記事一覧

メインバッテリーとサブバッテリーに関して、 その1

ファイル 472-1.jpgファイル 472-2.jpg

既にご存知の方が多いとは思いますが、バッテリー用語を簡単に説明します。

バッテリー電圧:
自動車用バッテリーは通常12Vバッテリーと呼ばれますが、100%充電された電圧は12.8V前後、電気を使用して50%の電圧は12.2V、0%の電圧は11.8Vです。 バッテリーの寿命は電圧を下げる回数にも影響されますが、特に下げる電圧に大きく影響されます。 11.5Vでも照明用ライトは点灯しウオーターポンプは作動しますが、バッテリーの寿命を大きく短縮し、駄目にする事にも成りかねません。

バッテリー容量:
アンプ-時の単位で示され、例えば100アンプ時は10アンプの電流を10時間、100アンプの電流を1時間使用出来る電気量です。 100アンプ時を普段使い慣れている電力に換算しますと電力(W=ワット)は電圧 X 電流 ですので、12Vバッテリーで100アンプ時の場合は、
電力(W=ワット時)= 12V X 100アンプ時
=1200W時
即ち、100アンプ時の12Vバッテリーの場合は計算上100WのTV(器具)を約12時間使用出来る事になります。 しかし、バッテリーの容量全てを使い果たすとバッテリーの寿命を大幅に短くしますので一般的に50%(12.2V)の使用に留めるのが良いと言われています。 従って、実際には6時間前後と考えるべきでしょう(照明、ウオーターポンプ、その他の使用を考慮する必要あり)。

コールドクランキングアンプ=CCA(回転力):
簡単に言いますと、エンジン始動時の瞬発力を示します。 即ちこの数値が小さければ冬季の寒冷地では大きなエンジンやデイーゼルエンジンの始動に支障を来たす事になります。 

バッテリーの種類:
大きく分けて、スターテイング(自動車用)とデイープサイクル(マリーン=船舶用)バッテリーの2種類があります。 

スターテイングバッテリー:
自動車に一般的に搭載されている鉛バッテリーです。

デイープサイクルバッテリー:
鉛デープサイクルバッテリーはスターテイングバッテリーより頻繁の放電/充電を繰り返せる様に厚い鉛電極板が使用されていて、(AGMやGelバッテリーに対して)フラデッド(Flooded)バッテリー、即ち“液に満たされた”バッテリーと呼ばれます。
この他にAGMバッテリー、Gelバッテリーと呼ばれる物があり、AGM、Gel バッテリーは充電が早い、自然放電が低い、より低い電圧に下げても寿命への影響が少ない、完全にシールされていて水を足す必要が無い、室内にどの様な向きでも保管可能、衝撃に強い等の利点があり、船舶や飛行機に多数使われています。 欠点は価格が高い事です。 AGMやGelバッテリーでも20%以下まで使用して電圧を下げ過ぎますと寿命に影響が出ます。