フォード製トランスミッション - “E4OD” は1980年代後半から1990年代後半の重量級のフォード製トラック、バン、RVに搭載され、当然日本に輸入されたその年代のフォード製シャシーのRVにはこのトランスミッションが搭載されている可能性は大です。
今回、ネットキャンパーのメンバーから、このトランスミッション(“E4OD”)がファーストギヤーからセカンドギヤーに入り難く、エンジンが高回転になってセカンドに入ると直ぐにサードに入るとの事でした。
私も過去にオートマチックトランスミッションの異常と修理を経験した事が3回程あります。
一度目は購入して間が無いボルグワーナー製オートマチック・トランスミッションを搭載した、11万マイル(17.5万Km)走行した中古の1972年製日産ブルーバードワゴン車(510)で、上り坂ではスピードが出ず、トランスミッションを開いたところ5-6枚入っていたクラッチデイスクの内2枚のコルク状の表面が擦り減って金属目が露出して居り、最悪の状態の2枚を交換する事で直りました。
二度目は1969年製オールズモビルで、変速時のエンジン回転数が高かったり低かったり一定しない事と変速時には大きな衝撃があり、この時は添加剤を加えて正常に戻りました。 私は漏れ止め等の添加剤の使用は嫌いですが、この時は治らなくても良い積りで使い、予想した通りに油圧ピストンの動きがスムーズになったらしく、幸いにも良い結果となりました。 オイルパンのネジを外してフィルターの交換をした記憶がありますので、添加剤を加えた後トランスミッション・オイルを交換したと思います。
三度目は同じオールズモビルがトップギヤーに入らなくなり、原因はバキューム・モジュレーター内のゴム製ダイヤフラムが破れてバキューム・モジュレーターが機能を失ったと同時にエンジンがバキュームモジュレーターから吸い込んだトランスミッションオイルを燃焼してテールパイプから白煙が噴き出し、その煙はトランスミッションが焼ける匂いがしていました。 この時はバキュームモジュレーターを交換する事で直りました。
今回のネットキャンパーのメンバーが経験している問題は2通りの原因が考えられます。 一つは機械的な問題、即ちトランスミッションの変速を行う油圧ピストンがゴミ等でスムーズに動かない状況になっている可能性、もう一つは電気的な問題、即ち変速を促すソレノイドが正常に作動していない可能性です。 前者はトランスミッションオイルのオーバーヒート、内部部品の摩耗、外からのゴミの混入等に依る汚れが考えられ、後者はソレノイドブロックの異常が考えられます。
私は自分の車が故障を起せば修理をします。 昔は中古車ばかりを買いましたので修理をよくしましたが、最近は耐久性が良くなって殆ど壊れません。 従って、修理の経験、特にトランスミッションの様な修理の経験は余りありませんし、知識も限られています。
今回はネットに出ている、E4ODの故障原因や修理に役立ちそうな情報を集めてみます。 それ等を読んだり見たりして頂きますとある程度の故障原因や修理方法の予想が付くのでは無いかと思いますし、又修理を自分で出来るか否かの予想も判断出来るのでは無いかと思います。
次回は上の問題を解くカギになりそうな情報を探して書きます。