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乗り心地に関して、 その1 ショックアブソーバー

キャンピングカーの多くはトラック用シャシーを使用していますので、乗用車に比べて乗り心地はよくありません。 又、余り柔らか過ぎてもフワフワして操縦性が悪くなります。

乗り心地はサスペンションとタイヤに密接な関係があります。

サスペンション:
サスペンションに関しては、ショックアブソーバーが大きく影響します。 乗り心地を改善(柔らかく)するには圧縮力が小さく(軽く圧縮出来る)て延長力が大きい(延ばすのに力を必要とする)ショックアブソーバーが有効で、アメリカのRV界ではこの様なショックアブソーバーにKONI製がよく知られています。http://www.konirv.com/why.html
又同じくKONI製で振動の種類に応じて衝撃を吸収する弁の開き方が変化し、乗り心地を良くしている物もあります。
http://www.koni.com/19.html

しかし、多くのショックアブソーバーは圧縮/延長ともに大きな力を必要とする構造の為、揺れを吸収しても路面の凸凹による衝撃を敏感に伝え、乗り心地を悪くする場合もあります。

よく有り勝ちですが、衝撃を少なくする積もりで強い(硬い)ショックを使いますと益々乗り心地は硬くなります。 極端に言いますとショックが効いていない方が柔らかい乗り心地になります。

乗り心地が硬い場合はモンローを、柔らか過ぎてフワフワの為操縦性が悪かったり風の影響を受け易い場合はビルタインの使用が一般的です。
http://www.monroeheavyduty.com/products/rv_gas_magnum_rv_shock.asp
http://www.bilsteinus.com/products/motorhome-heavy-truck/b6-46mm-shocks.html

フォードのF53シャシーは硬くて乗り心地悪いので知られていますが、解決とまでは行かなくても多くの人がモンローに交換しています。

KONIのFSDに対する悪い批評は見た事がありませんが、高価なFSD購入を避けてモンローを勧める人も沢山います。

モンロー、ビルスタイン、KONIのそれぞれの特性に似たショックアブソーバーが日本製でもあると思われますので、ショックアブソーバーを購入の際は目的に応じて選択して下さい。


次回はタイヤ空気圧に関して書きます。

アクロバット運転 (ビデオ)

イタリアのボローニャでの自動車ショーの様子です。

2010年
http://www.youtube.com/watch?v=nn25vUXHhdE&NR=1&feature=endscreen

2011年
http://www.youtube.com/watch?v=HQL-36oj8dE

バルブに関して

日本語ではタイヤのバルブ、水道のバルブ、ヘッドライトのバルブ等は全て同じ“バルブ”ですが、英語では異なる“バルブ”です。 即ち、タイヤのバルブは空気の流量を調整する弁のバルブ(Valve)、水道のバルブは水の流量を調整する弁のバルブ (Valve) から来ていて、ヘッドライトのバルブは電球のバルブ(Light Bulb)から来ています。 チューリップ、ユリ等の草花の球根はBulb (バルブ) と呼びますので、電球は球根に似ている形状をしている為にこの様に呼ばれ始めたのだと思います。

英語ではそれぞれのバルブは単に“バルブ”とは言わずに言葉を付け足して呼ぶ様に思います。

タイヤのバルブ:
“Valve Stem (バルブステム)”と呼ばれ、単にステムと呼ぶ人もいて種類は色々あります。 
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=834&bih=522&q=valve+stem&gbv=2&oq=valve+stem&aq=f&aqi=g10&aql=&gs_sm=12&gs_upl=3255l8066l0l12034l6l6l0l0l0l0l140l755l0.6l6l0

水道のバルブ:
“Water Valve (ウオーターバルブ)”ですが、台所や洗面所の蛇口はWater Faucet (ウオーターフォーセット)、又は単にフォーセットと呼びます。 単にバルブと言いますと弁の部分を示す時に使われます。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=834&bih=522&q=faucet&gbv=2&oq=faucet&aq=f&aqi=g10&aql=&gs_sm=12&gs_upl=5841l10179l0l12966l10l10l2l0l0l0l160l1102l0.8l8l0

ヘッドライトのバルブ:
“Light Bulb (ライトバルブ)”です。 無論、家庭用や一般照明用の電球もライトバルブです。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=834&bih=522&gbv=2&oq=light+bulbs+automotive+&aq=f&aqi=&gs_sm=12&gs_upl=4447l8366l0l10276l3l3l0l0l0l0l478l758l0.2.4-1l3l0&q=light%20bulbs%20automotive

タイヤの交換に関して

以前から書いています様に、アメリカのRVerの間ではタイヤに関しては皆神経質です。  バーストを起こすと大事故になる危険性がありますし、事故にならなくても車体破損をした書き込みはよく見ます。 従って、空気圧の調整とタイヤ交換は多くのRVerの関心事で、トレッドが残っていても6年-10年での交換が一般的です。

タイヤに関する現在議論されているスレッドを2個ご紹介し、気が付いた事を書きます。

最初のスレッドは、タイヤ交換時期を考えている質問者は安く交換出来るタイヤ銘柄又は店を探しています。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/25833355.cfm

• ミシュランタイヤは値段が高いのは皆が思って居る事です。 
• ミシュランタイヤの品質に関しては良いと言う意見の人も居ますが、他のタイヤよりヒビが入り易くて品質が悪いと言う意見の人も少なくありません。
• 此れに対して、以前も書きましたが、トーヨータイヤは品質は良く値段も安くて評判が良く、悪く言う人は殆どいません。 住友タイヤの評判も良いのですが、今回は“住友タイヤは買わない”と言って居る人が一人います。 住友の名前は余り知られていなく、この反対の人は住友は中国製と思っている様です。 実際に中国で生産されているのかもしれませんが、他の人の書き込みですとタイで作られている物もあるそうです。
• “ブリジストンを9年間使っていて非常に満足している”との書き込みがあり、これに対して“9年は長過ぎで、5-6年で交換した方が良い”との注意の書き込みがあります。 ブリジストン使用者は“実はブリジストンを7年で買い替え、次のブリジストンを2年使って合計で9年間満足している”と説明しています。


次のスレッドはミシュランタイヤを9年間使用中のRVerの質問です。 1本がもれ始めたのでこの際に6本全ての交換を考えていて、同じミシュランにすると$4500で、トーヨータイヤだと$3000との事で、どちらにするべきか聞いています。
http://www.rv.net/forum/index.cfm/fuseaction/thread/tid/25828995.cfm

• 多くのクラスA用22.5インチタイヤは、多くのタイヤ会社が標準の扁平率の75であるのに対してミシュランは80を使っています。 その為良く話題になりますが、直径が殆ど変わらないタイヤが何れのサイズにもありますので互換性があります。
• 9年間使用したトーヨータイヤを交換した人は、調べた結果ひび割れは一切無く新品同様だったと書いています。
• ミシュランタイヤを使っている一人は2年目でひび割れを経験、もう一人は5年目でひび割れを経験、ミシュラン会社はひび割れは異常では無いと言っているそうです。
• トーヨータイヤと同じ様に評判が良いのがハンコックタイヤ(韓国製?)です。
• コストコのタイヤ価格は低いのですが、大きなRVのタイヤの交換はしてくれません。その為、コストコからタイヤを購入して近所のタイヤ店で取り付けをして貰う人もいます。 
以上


タイヤは高価ですので少しでも長く走らせたいところですが、10年以上走らせると書く人は滅多にいません。

タイヤには製造年月が記されています。古いタイヤを安く売る事で問題になった事もありますので、一度調べてみては如何でしょう?
2000年以降に製造されたタイヤは最初の2つの数字が週を最後の2個の数字が製造年を示します。 例えば2304であれば2004年の23週目(1年52週)を示します。

キャンピングカーを整備したり手入れをする理由

本日、しばらく振りにキャンピングカーの洗車をしました。

洗車をしながらフッと頭に浮かんだ事があります。 それはどうして洗車をしたり整備をしたりするのかです。

キャンピングカーを所有している人の間でも異なる考え方があると思います。 買い替えの際少しでも高く下取りをして貰う事を考えている人もあると思います。 近所の人やキャンピングカーを所有していない人は単に大切だから無駄な時間を掛けていると思っていると思います

私の場合は上の理由と少々異なります。 
“出掛けた際に故障をせずに気持ち良く働いて貰い、今後も長年働き続けて貰う為”です。

本心を書いて仕舞いましたが、キャンピングカーが若し私の本心を理解出来たら怒ってトンデモナイ事になりそうです。

奥さんに“故障をせずに気持ち良く働いて貰い、今後も長年働き続けて貰う為に”等と言えますか?

ガソリン価格

次のビデオはABC放送の全国版で2月12日(10日前)の放送で、アチコチの州でレギュラーガソリン価格が上昇している事を報道しています。
http://www.youtube.com/watch?v=TRl4zj8Idl4

次のビデオは2月1日(3週間前)のロスアンジェルス版の報道です。
http://www.youtube.com/watch?v=ydjZX2-2XYs&feature=related

現在はこれらのビデオで報道されているより更に高くなっており、軽油は$5.00の平均は$4.50で、$5.00を超している所も少なく無いと思います。

1ドル80円として換算しますと、1ガロン$4.00は1リットル当たり83円、1ガロン$5.00は106円ですので、未だ日本の価格より安いものの追い越そうとしています。

女性が出来るのであれば!

ファイル 382-1.jpg

次のビデオは凍り付いた道路を女性(リサ)が独りでトレーラーを運転する様子です。

彼女は未だ経験が浅く男性ドライバーから侮辱の言葉(テレビに出たから又戻って来た、女であっても可愛くも無い、等々)を掛けられる事もあり、一人前に扱って貰える様に、そして他の運転手に引けを取らない事を証明する為にも頑張っています。

場所はアラスカ州のフェアバンクスからパイプライン沿いに北極海のプルドーベーに向うドルトンハイウエー (Dalton Highway)です。 限られた道しか無い為に夏の間は行けない場所も冬は川や湖が凍り付いてトラックで入って行ける為に、冬になると運転の仕事をしに戻って来る人が沢山います。

今シーズンも戻って来たリサの今回の積荷はLTLと呼ばれる物で“Less than Truck Load”、即ち積み残しを集めた木材、鉄材、ピックアップトラック等で、それぞれ別々の場所に届けなくてはなりません。 この様な積荷は安定が悪い為運転には注意が必要の様です。

1時間ほど走った所でブレーキがロックして仕舞う事に気が付きました。 氷点下20度Cの中で自分でブレーキ調整を試みますが、此れまで行ったトラックとは異なりトレーラーには色々な構造があって調整は出来ず、迷った挙句に70マイル (110Km) 離れたフェアバンクスに引き返す事に決めます。 U-ターンをする場所を探しているところに、以前この仕事を始めた頃に知り合ったライエンが手伝って呉れる事になり、ロックねじを緩める事で調整は直ぐに完了し運転を再開します。

その後対向車からトラックが道路脇の雪だまりに突っ込んで立ち往生をしている事を無線で知り、此れまで他のドライバーから助けられているので何とか助けてあげたい気持ちが一杯に成ります。 幸い立ち往生していたトラックを引っ張り出す事が出来て、大して期待は出来なくても少しは認めて貰えるのではないかと満足げです。
ビデオ: http://www.youtube.com/watch?v=aMuG9AYrXFE&feature=related


ビデオの中の地図で示されている点線は北極圏で、私もこの北極圏の北約100Kmの所まで行った事があります。 砂利道の凸凹の所も多く、夏は冬の様にはスピードを出して走る事は出来ません。 道中、民家は全くと言ってよい程無く、店やガソリンスタンドも殆どありません。  ユコン河の近くにあった唯一のガソリンスタンドの店の中に入った際、日本製の渦巻き蚊取り線香を使っていました。この辺りは夏の間は蚊が非常に多く魚釣りは最高です。

女性が独りで雪道を大型トレーラーで運転し、極寒の中で修理をするのであれば、我々も頑張らなくては!

(こんなタイトルにしたら女性から叱られるかも、女性には秘密にして下さい)

ウインドデフレクターと幅広シングルタイヤ

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オバマ大統領が就任した2009年は$1.80台だったレギュラーガソリンは$3.70(ロスアンジェル近辺では$4.00を超える所も多い)になっていて、ここ2週間ほどに急上昇していています。 今後イランとイスラエルの状況次第では、既に高い現在の2倍以上($10?)になると心配されています。
http://www.GasBuddy.com/gb_retail_price_chart.aspx?city1=USA Average&city2=&city3=&crude=n&tme=36

これらと少しは関係があると思いますが、最近、両側下部に上の写真の様なウインドデフレクターを取り付けているトラック非常に多くなりました。 大陸間を往復する大手運送会社のトラックには特に目立ちます。 デフレクターは簡単な形状ではありますが異なる形状の物があり、数社から販売されている様です。
http://www.google.com/search?tbm=isch&rlz=1T4DKUS_enUS281&hl=en&source=hp&biw=834&bih=522&q=aeroflex+freight+wing&gbv=2&oq=aeroflex+freight+wing&aq=0S&aqi=g-S1&aql=&gs_sm=1&gs_upl=5787l5787l0l9375l1l1l0l0l0l0l125l125l0.1l1l0

幅の広いシングルタイヤも目立って来ました。 ガソリン運搬用タンクローリーに多く、一般トレーラーでも新しい物には取り付け始められています。 タイヤは道路を壊さない様に道路に加わる圧力も問題で、抵抗を減らす為に単にタイヤ数を減らしたり接地面積を減らす訳にもいきません。

ミシュランタイヤの次のサイトには18ホイーラー(大陸を行き来する大型輸送トレーラー)の抵抗に付いて説明があります。
http://epa.gov/smartway/documents/summit/nov18-john-emerson.pdf

此れに依りますと一般的な65マイル/時(105Km/時)で走行した場合、53%は空気抵抗、タイヤの転がり抵抗は32%、駆動関係の機械抵抗は15%だそうです。

当然ながら、エンジンの性能向上も大切ですが抵抗を減らすのも経済的、特にCO2削減に効果的な様です。