約20年前(?)にRV内の全家電が120VAC、即ち通常はプロパンガスを使用するコンロ、ヒーター、温水ヒーター、冷蔵庫(電気/ガス)も含めて全てが120VAC電源を使用して、プロパンガスタンク無しの高級バスコンバージョンを雑誌で見た事が在りました。 電圧が設定基準以下に成りますと自動的にジェネレーターが作動する様になって居ましたが、此れを読んだ時は理想であって無理だと思って居ましたが、現在はツアーバスをベースにした高級クラスAでは半数以上はこの様になって居る様です。
家庭用冷蔵庫(レジデンシャル冷蔵庫)(写真上左):
約5年ほど前から家庭用冷蔵庫(レジデンシャル冷蔵庫)を搭載するRV(多くの場合はデイーゼルプッシャー)が出始めました。 RVメーカーの説明に依りますと、レジデンシャル冷蔵庫はコンプレッサー式で火災の危険が無い、容量が大きい、早く冷える、電気効率が良い、壊れ難い、安い等の理由で常にRVパークを利用する場合は有利です。
最近では一般的なクラスAでも家庭用冷蔵庫は増えて来て、RV用冷蔵庫を家庭用冷蔵庫と交換する人も出て来ています。 しかし、家庭用冷蔵庫搭載の場合はジェネレーを使用するか屋根に相当量のソーラーパネルの設置が必要となります。
RV用冷蔵庫(写真上右):
RV用の冷蔵庫は熱交換式で120V(12V)の他にプロパンガスでも機能しますのでドライキャンピング又はブーンドッキングと呼ばれるショア―パワーが無い場所で宿泊する場合プロパンガスに切り替える事でジェネレーターの使用時間を最小限に留める事が出来ます。 しかし、RVの火災の原因は冷蔵庫が少なくありません。
ドライキャンピング=ブーンドッキング(写真下左):
寒さや積雪状況を考えますと冬の間のRVに依る旅行は、特に日本では適切ではありませんが、アメリカ西部(アリゾナ州、カルフォルニア州)の砂漠地帯には冬でもRVingに適した場所があり、寒いカナダや北部の州からこれ等の場所に来るスノーバードと呼ばれるRVer達が沢山います。 昼間は30度近くに成る事もありますが夜、特に明け方は寒くなりますので皆ヒーターを使い、当然バッテリーの電圧も下がります。 一般的にRV界ではクワイエット・タイム(静かな時間)があり、夜10時から翌朝7時迄は大きな音や大声は避けるルールがあり、当然ジェネレーの使用も避けます。 従って、冬のドライキャンピング場所では朝7時に成りますと一斉にジェネレーターが回り始めます。
RVデイ―ラーの駐車場の外部電源ボックス(写真下右):
RVパークに限らずRVデイ―ラーやRV修理施設の駐車場でも電源ボックスはよく見られます。 写真は高級RVを製造するマラソン社の駐車場の電源ボックスで、完成したRVは当然、修理に来たRVにも常に120VACの電源接続が可能になって居ます。 私もこの様な駐車施設、例えば前面ガラス修理会社、カミンズデイ―ラー等で修理の前日、翌日に利用した事がありますし、RV製造会社では修理期間中の1週間利用した事があります。