今回はアメリカに於ける“RVフックアップ”並びに“RVセットアップ”に関連した事柄を書きます。
“RVフックアップ”並びに“RVセットアップ”と言う言葉は日本語で使われているか分かりませんが、よく使われるRV用語で、後ほど説明します。
アメリカで見る一般的なクラスA、クラスC、フィフスホイール、トラベルトレーラー等にはシンク、トイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、その他、エアーコンデイショナー等が装備されていると同時に、これ等の装備を使う為の電源(115VAC)、飲料水タンク、汚水タンク等が装備されています。
RVでの宿泊場所:
RVで一夜を過ごす場所には色々あります。 RVパーク、レストエアリア(道の駅、サービスエアリア等)、ショッピングセンターの大駐車場、大型トラック用のガソリンスタンド大駐車場、
何も無い砂漠、人里離れた自然の中、その他があります。
注意:
• 他人の土地(ショッピングセンターの駐車場等)には許可を得て駐車するのが建前ですし、レストエアリアの多くには“宿としての駐車禁止”、“4時間以上の駐車禁止”等のサインが提示されています。
• レストエアリアには色々な旅行者が通過しますし、犯罪を犯す様な人も居ないとは限りません。 アメリカ旅行中にレストエアリアでRV、特に乗用車で仮眠を取る場合は照明が明るく、人の行き来がある場所に駐車し、1台だけ離れて駐車しない方が無難です。
アメリカは広い国ですから、遠い目的地が目当ての場合は数日間走り続ける事もあります。その様な時は一日中走って夜は休息を取るだけですのでレストエアリア、ショッピングセンター、ガソリンスタンド等を利用するのが便利です。 RVパークですと手続きをしたり、指示された特定の場所に駐車したりする時間が無駄ですし、夜る遅くRVパークに入って駐車をするのはエンジン音(特にデイーゼル車)が団らん中、又は既に休んでいる人達に迷惑になります。 又、エンジン音がうるさいので朝早く出発する訳には行きませんし、門限が定めてある所もあります。
参考:
長距離を走る時は私もレストエアリア等で一夜を過ごしますが、RV仲間の中にはレストエアリアや駐車場で一夜を過ごす事を嫌う、又は反対意見の人が少なくありません。 理由は人それぞれ色々です。
ウオールマート:
日本では西友と提携している様ですが、アメリカ国内には4000箇所以上のウオールマートがあり、殆ど全ての場所が広大な駐車場を有しています。 ウオールマートは家庭用品、電化製品、自動車関係製品(オイル、タイヤ、バッテリー等)、薬、その他あらゆる品物を販売しています。ウオールマートには一般店と食料品(スーパーマーケット)も扱う“スーパーセンター”と呼ばれる店があります。 24時間営業の所も沢山あります。 昔(20年前)は全てのウオールマートがRVの駐車を歓迎していましたが、最近は半数以上のウオールマートが一夜を過ごす事を禁止しています。 理由は、近くのRVパークのビジネス妨害、買い物客からの衛生面や安全面での苦情が原因だと思われます。 RVerの一般的な常識では、ウオールマート、ガソリンスタンド、レストエアリア等で一夜を過ごす場合はスライドアウトを出したり、ジャッキを使用する事は避ける事になっています。 しかし、中には堂々と“キャンプ”をして居る人もいます。
ダンプステーション:
通常、汚水タンクには2種類あり、文字通り汚水の“ブラックタンク”と台所やシャワーからの“グレータンク”があります。 これ等のタンクを空(エンプテイー)にする事を“ダンプ”(放出する)と言い、ダンプ出来る施設を“ダンプステーション”と言います。
昔は多くのレストエアリアにダンプステーション(無料)がありましたが、各州の財政難で最近は少なくなりました。 オレゴン州やワシントン州(写真上)には立派な施設が有り、無料で誰でも使用出来ます。 財政困難なカリフォルニア州のレストエアリアでもダンプステーションがある場所も何箇所かあります。
フレッドマイヤーと言うスーパーマーケットがアメリカの北西部に多くありますが、RVを歓迎する店があって、中には駐車場の端にダンプステーションと飲料水給水施設が設けてある所があります。
カナダの市営(?)のインフォメーションセンターにはダンプステーションがある所が何箇所かあります。
大半のトラック用サービスステーションにはダンプ施設があり、以前は無料でしたが最近はお金を取る所が殆どです。 地方に行くと一般のガソリンスタンドでもダンプ出来る施設がある所があります。
RVパークには必ずダンプステーションが在り、立ち寄ってダンプステーションだけを利用する事も出来ますが、安くはありません。 宿泊した方が得な価格です(RVパークは考えています)。
ドライキャンプ:
砂漠の中や自然の中で外部から電源や水道水、排水管等を繋げる事無しに過ごす事をドライキャンプと言います。 多数(500-3000台)が集まる様なRVの集まりの場合は、当然全てのRVが電源やダンプ施設が使える訳には行きません。従ってドライキャンプをせざるを得ません。 大きなRVの集まりの場合はハニーワゴン(HoneyWagon=蜂蜜の車=汚水回収車)(写真下)が巡回しますので利用出来ます。
最近のRV専用のGPS(カーナビ)には無料のダンプサイト(ダンプする場所)、並びに有料ダンプサイトが表示され、インターネットでも検索出来ます。
続く