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タイヤ空気圧調整

今日はキャンピングカーのタイヤ空気圧を調整しました。 

バーストを防ぎ更にタイヤを長持ちさせる為には空気圧調整が非常に大切です。 単に此れだけを気にするのでしたらタイヤに記されている最大空気圧に調整すればよいのですが、此れではタイヤが硬過ぎになってトラックの様な乗り心地になって仕舞います。 

キャンピングカーに依ってはスプリング、ショックアブソーバー等が柔らか過ぎたり更にはサスペンションやハンドル機構に遊びが多い場合は僅かでもタイヤ空気圧を高くした方が操縦性が良くなる場合も考えられます。

キャンピングカーの殆どはトラックシャシーですので乗り心地だけを考えますとタイヤ空気圧を出来るだけ低く設定した方が快適です。 従って、キャンピングカーを計量し、必要最小限の空気圧を計算し、出来るだけ低く保つ必要があります。 

空気圧は通常朝の気温が低い時に調整する様に言われています。 夏の間は気温が20度以下に下がる事は滅多にありませんが、秋から春に掛けては10度以下に下り、温度が10度下がりますとタイヤ空気圧は相当(比例では無いが便宜上10%程度)変化します。 

私の場合は通常77-78psi(最低限75psi)に調整していますが、気温が低くなった今回は6本全てが70 psi前後に下がっていました。 全て77psiに調整しましたので何時でも出掛ける事が出来ます。 

シリンダーヘッドガスケット

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知人からガスケットに関する質問がありました。 この人とは昨年の夏に旅行先で知り合い今年の夏も会った人で、彼も私と同じエンジンを搭載したキャンピングカーに乗っていたり魚釣りの趣味を持っていたり共通な話題も多く、時々メールのやり取りをしています。 火星に関する写真やビデオはこの人の送って呉れた物です。

この夏に会った際、彼のエンジンも長年冷却水が僅かづつ減ることを知り私の経験を話しました。 今回のメールでは300Km 毎に1リットルの漏れになったのでシリンダー内に入るのが心配になり修理を決意したそうで、質問に対する返信を書いていてMasterさんのブログにもシリンダーヘッドの写真が掲載されていた事を思い出し、私も今回用意した写真を掲載する事にしました。

以前、私のエンジン(カミンズISB)も長年冷却液がごく僅かながら減り、1年(1.2万Km)に1リッター程度を足していました。 常に原因究明をしていましたが旅行先(5000Km離れた)で偶然見つけ、ウオーターポンプと思われましたので旅行先で修理も考えました。

結果的には家に帰って来て修理をして正解でした。 原因はウオーターポンプの上のヘッドガスケットからでした。 

上の写真は漏れた部分と新しいガスケットを示しています。 オリジナルガスケットには付いていませんでしたが、右前部分に新しく金属片が取り付けられていました。 交換時に調べて分かったのですが多くのカミンズエンジン(Bシリーズ)が同じ問題を起こしています。

交換後(7万Km走行?、現在17万Km)は冷却水の減りは全くありませんし、エンジンオイルも全くと言いたい位減りませんのでラッキーで、今の状態が今後ズート続いてくれる事を願っています。 

デイーゼルエンジンは“無理を好む”と言う人も居ますし、馬力を増す部品を取り付けたり改造をする人も沢山居ますが、私はそれらの事には一切興味は無く、下り坂では少々スピードを出しますが、上り坂ではシフトダウンをしてエンジンに負担を与えない様に心がけています。 アメリカには長い急な上り坂も所々にあり、その様な所では歩くようなノロノロ運転で登る重い荷物を積んだ大型トラックもあり、5台、10台と数珠繋ぎになる事もあります。 已む無く追い越しをしますが、荷物を積んでいない大きなエンジンを搭載したこれらのトラックが後ろに来た場合は、心が痛むのですが少々エンジンに無理をさせる事もあります。

私の経験で、オイルは汚れて来ると減るのが早くなりますが、恐らく、年月が経って古くなり粘度が下がるのが理由ではないと思われます。 現在遠心フィルターを使用していてオイルは常に透明の黒色で、此れが効果を発揮しているのではないかと思っています。 

右の写真2枚を見て、両端2個のピストンは上(TDC=Top Dead Center)、中央4個は全て下(BDC=Bottom Dead Center)の位置に見えますが、当然高さは異なります。 参考までにこの点火順序(Firing Order)は153624です(シリンダーの番号は前方が常に1です。

RV用プロパンガスに関して

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日本ではRV用のプロパンガスが入手し難いようですが、アメリカではアチコチで販売されています: 
• 大型トラック用ガソリンスタンド (80%?)
• 一般ガソリンスタンド (10%?)
• 私営RVパーク(キャンプ場)(40%?)
• RV用品販売店 (50%?)
• RVデーラー (80%?)

(XX%)は予想軒数ですが、タンク設置や充填に支障を来たさない十分な駐車スペースがあるガソリンスタンドやRV関係の店には大体プロパン充填設備があり、特にRVの往来が激しい場所にはあります。 以前は近所のガソリンスタンドにバーベキューガスグリル用のプロパンタンクを持ち込んで充填しているのを見かけましたが、最近はホームセンターで新品タンクごと安く販売していますし交換もして呉れますので余り見なくなりました。

RVにプロパンガスを充填する場合は店の中に入って従業員に頼む事も出来ますが、通常次のような要領で行います:
• プロパン充填設備の前にRVを駐車させる
• プロパン充填用に備え付けてある電話で店に知らせる
• 通常、2-3分待てば従業員が現れる
• RV内の冷蔵庫、ボイラー等、プロパンガスを使用する器具は全てオフにする
• 乗客は全て車外に出て待つ
• 最大ガス充填量はタンク容量の75% 程度である
• 充填が終わると充填量(ガロン)が記された紙切れが渡される
• 他のRVが充填をする場合を考え駐車出来る場所にRVを移動させる
• 貰った紙切れを持って店に入って会計をする

プロパンガスの充填は店の人に頼らなければなりませんので、ガソリンや軽油を給油するより面倒です。 しかし、此れまでに2台以上のRVが並んでいて待った経験はありません。 通常15分前後で完了します。

全てのクラスA(全電気を除く)やクラスC、更には多くのクラスB(バンコンバージョン)に横型のプロパンタンクが搭載されています。 トレーラーや小型5thホイールの場合は一般的にジェネレーターは搭載されていませんが、縦型のプロパンタンクは必ず搭載されていて、縦型タンクは横型に比べて小さい為に多くの場合は2本搭載されています。

標準時間 (Standard Time) 開始

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アメリカでは11月4日(11月の第1日曜日)で夏時間(Daylight Saving Time)が終わり、標準時間が始まります。 日本と西海岸の時差は16時間から17時間、日本と東海岸は13時間から14時間に代ります。

通常、新聞やラジオでは“寝る前に時計を1時間遅らせて下さい”と報道しますが、1時間早く起きて仕舞って出掛けた先で標準時間に戻った事に気が付く人も少なく無いでしょう。

時刻の変更は、11月4日 午前2時00分(夏時間) が午前1時00分(標準時間)になります。 

アメリカ全土で一斉に標準時間に変更するのではなく、ローカルタイム(それぞれの時間帯)で変更になりますので、通常3時間の東海岸と西海岸の時差は1時間の間2時間の時差(時計の表示)になり、その後又3時間の時差になります。 従って長距離鉄道や航空に携わる人達は11月4日の早朝は安全管理が大変だと思います。 当然ながら、前日から出発/到着時刻表の用意も大変だと思います。

現在、西海岸は午前12時45分(夏時間)、東海岸は午前2時45分(標準時間)で、1年に1回の稀な時間帯です。

夏時間から標準時間に変更の際は1時間遅く成りますので待ち合わせに遅れたり乗り遅れ等には心配ありませんが、春の夏時間に変更の際は遅れない様に注意が必要です。

参考までに、来年の夏時間への変更は3月10日です。

キャンピングカーの100V AC電源

キャンピングカーには快適な時間を過ごす為に色々な家電(TV、ビデオ、電子レンジ、トースター、冷蔵庫、PC、掃除機、工具、その他)が装備されていたり、キャンピングカー購入後に新しく追加されます。その多くは100V-AC(115V-AC)です。 しかし、キャンピングカーはバンやトラック/バス等の自動車を改造したもので、それらは元々12V又は24VのDC電源(ジェネレーターとバッテリー)だけで、100V-AC(115V-AC)電源はありません。 (注:最近は電子機器が使えるように100V-ACの差込み(小さなインバーター)を装備している車もある)

従って100V-AC(115V-AC)を得る為に次の何れかの器具が必要です:
1. インバーター
バッテリーに蓄えられたDC(12V、24V、その他)電気をAC電気に変換する器具で、電子機器用の小さな容量からルーフエアコン2個を同時に駆動出来る大きな物まで種々あります。 電子機器用は低価格で小さなインバーターがあり、シガレットライターに差込めば簡単に使用出来ます。 しかし、電子レンジやトースター等の熱を出す家電を使用する場合は大きな容量のインバーターが必要で、更に新しくバッテリーを足す必要があります。 この場合、家電の使い過ぎでバッテリーを使い果たして翌日エンジンが掛からなくなるような事を防ぐ為に、ハウスバッテリー(エンジンバッテリー/スターターバッテリーに対して)と呼ばれるもう1セットのバッテリーが必要です。

当然ながら、ルーフエアコン等の重量級の電気器具を使用する場合は大きなインバーターや多数のバッテリーが必要となります。 大型豪華クラスAの中には全てが電気でプロパンガスを一切使用しないキャンピングカーもあり、これらは複数のインバーターと多数(12個)のバッテリーを搭載していて、バッテリー容量が下がると自動的にデイーゼルジェネレーターが起動するようになっています。

2. ジェネレーター
小型エンジンでジェネレーターを回転させ、燃料に依り次の様な種類があります:
• ガソリンエンジン
• デイーゼルエンジン
• プロパンエンジン

キャンピングカーの場合、コストと重量が大いに影響します。 従って、ガソリンエンジン車にはガソリンジェネレーター、デイーゼルエンジン車にはデイーゼルジェネレーターを搭載で2種類のタンクを搭載する必要が無く、コスト/重量軽減となります。

デイーゼルジェネレーターは静かで燃費も良く、特に大容量を必要とする大型デイーゼルキャンピングカーには不可欠です。

しかし、デイーゼルジェネレーターはガソリン並びにプロパンジェネレーターに比べて高価です。 又、デイーゼルキャンピングカーには料理レンジ/ボイラー用のプロパンタンクが装備されています。 従ってエコノミークラスのデイーゼルキャンピングカーにはプロパンジェネレーターが使用されています(私のジェネレーターもプロパン)。

プロパンジェネレーターの問題はプロパンの使用量です。 プロパンは料理用やボイラー用だけでしたら長期間使用出来て滅多に充填する必要がありません。 しかしジェネレーター用(例えばエアコン用)に使用しますと数日毎に充填が必要となります。

最近はホンダ、ヤマハ、その他のポータブルジェネレーターがポピュラーで、これらの燃費はプロパンジェネレーターに比べて格段と低く、多くの人が利用しています。 私もホンダ2000iを利用して非常に重宝していますが、格納やポータブルガソリンタンクの維持が大変です。

3.外部AC電源接続
走行中は無理ですが、当然ながらキャンプ場にAC電源設備がある場合は此れを利用するのが一番簡単です。

テストドライブ

新しく車を買う訳ではありません、13歳の自分のキャンピングカーです。 毎月走らせるべきだとは思っていますし、このところズーット走らせないといけないと思いながら長い間走らせて居ませんでしたので、今日は思い切って走らせました。

エンジンはキーを回すと直ぐに掛かりました。 私のエンジンはカミンズで何時も直ぐに掛かりますが、しかしキャタピラー製のエンジンにはプレッシャーセンサーが取り付けられていてスターターモーターがエンジンを回転させても油圧が十分に上がるまではエンジンが始動出来ない様になっているそうで、通常2-4秒程度の時間が掛かるそうです。 エンジンの磨耗はオイルが下がっている始動時に最も大きいと言われていますので、この装備(油圧センサー)は大切なのかもしれません。 長くても5秒程度で大して問題では無さそうですが、エンジンが冷えていると全ての金属部品は収縮していて隙間が大きい為に磨耗し易いそうです。

走り始めて先ず最初に気が付いたのはABSライトが点灯しなくなっていた事です。 ABSライト点灯は通常のブレーキ機能には問題ありませんが、凍結路面、滑り易い砂利路面、急ブレーキ時等ではABSが安全機能を発揮する事も考えられ、修理をした方が良いのは当然です。 何よりも機能しない箇所があるキャンピングカーを運転するのは気分が良くありません。 前回旅行から帰って来る際に修理リストに“ABSライト故障”がありましたので帰った後で修理をしてありました。 この件に関してはブログにも書いた記憶がありますが、左前輪のセンサーケーブルが緩んでいました。

ショッピングセンターの大きな駐車場に停めてプロパンガスタンクのバルブを開き、ジェネレーターを始動させてエアコンを10分ほど機能させました。

全て機能していて特に調べる事も無く、昼過ぎの空いた高速道路に乗り入れてエアコンを全快にして60MPH(95Km/時)で15マイル(25Km)ほど走って戻って来ました。
前回の旅行の際に走らせた時のタイヤ空気圧設定は高温時の為で、今回はその時に比べて温度が大分低かった為にタイヤ空気圧が最低限ギリギリ又は低過ぎと思われ、僅かなフラ付きや振動が感じられました。 タイヤ空気圧は路面温度によって相当変化しますので乗り心地を良くする為には当然夏と冬では調整が必要です。 

全てが機能していて申し分なく気分的には最高で、走行中の長距離大型トラックを見ながら又出掛けたい気持ちになりました。 窓ガラスは汚れたまま、その内洗車してワックスも掛けたいと思います。

NASA JPL   火星への行き方(ビデオ)

次のビデオにNASAの実際の様子を含めて、アニメーションで示されています。
http://www.youtube.com/embed/XRCIzZHpFtY?rel=0
火星まで7ヶ月、3百万マイルの行程でその間必要が無ければロケットエンジンを噴射させる事はありません。


次のサイトからNSA JPLに於ける現在の様子を知る事が出来ます。
http://mars.jpl.nasa.gov/msl/

ビデオは次のサイトから選択する事が出来ます。 フルスクリーンにして見ると迫力がありあります。
http://mars.jpl.nasa.gov/msl/multimedia/videos/

ブレーキ マスター シリンダー選択に関して、 その2 ブレーキ部品製造会社

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部品(製造会社)の種類:
マスターシリンダー(多くのブレーキ部品)を購入する場合は純正部品、純正部品メーカー製外部品、一般社外部品、再生部品、中古部品の何れかになります。

1. 純正部品(Genuine Parts、Factory Parts、OEM=Original Equipment Manufacturer)は通常次の部品メーカーで作られています:
• AC Delco  GM車(キャデラック、ビュイック、オールズモビル、ポンテイアック、シボレー、GMCトラック、サターン、その他)
• Motorcraft   Ford(リンカン、マーキュリー、フォード)
• Mopar     Dodge(クライスラー、ダッジ、プリモス、ジープ)

注意:
純正部品番号で販売している部品でも実際には純正代替部品として社外部品を販売している場合もありますので、高いお金を払って純正部品の積もりで社外部品を購入しないように注意が必要です。 通常、純正部品(デーラーで販売する本来の純正部品)は社外部品の2倍程度します。

2. 純正部品メーカー社外部品(After Market Parts):
純正部品メーカーが製造した部品が必ずしも純正部品とは限りません、即ちMotorcraft部品がフォード純正部品とは限りません。 それぞれの自動車メーカーの純正部品には自動車メーカーの部品番号が記されていて品質が同じ場合もありますが、品質が異なる(純正部品の方が高品質)場合もあり、純正部品は常に高価です。
フォードE350用のマスターシリンダーには何種類かありますが、その中にはフォードシステムから部品番号が削除されてフォードデーラーでは販売されていない物もあります。 しかし、自動車部品店でモータークラフト社製のマスターシリンダーを探す事は可能です。

3. 一般社外部品(After Market Parts):
それぞれの専門分野があり、例えばブレーキ部品の場合は
• Raybestos
http://www.raybestos.com/wps/portal/raybestos
• Bendix
http://www.bendixbrakes.com/company/
• Centric
http://www.centricparts.com/index.php?option=com_content&view=article&id=47&Itemid=81
• Wagner
http://www.federalmogul.com/en/AftermarketSolutions/SouthAmerica/BrakingSolutions/Brands/Wagner(Brake)/

その他多数の会社があり、長年鉄道、大型トラック分野でも高い技術で定評がある会社もあります。

4. 再生部品(Reman、Remanufactured Parts)
最近は自動車部品を専門的に再生する会社(http://www.apra.org/)が多数あり、小さな会社もありますが、技術的にも信用出来る大きな会社もあります。 再生部品は自動車部品解体屋から購入する中古部品と異なり部品に使用された消耗部品、例えばベアリング、シール、ブッシング等は新品に交換されていて機能的には新品部品と同等です。 価格は当然新品部品より安く(半額?)、多くの場合は一生保証付きです。 購入時にコアーチャージと呼ばれる金額が加算されて古い部品を返還しますとコアーチャージは払い戻されます。 日本から購入する場合は送料が掛かりますので部品に依ってはコアーチャージの無い部品(多くの場合は新品部品)を探す必要があります。 再生部品が多数出回っている部品に関しては、上に書きましたように純正部品が売れなくなり採算が取れなくなって製造が中止になって仕舞うと思われます。
よく目にする再生部品メーカーは:
• A-1 CARDONE
http://www.cardone.com/products/reman-vs-new
• DORMAN
http://www.dormanproducts.com/

5. 中古部品(Used Parts)
デーラーや自動車部品店で見つからない部品を解体屋から購入する事は稀にあるかも知れませんが、多くの部品(ブレーキ部品、スターターモーター、オルタネーター等)は安価で再生部品が手に入りますので中古部品を購入する人は少ないと思われます。