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OBD2 スキャナー   その4 購入価値はあるのか?

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趣味で車修理に使用する目的のOBD2スキャナーには$15(1500円)程度から$300(3000円)程度まで各種あります。 低価格のスキャナーはエンジンのトラブルコード(Diagnostic Trouble Code)に絞られていますが、価格が増すにつれトランスミッションやブレーキ、その他、車特有のトラブルコードの読み取りも可能です。 

以前は、トラブルコードの解読は本やネットに頼りましたが、最近のスキャナーにはトラブルコードの一覧表が内臓されていたり、トラブルコードの説明や故障部品の可能性、過去のポピュラーな解決データ等が内臓されて居るものもありますが、当然価格は高くなります。 

又、PCに接続して最新のソフトやデータをダウンロード出来るものもあり、中には携帯電話にダウンロードして、携帯をOBD2スキャナーとして使うタイプもある様です。

携帯、デジカメ、PC等の電子機器同様、機能を全て使いこなせれば非常に便利で、問題解決に多いに役立ちますが、同時に機能が増しますと複雑になり、使いこなせなくなる可能性も出て来ます。 最初は$100前後のスキャナーで十分役立つと思います。 

エンジン故障に役立つ様な器具を購入すると、意外とエンジンは故障が起こらなく、使う機会が出て来ないものです。 保険と思って、安いスキャナーを買うのも良いかも知れません。

トラブルコード(Diagnostic Trouble Code)
1996以降の車には全て2世代目のOBD2と呼ばれる車載コンピューター(ECM、PCM、ECU)が取り付けられています。 従って、OBD2に関連する車の異常が発生した場合はOBD2スキャナーを使用すればコンピューターに保管された問題を示すコード(Diagnostic Trouble Code)を読み取る事が出来ます。 
ネットで調べればコードに関する説明がチャートが示されていますが、基本的には上のチャートに示されている通りに分類されます。

OBD2スキャナーの接続:
通常、運転席に近い、ダシュボードの下の辺りにOBD2スキャナーの端子を差し込める“台形”をしたソケットがあります。 OBD2スキャナーの端子を差し込み、イグニッションキーを“オン”し、説明書に従って簡単な操作をしますとコードを読み取る事が出来ます。

トラブルコード P0302の意味
約1週間前に、高速道路を走行中にエンジン不調に陥りましたが、OBD2スキャナーで調べた結果、“P0302”が表示されました。 上のイラストに表示しました様に、左から順に、
“P0” = エンジンを含む駆動機構
“3” = イグニッション系、又はミスファイヤー
“02” = #2シリンダー  (“06”であれば#6シリンダー)

従って、“P0302” は #2シリンダーがイグニッション(点火)に関連した何らかの理由で正常に機能していない事が分かりました。 

結果的には、#2のスパークプラグが機能不良を起こしてエンジン不調に陥りましたが、イグニッションコイルや配線、その他イグニッションに関連したミスファイヤーを起こす原因の場合も考えられます。


注意:
ここに書きました事柄はアメリカ国内に於いてで、アメリカで販売された車に関しては、日産、トヨタは勿論、全ての車がOBD2を装備する事が義務付けられています。  日本の国内でも同様だと想定して書きました。 

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