部品(製造会社)の種類:
マスターシリンダー(多くのブレーキ部品)を購入する場合は純正部品、純正部品メーカー製外部品、一般社外部品、再生部品、中古部品の何れかになります。
1. 純正部品(Genuine Parts、Factory Parts、OEM=Original Equipment Manufacturer)は通常次の部品メーカーで作られています:
• AC Delco GM車(キャデラック、ビュイック、オールズモビル、ポンテイアック、シボレー、GMCトラック、サターン、その他)
• Motorcraft Ford(リンカン、マーキュリー、フォード)
• Mopar Dodge(クライスラー、ダッジ、プリモス、ジープ)
注意:
純正部品番号で販売している部品でも実際には純正代替部品として社外部品を販売している場合もありますので、高いお金を払って純正部品の積もりで社外部品を購入しないように注意が必要です。 通常、純正部品(デーラーで販売する本来の純正部品)は社外部品の2倍程度します。
2. 純正部品メーカー社外部品(After Market Parts):
純正部品メーカーが製造した部品が必ずしも純正部品とは限りません、即ちMotorcraft部品がフォード純正部品とは限りません。 それぞれの自動車メーカーの純正部品には自動車メーカーの部品番号が記されていて品質が同じ場合もありますが、品質が異なる(純正部品の方が高品質)場合もあり、純正部品は常に高価です。
フォードE350用のマスターシリンダーには何種類かありますが、その中にはフォードシステムから部品番号が削除されてフォードデーラーでは販売されていない物もあります。 しかし、自動車部品店でモータークラフト社製のマスターシリンダーを探す事は可能です。
3. 一般社外部品(After Market Parts):
それぞれの専門分野があり、例えばブレーキ部品の場合は
• Raybestos
http://www.raybestos.com/wps/portal/raybestos
• Bendix
http://www.bendixbrakes.com/company/
• Centric
http://www.centricparts.com/index.php?option=com_content&view=article&id=47&Itemid=81
• Wagner
http://www.federalmogul.com/en/AftermarketSolutions/SouthAmerica/BrakingSolutions/Brands/Wagner(Brake)/
その他多数の会社があり、長年鉄道、大型トラック分野でも高い技術で定評がある会社もあります。
4. 再生部品(Reman、Remanufactured Parts)
最近は自動車部品を専門的に再生する会社(http://www.apra.org/)が多数あり、小さな会社もありますが、技術的にも信用出来る大きな会社もあります。 再生部品は自動車部品解体屋から購入する中古部品と異なり部品に使用された消耗部品、例えばベアリング、シール、ブッシング等は新品に交換されていて機能的には新品部品と同等です。 価格は当然新品部品より安く(半額?)、多くの場合は一生保証付きです。 購入時にコアーチャージと呼ばれる金額が加算されて古い部品を返還しますとコアーチャージは払い戻されます。 日本から購入する場合は送料が掛かりますので部品に依ってはコアーチャージの無い部品(多くの場合は新品部品)を探す必要があります。 再生部品が多数出回っている部品に関しては、上に書きましたように純正部品が売れなくなり採算が取れなくなって製造が中止になって仕舞うと思われます。
よく目にする再生部品メーカーは:
• A-1 CARDONE
http://www.cardone.com/products/reman-vs-new
• DORMAN
http://www.dormanproducts.com/
5. 中古部品(Used Parts)
デーラーや自動車部品店で見つからない部品を解体屋から購入する事は稀にあるかも知れませんが、多くの部品(ブレーキ部品、スターターモーター、オルタネーター等)は安価で再生部品が手に入りますので中古部品を購入する人は少ないと思われます。