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RV用“故障サービス” その2 パンクとスペアータイヤ

“故障サービス”を購入は何らかの理由で動けなくなり牽引を目的としている人もいますが、多くの人はパンクをした際に修理をして貰うのが目的の様です。 多くの人はパンクは起こっても故障が起こるとは考えたく無いのかも知れません。

クラスB、又はクラスCの多くはスペアータイヤが装備されていますが、最近の多くのクラスAにはスペアータイヤは標準装備になっていません。 又、クラスAにスペアータイヤを搭載するには外部の格納庫のスペースを無駄にする事や、パンクをしても〝故障サービス“を呼ばないと直せないと言う事でスペアーを携帯しない事を選択する人も少なくありません。

しかし、パンクをした際に“故障サービス”が同じメーカー又はサイズのタイヤを探す事が出来なかったり長時間が掛かり、高額のタイヤを購入する事になる苦情も多く、ホイール無しのタイヤだけを携帯する人も増えています。 話に依りますと、“故障サービス”のメキャニックはスペアタイヤさえあれば交換は非常に効率よく短時間で行い、前輪や後輪の外側はホイール(ラグナット)を外さずにタイヤを交換して仕舞うそうです。 従ってホイールがあると返って煩わしい(時間が掛かる)のかも知れません。

無論、自分でタイヤ交換が出来る人やその準備をしている人はホイール付きのスペアータイヤを携帯します。 クラスAの多くはラグナットの締め付けトルクが大きいのでそれなりの準備が無いとタイヤ交換は出来ません。

私の場合は“故障サービス”を購入していない代わりにスペアータイヤをガソリンタンク下に携帯し、ラグナットを緩めたり締め付ける為にトルクマルテイプライヤーや必要なソケット等の工具を携帯しています。

若し、皆様の中にご自分でスペアーを交換する積もりの方がいらっしゃいましたら、必ず自宅で(旅行前に)一度交換をし、必要工具が揃っている事やそれらの工具やジャッキの使い方に慣れておく必要があります。 又、ラグナットの締め付けトルク値や締め付け方法も知っておく必要があります。

RV用“故障サービス” その1 種類

アメリカに於ける〝故障サービス”の事をイマージェンシー‐ロードサイド-サービス(Emergency Roadside Service)、又はトーイング‐サービス(Towing Service=牽引)と言います。

此れらのサービスには色々なオプションがある様ですが多くの人が利用する基本サービスは1年間に$80‐$120程度の様で、牽引サービスの他にパンク、燃料切れ、バッテリー等の問題に対処して呉れます。 牽引距離は通常自宅又は修理工場迄の最短無制限距離です。 従って、RVの専門工場が無い田舎町で故障をすれば200Kmを越す牽引距離になる事も少なくありませんが、無料です。

RV用の故障サービスは次の3つが有名です。
AAAhttp://www.calif.aaa.com/en-ca/driving-resources/get-roadside-assistance/Pages/rv-motorcycle-trailer.aspx
Coach Nethttp://nmc.com/services/rv.aspx
Good Sam http://www.goodsamers.com/

以前は、乗用車用(ピックアップトラックを含む)牽引サービスと言えばAAA(American Automobile Association)でしたが、最近は上のサービス会社や自動車保険会社と契約した牽引サービスもあります。

しかし、RVは乗用車と異なり大きくて重い為、一般的な乗用車用牽引トラック(Tow Truck)では無理で、特にクラスAの場合は特殊牽引トラック必要です。

AAAをRV用目的で契約する場合はRVオプションを購入する必要がありますが、RV用としては不向きで苦情が多い様です。 尚、AAAは地域により異なる経営体系の為、RV用に完備されている地域(州)もある様です。

Good Samは古いRVクラブ会社で、メンバーが割引きで宿泊出来るRVパークが全国に沢山あります。 この会社が約25年前に保険会社と統合され牽引サービスを始めました。

Coach Netは3つの会社の中で一番新しい会社ですが最近では一番評判が良く、既にRV用ロードサービス保険を持っている人もCoach Netに換えるRVerは少なく無い様です。

私はロードサイド保険を持っていませんので経験からは書けませんが、以上がRVフォーラム等で読んだ私の印象です。

ボイッジャーバッテリー

ボイッジャーバッテリーはACデルコ(GM自動車部品製造会社)のデイープサイクル(サイクル)バッテリーですので、ACデルコ部品を扱っている多くの自動車部品店で販売されていて、RVには多数使われていると思います。 

以前私が使用していたサウスウインドにも新車時からボイッジャーが装備されていて、その後ホームセンターからボイッジャーを購入して交換した記憶があります。 サウスウインドを使用していた時は少なくとも2回、サブバッテリー(2個搭載?)を駄目に(購入)した記憶があります。  

もちろん駄目にした理由は長期間無視して電圧を下げ過ぎたからです。 即ち、いくらデイープサイクルバッテリーでも電圧を長期間10V以下に下げますと機能しなくなりますし、11.5V以下を頻繁に繰り返しますと寿命に大きく影響します。 理想的には12.2V(50%)程度を目安にして、それ以下に下げる事を控えると長期間の使用が出来ると思います。 尚、バッテリーの充電状態が0%は約11.8Vです。

参考:
GM(キャデラック、ビュイック、オールズモビル、ポンテイアック、シボレー、サターン)の多くの純正部品はACデルコで製造されていますが、ACデルコはフォードやダッジ(クライスラー)が使用出来る仕様の自動車用部品も製造しています、例えばスパークプラグ等の電装部品、ブレーキパッド、その他です。

バッテリーの並列配線

ファイル 418-1.jpgファイル 418-2.jpgファイル 418-3.jpgファイル 418-4.jpg

ご質問がありました12VシステムのRVに12Vのバッテリー3個をサブバッテリーとして加える場合は全てのバッテリーのプラス端子をシステムのプラスに接続し、全てのマイナス端子をシステムのマイナス又はシャーシーに接続します。

この場合、イラストの例1(左上)に示しました様にバッテリー容量は各バッテリーの容量の和となります。

イラスト例2と例3は現実的な配線の仕方を示したもので色々な組み合わせがあります。 端子間を繋ぐ線は余り細かったり長過ぎると抵抗が大きくなって問題と成ります。 特にインバーターを接続する場合は気を付ける必要があります。 12V3個を使用してインバーターを加える場合は、部品店に乗用車用に販売されているバッテリーケーブルは細過ぎる可能性があり、溶接用ケーブル等に端子を取り付けて作る事をお勧めします。

イラスト例4は直列(並列ではなく)に接続、即ちプラス端子とマイナス端子を接続した場合で、この場合は電圧が36ボルトになりますので12ボルトシステムには使用出来ません。

以上は電気をバッテリーより取り出して使用する場合ですが、何らかの方法で充電する方法も考慮する必要があります。 単にメインバッテリーと並列に接続しますと追加したバッテリーはサブバッテリーの役目は果たしませんのでアイソレーター又はコンバイナーを加えてサブバッテリーをメインバッテリーから分離する必要があります。

此れに関しては次のサイトを参考になさって下さい。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=315

タイヤを光らせる液体

約1ヶ月半前にホンだシビックのサンルーフを始めて開いたところ、開いた状態で動かなくなって仕舞いました。 購入時サンルーフは必要では無かったのですが他の必要装備と来て仕舞い、購入後一年間恐らく一度も動かした事はありませんでした。

保障期間中でデーラーに2日間預けてモーターとガイドを交換しましたが、更に他の部品も必要になったり私の都合もあり、結局4回程デーラーに運び込みました。毎回、車を取りに行く度に“洗車をしましょうか?、無料です。”と聞いて呉れるのですが、その都度遠慮しました。 しかし、最後に修理を完了した時は気を効かせたのか聞かずに洗車をして室内はバキュームをして明らかにきれいになっていました。  

本来なら感謝をしなくてはいけないのですが、ガッカリして仕舞いました。 タイヤがピカピカに光っていました。 私はタイヤを光らせる薬品はタイヤの寿命を短くする(ひび割れを起こす)と信じているからです。 直ぐに洗い落としたかったのですが、キャンピング旅行等で時間が無くそのままにしてありました。

明日からしばらく出掛けますので、本日の最重点課題はタイヤを石鹸水で洗う事で、それが出来て一安心と言いたいのですが?  バケツに洗剤をいれて石鹸水を作りタオルでゴシゴシ洗いましたが、石鹸水がハジカナクなる迄に大分時間が掛かりました。 水をハジカナクは成ったもののタイヤの表面を指で押しながらずらしますと明らかにベトツク感じがします。 恐らく何らかの薬品がタイヤ表面に浸透している感じです。

タイヤが磨耗する迄に5-6年は掛かると思いますが、其れ迄にヒビ割れが始まらなければ良いと考えています。

若し、ヒビ割れが起こらなければ私の考えが間違っていた事を証明して呉れますが!

計量に関して:

時々計量をお勧めしていますが、RV安全走行の為には計量は非常に大切で、アメリカのRVフォーラムを読む限り殆どのRVerが計量をしていると思われます。 RVを購入した新RVerがタイヤ空気圧や走行性等の質問をした場合に必ず誰かが書き込む事は、“計量をした事はありますか?、又は計量をしなくては正確な解答はありません”です。 乗用車の計量は聞いた事がありませんが、違いはRVに依って装備や積載量が異なり、車軸、シャシー等の許容重量に非常に近い可能性もあり、又、正確なタイヤ空気圧を知るには計量は欠かせません。

アメリカやカナダでの計量はトラック用ガソリンスタンドに取り付けられている計量盤を使用して$8前後で出来ます。 又、幹線道路沿いにある“トラックスケール”と呼ばれる場所(有料もあれば無料の場合もある)でも計量して貰えるそうですが、私は行った事はありません。 私が見る限り、多くの場合はトラックが多数並んでいて混雑していますので、閉まっている所、又は暇な所を探す必要があると思います。

トラック用ガソリンスタンドの場合はRVを計量盤に乗せれば、店の中からスピーカーで支持をして呉れ、支払いをすると前後(トウドを含む)のそれぞれの荷重を印刷した紙を手渡してくれます。

私は通常トラック用ガソリンスタンドで行いますが、前回はカナダの田舎町にあるトラック用計量盤を使用しました(セルフサービスの為、誰も働いておらず無料)。 カナダを走行中に計量盤のサインを時々見かけましたので興味がてらに入ってみましたらトラックが一台駐車していて、その運転手に様子を聞いて計量をしました。  広い場所には他には誰も居らず、充分な時間(30分程度?)を掛けて左右前後全ての計量をしました。

その時の結果は次の数値です。
前右:1670Kg
前左:1640Kg
後右:3030Kg
後左:3210Kg
--------------------
合計:9556Kg
前輪の荷重比率: 34.7%

此れらの数値から安全最小限空気圧を計算する事が出来、乗り心地の悪い不必要な高い空気圧を使用する必要はありませんし、何よりも適正空気圧を入れてバーストの心配無しに安全に走行出来ます。
最低限空気圧: 75PSI(前後全輪)
最大空気圧: 110PSI
理想空気圧: 77PSI(前後全輪)

是非、計量をする事をお勧めします。

操縦安定性 - 前輪への荷重の比率

此れまで操縦性には重心の位置が大切だと書きましたが、具体的に言いますと前輪への荷重の比率です。 即ち、前輪が軽る過ぎますとお尻を振る結果となったり、前輪が充分な接地力が無い為に横方向に移動し易い結果となります。

よく言われる事ですが、DP(デイーゼルプッシャー=後方エンジン付きクラスA)の場合はホイールベースの全長に対する比率は長いほど操縦安定性が良くなり、一般的に少なくとも52%と言われています。 しかし、私は前輪への荷重の比率の方が大切だと考えています。 即ち、ホイールベースの比率が低くても前輪に適切な荷重が掛かっていれば操縦安定性は問題無いと考えます(32フィート以下のDPはホイールベースの長さ比率が50%前後が多く、操縦性に問題がある物も多い - 重心の位置を前にする事で改善出来る)。

後輪がダブルタイヤとシングルタイヤでは異なりますが、私の経験からダブルタイヤの場合で説明します。  
購入当時操縦安定性が極端に悪く、前輪アライメント、タイヤ空気圧、その他色々実験した結果、前方に装備されている燃料タンクを満タンにし、後輪の後ろに装備されている飲料水タンクを空の状態で安定性が良い事に気が付き、前輪の荷重の比率が操縦安定性に大きく影響する事が分かりました。 その当時、フル装備をした状態で前輪への荷重比率は30%以下で、飲料水を満タンにして燃料が少なくなった状態では恐らく28%程度だったと想像します。

その後、タンク類を移動したり追加し、又出来るだけ重い物を前方に積む様にして操縦安定性は全く問題無くなり、前回計量した時は34.7%でした。

興味深い事があります。 それは前輪後輪全6本のタイヤの空気圧が同じ状態での耐加重をタイヤ空気圧表から読み取り、前輪に対する荷重比率を計算しますと33%-35%になります。 即ち、前輪に対する荷重比率33%-35%ですと全てのタイヤ空気圧を同じにする事が出来ます。

参考:
タイヤ空気圧は荷重が大きくなると空気圧を上げる必要があります。 従って後軸への重量が前軸に比べて極端に大きな場合は後輪のタイヤの空気圧を上げて対処する必要があります。

従って、前輪への荷重比が全重量に対して33%-35%は操縦性に対してもタイヤに対しても理想的だと思われます。

DPの中には前輪が重過ぎで知られているモデルがあります。 恐らく操縦性は良いものと思われますが、前輪の磨耗の苦情があります。

スピード違反で捕まる

カナダの国立公園内を走行中に“ネズミ捕り”に引っ掛かりスピード違反で捕まった事があったのを忘れていました。 此れも捕まった後覚悟は決めていたものの警察官は許して呉れて罰金を払わなくて済みました。

他にも忘れている違反(捕まった事)は幾つかあるかも知れませんが、恐らく罰金を払った事は一度も無いと思います。 2-3日掛けて考えてみます。