少々遠い所へ買い物に出掛けましたが、高速道路を走行中に急にエンジンの調子が悪くなり、引き返して来ました。 この車はトヨタのミニバン(6気筒)で2004年型(10年経過)で、3万3千Kmしか走っていません。 オーナーマニュアルで、スパークプラグは10万マイル(16万Km)毎に交換と読んだ事があります。
症状は次の通りです。
高速道路に入って加速をした際にやや力不足を感じましたが、普段は他の小さな車に乗っていますので、重さのせいと気に成りませんでした。 約1Km程度走って地震でもあった様な揺れが約20秒毎に3-4回感じられ、直後にエンジンチェックランプが点灯しました。 駐車して空ぶかししたところ、時々エンジンが振動を起こして明らかに正常では無いのですが、エンジン回転数は上がり、エンジンチェックライトは消える事もありました。
家に戻ってOBD2スキャナーを取り付けて調べたところPO302のコードと、#2エンジンの不調が表示されました。
早速、前方の#2、#4、#6の3本のスパークプラグを抜き、燃焼状態を調べてみましたら、#2のスパークプラグのセンター端子(小さい)が僅かに黒ずんでいて、3本何れも白っぽくきれいに燃焼していました。 端子間の抵抗値を測定しましたら、正常な筈の#4、#6スパークプラグは導通が無く、#2スパークプラグは190オームありました。
スパークプラグを新品に交換後コードを消去してエンジンをスタートさせたところ正常に回転し、コードも表示されませんでしたので、再度買い物に出掛けました。 約130Km走りましたがエンジンは正常で、エンジンチェックライトは点灯しませんでした。
今回書いた理由は、余りにもOBD2の有難さを感じたからです。 昔でしたら、今回の様な問題が起これば、キャブレーター(燃料系)の問題か、電気系の問題か、又は機械系かを調べ、電気系と分かってもどのシリンダーが問題かを突き止めるのに時間が掛かりました。 しかし、今はOBD2スキャナーと言う優れ物があって、今回はスパークプラグを買いに行く時間も含めて40分程度で修理を完了しました。
最近は車が中々壊れません(以前に比べて)ので、OBD2スキャナーの出番は余りありませんが、最近使ったのは、娘の車が調子が悪いとの事でOBD2スキャナーで調べてみましたら間違ったタイプのガソリンタンクのキャップが使用されている事が判明しました(その数日前にガソリンスタンドにキャップを忘れて新しく購入)。
もう一度は同じく娘の車で、警告灯が点灯、原因はタイヤ空気圧のセンサーのバッテリーが消耗してシグナルを発していない事が原因でした。 此れもOBD2スキャナーが助けて呉れました。
多くの方が既にOBD2スキャナーをお持ちと思いますが、若し、ご自分で自動車のメンテナンスをしたいとお考えになっている方で未だOBD2スキャナーをお持ちで無ければ、購入を考えてみては如何でしょう? お勧めします。 価格はピンからキリまでありますが、高価な物で無くても良いと思います。私のはActron製で10年(?)前に$70前後で購入した様な気がします。 安いものは$20前後から、高いものは$300以上の様です。 高価なスキャナーにはより多くの機能と同時にコードの説明も内臓されていて、本やネットでコードの意味を調べる必要は無い様です。
購入時には、使用車種に適合する事を確認する事が大切です。 車の製造国に依っては適合しない場合もある様です。
次のサイトも参考になるかも知れません。
http://www.net-camper.com/cgi-bin/rv-ken/diarypro/diary.cgi?no=289