが、使用する量が少なく、金額的差は僅かですので良い物を使用しました。

次のサイトには種々のモービル社製のオイル製品が出ています。エンジン又は自動車メーカーの使用説明書と比較して選んで下さい。
HTTP://WWW.MOBIL.COM/AUSTRALIA-ENGLISH/LCW/FILES/MOBIL_PRODUCT_GUIDE_SOUTH_PACIFIC_MAY09.PDF

キャパシターに関して

キャパシターの機能:
エアーコンデイションや冷蔵庫等のモーターにはキャパシター (蓄電器) と呼ばれる電気を蓄える部品が使用されていて、回転の補助をします。

次のビデオをご覧になればお分かりになると思いますが、モーターにキャパシターを取り付けた状態で電気を接続しますと回転を始めます。 しかし、キャパシターを外しますと回転を始める事が出来ずモーターは静止の状態で唸り、熱を持つ事に成ります。 

更に、キャパシターが取り付けられていない場合は、手でモーターのシャフトを回転させてやりますと何れの方向にも回転を始めます。
http://www.youtube.com/watch?v=TjlN-TitYsw&feature=related

キャパシターの容量:
キャパシターの容量の単位にはファラッドが使われキャパシター本体に表示されていて、極小から巨大なものまであります。 稲妻や雷は一種のキャパシターに蓄えられた電気が放電される時に起こる電気の流れる光(放電)とその爆発音です(参考:雷を想定した実験には多数の大型キャパシターを接続して行い、大爆発音を発生します)。

キャパシターの放電:
キャパシターから電気を逃がす為の放電は気を付けて徐々に行う必要があります。 ドライバー等の金属を端子に接触させますと瞬時に放電して爆発音を発生したり端子を溶かして仕舞う事もあります。 従ってビデオで示されている様にランプやLEDに繋がれた線を触れますと徐々に放電させる事が出来ると同時に放電状態を確認する事も出来ます。 LEDにはプラスとマイナスの極性がありますので、向きに気を付ける必要があります。

キャパシターの容量テスト:
キャパシターが壊れる(パンク)と電気を蓄える事が出来なくなったり容量が少なくなります。 容量はキャパシター測定器で調べる事が出来、印刷してある容量の+-3%であれば合格です。
http://www.youtube.com/watch?v=zj2bBk5smWk&feature=results_main&playnext=1&list=PLC8BDF71E7FB3EEB9

注意:
ビデオではキャパシターが簡単に取り扱われていますが、キャパシターに蓄えられているのは電気ですから容量が大きいと感電します。 キャパシターは細心の注意を払って扱わないと危険です

低AC電圧に関して - その2

日本でアメリカ仕様115V(120V)のまま輸入されたRVが割合と多いと思われますので専門家に聞いてみました。 

純正装備の115VAC電気器具:
RVにオリジナル部品として装備されている電化製品は殆どの場合寛大で、100Vでも又、50サイクルでも60サイクルでも対応可能です。
RV用ルーフエアコンの場合は低電圧でも起動出来る様にデザインされています。 50サイクル地方で使用した場合は60サイクルに比べて多少効率が悪く成ります。
電球は僅かながら暗く、ヒーターは温度が上がるまでに僅かながら時間が掛かりますが問題はありません。 若し、ヒーターにサーモスタットが取り付けられている場合は正しい温度で機能します。

RV用以外の115VAC電気器具:
100Vで使用しますと、一般的に効率が落ちると共にモーターの場合は回転が落ちてより熱を持つ状態になります。
小さな電気器具の場合は多少回転が落ちたり力が落ちるだけでそれほど問題はありませんが、大きなモーターの場合は問題を起こす事があります。 理論的には100Vの場合はより少ない電力を引き出す筈ですがモーターの性質によりそうとは限りません。

結論的にはRV用として製造された電気製品が100Vで使用する事に依って問題を起す事は稀で、突発的な問題が起るよりもオーバーヒートを起こしたり寿命を短くする可能性が高くなります。

一般的な解決の仕方はトランスフォーマーを使用する方法です。 (船の場合は80Vから500Vの電圧の変化を115Vに保つ事が出来るトランスフォーマーを使用し、約300Kg の重量があります ― 説明者は外洋ヨットが趣味)

簡単に解決するトリックがあります。 それは出力が小さく、周波数や電圧に敏感な電気器具にはインバーターを使用する事で解決出来ます。 即ち、100Vの外部電力を一度12Vのバッテリーに蓄え、それをインバーターで115VACに返還して使います。

以上、例外も考慮して参考になさって下さい。

シトロエンの3ラグナット

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以前、ながせ@Parisさんにお約束しましたシトロエンの3ラグナットの写真を写す事が出来ましたので添付します。

サイクルサービス(デイープサイクル)バッテリーに関して

サブバッテリーの交換の必要性は通常2通りに分ける事が出来ると思います。 即ち、長年(6年以上)使用してソロソロ寿命かも知れないと感じての交換と、何らかの誤使用が原因で寿命(耐用年数)に達する前に交換する場合です。 後者の場合は充電を怠って低電圧(11V以下)のまま長期間放置が最大の原因と思われますが、その他にも過充電に依るバッテリー損傷もあると思いますが、何れにしても原因が想像出来ると思われます。

若し、原因が分からずにバッテリーを頻繁に交換している場合はサブバッテリー用のバッテリー、即ちサイクルサービス(デイープサイクル)バッテリーを使用していない可能性が高いと思われます。

日本でのサブバッテリーの寿命は3年程度と考えている人も少なく無い様な印象を受けますが如何でしょう? アメリカでは、少なくとも6年以上と考えている人が多いと私は感じています。 

アメリカではデイープサイクルバッテリーは簡単に手に入ります。 RV部品店、自動車部品店、コストコ、ウオールマート、シアーズ等の量販店で購入出来ます。

ライフライン(Lifeline)は大手バッテリーメーカーですが、その会社の日本語サイトにデイープサイクルバッテリーに関して分かり易い説明がありますので添付しておきます。
http://www.lifelinebattery.jp/main_type.htm

サブバッテリー用にバッテリーを購入する場合に、デープサイクルバッテリーは多少高価ですが、耐用年数を考慮しますと何倍も得になりますので是非〝サイクルサービス”又は“デイープサイクル”と書かれたバッテリーの購入を検討なさって下さい。

バッテリーに関する貴重な情報を入手

本日古河バッテリーの販売員と話をして大きな収穫があり、宝くじにでも当選した様な気分になりました。

此れまで私は、バッテリーには2種類あり、自動車バッテリー(別名スターターバッテリー)とデイープサイクルバッテリー(別名ゴルフカートバッテリー)があると書いて来ました。 

本日、古河バッテリーの販売員にデイープサイクルバッテリーに関して質問をした所、その人は最初、デイープサイクルと言う言葉を知らず私の言う事を理解してくれませんでしたが、その後為になる事を話して呉れました。 

1. 日本ではデイープサイクルとは呼ばず“サイクルサービスバッテリー”と呼ぶそうです。 
2. “サイクルサービスバッテリー”はホームセンターやオートバックス等の一般自動車部品店では扱われていないそうです。
3. 電動ゴルフカートやフォークリフト用の“サイクルサービスバッテリー”を扱っている特殊会社でのみ購入可能だそうです。
4. 古河バッテリーのサイクルサービスバッテリーの場合は全国に点在するジェース(JMS)で販売されているそうです。
5. BSバッテリーやその他のメーカーのサイクルサービスバッテリーにはジェームスの様な販売店がある様ですが、教えて貰えませんでした。

と言う訳で、此れまでにサブバッテリー用としてホームセンターや自動車部品店で購入したバッテリーはサイクルサービス(デイープサイクル)バッテリーである可能性は極めて低く、此れらのバッテリー(自動車用バッテリー)をサブバッテリーとして使えば1年程度の寿命でも当然と思われます。

理由は以前にも書きましたが、50%、80%の放電の繰り返しには耐えられる構造では無いからです。

サイクルサービスバッテリーはゴルフカートやフォークリフト用として販売されているとの事ですので、12Vでは無く恐らく6Vだと思われます。 若し、キャンピングカーにこのバッテリーを2個搭載出来るスペースがあれば、この6Vバッテリー2個を直列に繋いで使用するのが合理的で経済的だと思います。 

アメリカでも 6Vのゴルフカートバッテリーの使用が一番経済的だと主張する人は大勢いますし、6Vのゴルフカートバッテリーを8個、12個搭載している人も少なくありません。 私はAGMを使用していますが、6Vを4個(2個直列を並列に接続)使用しています。


皆さんはご存知でしたか? 此れは私だけが知らなかったのかも知れませんが? 今日は大きな利益を得た気持ちです。