デイーゼルプッシャーのシャシーに関して書きましたので今回はエンジンに関して書きます。
1980年代から1990年代に掛けてはカミンズエンジンとキャット(キャタピラー)エンジンは4:1程度の割合で販売されていて、キャットが搭載されているDPを好んで購入するRVerもいました。 しかし、キャットエンジンの数はその後徐々に減り現在はRV用には製造されて居ません。
私はカミンズを使用して居ますのでキャットに関しては余り知りませんが、RVフォーラム等での書き込みから得た情報ですと、キャットは耐久性には優れているものの、カミンズに比べてオイルとガソリンの消費量が多い様です。 日本に輸入されたDPは1990年前後から2000年前後のカミンズエンジンが多いと思われますので、カミンズエンジンの種類に関して書いてみます。
カミンズエンジンには2種類のエンジンサイズがありまして両者とも6気筒です。 小さい方はカミンズ“B” 又は“5.9”エンジン (シリーズ)と呼ばれ、大きい方はカミンズ“C” 又は“8.3”エンジン(シリーズ)と呼ばれています。 “5.9”、“8.3”は“5.9リッター”、“8.3リッター”を意味しす。
両エンジンとも1997年を境に其れまでのメカニカルエンジン(機械的制御)からエレクトロニックスエンジン(電子制御)に替わり、其れまで“B” 又は“C”と呼ばれたエンジンはそれぞれ“ISB” 又は“ISC”に変更になりました。 両者共それぞれ同じエンジンブロックを使用していますが、電子制御に変更になった他に其れまで12バルブであったエンジンが24バルブエンジンになりました。
エンジンの種類は上に書いた“B”と“C”シリーズの他にHP(ホースパワー)でも示され、ホースパワーで読んだり区別をする場合が少なくありません。 次回は“B”シリーズエンジンのホースパワーの種類に関して書く予定です。
参考1:
多くの書物やカミンズのカタログ等にもISBが1998以降に製造(販売)と記載されていますが、実際に製造販売され始めたのは1997前半と思われます。 私のエンジンは1997年5月1日製造ですが、RVフォーラムで1997年4月に製造されたエンジンを搭載したDPに乗っている人も居ます。
参考2:
ダッジピックアップトラックにカミンズ“B”エンジンを搭載したモデルがありますが、ダッジに搭載された“ISB”は全て1998年以降です。 この為に“ISB”エンジンは1998年以降とされている可能性もあります。
参考3:
ダッジピックアップトラックはカミンズエンジンを搭載していてもダッジ(クライスラー社)が管轄しており、RV用“ISB”とダッジ用“ISB”では仕様は勿論エンジン内部部品も異なる場合があります。 従って、部品を購入する場合は両者を切り離して異なるエンジン(部品)と考えた方が無難でしょう。 例えばオールタネーターの場合は取り付け構造も異なります。