平坦な道は勿論、空荷の場合は上り坂も高速で乗用車と同じ速度、又はそれ以上で走りますが、重い荷物を積んでいる場合の7%以上の上り坂ではノロノロになります。
今回で3度目のカナダで見られるトラックの写真ですが、日本のトラックと形が異なる事にお気付きの方もいらっしゃる事でしょう。
アメリカでも1970年代までは現在の日本のトラックの様な形をしている物が主流で、現在も消防自動車には日本のトラックの様な形が使用されています。 ヨーロッパのトラックも日本と同じです。 反対に、日本でも昔はアメリカと同じ形をしていました。
皆さん既にお分かりだと思いますが、日本のトラックは“キャブオーバー”に対してアメリカやカナダのトラックは“コンベンショナル”と呼ばれる型、即ちエンジンが運転席の下(後)に有るか前方に有るかの違いです。 “キャブオーバー”型は前方が平らで全長が短いのに対して“コンベンショナル”型は前方が突き出して全長が長くなります。
“コンベンショナル”型は運転手の前にエンジンがありますので当然運転手の安全性で優れていますが、その他にも、アメリカやカナダで“コンベンショナル”型多い理由が他にもあります。 説明は次回にします。
参考:
“コンベンショナル”と言う言葉は、伝統的な、又は昔からの型と言う意味で形状やモデル名に使われます。
例えば、小型飛行機には通常3個の車輪が付いて、ゼロ戦の様に前方に2輪、後方に1輪の場合と、旅客機の様に前方に1輪、後方に2輪の場合があります。 ゼロ戦の様に前輪2個の車輪形式を“コンベンショナル”と呼び、旅客機の様に前輪1個を“トライシクル=三輪車”と呼びます。