以前、オートバイ牽引型キャンパーのイラストを写真で見ながら書いた事がありますが、今回はそれを実際に見る機会がありました。
カナダの東部のケベックにお住まいのご夫婦で、このキャンパーをホンダのオートバイで引っ張ってカナダを縦断、カナダの西の端のプリンスルパートで休暇を楽しんで居られました。 奥様はキャンパーの中で朝食の用意を為さっている様子で後姿は見えるものの一度も私の方を振り向かなかったどころか、開いていたキャンバス製戸が閉じられてしまいました。 理由は大体分っています。
常に笑顔を絶やさない非常に人ナツッコイ方で、キャンパーの事を聞くと更に笑顔になってジェスチャーも大きくなりました。 しかし、彼自慢のキャンパーである事はヨーク分るのですが言葉が全く出て来ません。
カナダを旅行中はヨーロッパやオーストラリアから来て、レンタルキャンピングカーで旅行をしている人達が意外と多く、それらの人の中には英語が苦手な人も居ます。 今回もオランダ、ドイツ、ポルトガル、イタリア、オーストリア、日本、その他の国から来た方々と話をしましたが、何とか会話が通じます。
実は、カナダ東部の人達の常用語はフランス語で、このオートバイのキャンピングカーの持ち主は全く英語が話せませんでした。 奥さんが顔を見せなかった理由は話したく無かったからだと推測します。 ヨーロッパの人たちは英語が苦手でもドンドン会話を続けますが、カナダ東部の英語を話せない人達は笑顔は作りはしますが、“英語が話せない”と言って殆どの場合は会話に乗って来ません。
余談になりますが、モントリオールの小学校の多くはフランス語で授業をしますが、英語で授業をする小学校も沢山あるそうです。 フランス語を母国語とする子供達は英語で授業の学校に自由に入学出来ますが、英語を母国語とする外国人や移民の子供達はフランス語で授業をする小学校に行かなければ成らない事が法律で義務付けられているそうです。 この事を話してくれた方はモントリオールで生まれ育ち常に英語で勉強したそうで、フランス語が話せないような完全なアメリカ英語を話していました。
RVKen