キャンピングカーには快適な時間を過ごす為に色々な家電(TV、ビデオ、電子レンジ、トースター、冷蔵庫、PC、掃除機、工具、その他)が装備されていたり、キャンピングカー購入後に新しく追加されます。その多くは100V-AC(115V-AC)です。 しかし、キャンピングカーはバンやトラック/バス等の自動車を改造したもので、それらは元々12V又は24VのDC電源(ジェネレーターとバッテリー)だけで、100V-AC(115V-AC)電源はありません。 (注:最近は電子機器が使えるように100V-ACの差込み(小さなインバーター)を装備している車もある)
従って100V-AC(115V-AC)を得る為に次の何れかの器具が必要です:
1. インバーター
バッテリーに蓄えられたDC(12V、24V、その他)電気をAC電気に変換する器具で、電子機器用の小さな容量からルーフエアコン2個を同時に駆動出来る大きな物まで種々あります。 電子機器用は低価格で小さなインバーターがあり、シガレットライターに差込めば簡単に使用出来ます。 しかし、電子レンジやトースター等の熱を出す家電を使用する場合は大きな容量のインバーターが必要で、更に新しくバッテリーを足す必要があります。 この場合、家電の使い過ぎでバッテリーを使い果たして翌日エンジンが掛からなくなるような事を防ぐ為に、ハウスバッテリー(エンジンバッテリー/スターターバッテリーに対して)と呼ばれるもう1セットのバッテリーが必要です。
当然ながら、ルーフエアコン等の重量級の電気器具を使用する場合は大きなインバーターや多数のバッテリーが必要となります。 大型豪華クラスAの中には全てが電気でプロパンガスを一切使用しないキャンピングカーもあり、これらは複数のインバーターと多数(12個)のバッテリーを搭載していて、バッテリー容量が下がると自動的にデイーゼルジェネレーターが起動するようになっています。
2. ジェネレーター
小型エンジンでジェネレーターを回転させ、燃料に依り次の様な種類があります:
• ガソリンエンジン
• デイーゼルエンジン
• プロパンエンジン
キャンピングカーの場合、コストと重量が大いに影響します。 従って、ガソリンエンジン車にはガソリンジェネレーター、デイーゼルエンジン車にはデイーゼルジェネレーターを搭載で2種類のタンクを搭載する必要が無く、コスト/重量軽減となります。
デイーゼルジェネレーターは静かで燃費も良く、特に大容量を必要とする大型デイーゼルキャンピングカーには不可欠です。
しかし、デイーゼルジェネレーターはガソリン並びにプロパンジェネレーターに比べて高価です。 又、デイーゼルキャンピングカーには料理レンジ/ボイラー用のプロパンタンクが装備されています。 従ってエコノミークラスのデイーゼルキャンピングカーにはプロパンジェネレーターが使用されています(私のジェネレーターもプロパン)。
プロパンジェネレーターの問題はプロパンの使用量です。 プロパンは料理用やボイラー用だけでしたら長期間使用出来て滅多に充填する必要がありません。 しかしジェネレーター用(例えばエアコン用)に使用しますと数日毎に充填が必要となります。
最近はホンダ、ヤマハ、その他のポータブルジェネレーターがポピュラーで、これらの燃費はプロパンジェネレーターに比べて格段と低く、多くの人が利用しています。 私もホンダ2000iを利用して非常に重宝していますが、格納やポータブルガソリンタンクの維持が大変です。
3.外部AC電源接続
走行中は無理ですが、当然ながらキャンプ場にAC電源設備がある場合は此れを利用するのが一番簡単です。