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ブレーキフルイッドに関する事実  その4

ブレーキフルイッド(Dot3、Dot4、Dot5、Dot 5.1)に関してアメリカに於ける規格を元に書き始めましたが、この規格は日本では通用しない事が分かりました。 日本ではDot5と表示されたグライコールベースのブレーキフルイッドが普通に販売されて居る様で、恐らくアメリカでは在り得ない事です。

参考までに、次のサイトにDot規格の〝571.116; 自動車用ブレーキフルイッド”が示されています。 https://www.gpo.gov/fdsys/pkg/CFR-2010-title49-vol6/pdf/CFR-2010-title49-vol6-sec571-116.pdf

乗用車、トラック、バス、トレーラー、そしてオートバイ向けのブレーキフルイッドの最低必要条件、テストの方法、テスト装置、容器(パッケージ)等、驚くほど詳細に記述されています。  容器の物理的条件は勿論、規格を満たした認可番号を始め、会社名、住所、年月日、内容物のDot番号、最低沸騰温度、指定された注意書き等の印刷が義務付けられています。

尚、ブレーキフルイッドにはグライコールベースとシリコンベースがあり、非常に大切な事は決して両者をミックスしない事です。 Dot規格では、シリコンベースは紫色又は赤紫に着色が義務付けられていますが、アメリカ国外ではグライコールベースのブレーキフルイッドを紫色に着色している会社があります。

Dot5ブレーキフルイッドに関しては知っておくべき重要な事柄が在りますが、日本でアメリカの規格を元に判断しますと、返って危険を招く恐れがありますので、ブレーキフルイッドに関しては、この辺で終わりにしたいと思います。

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