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キャンピングカーの操縦性の問題 (尻振り) その6 スプリングのヘタリ

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多くのキャンピングカーには“ライドハイト”と呼ばれる車高のスペック(Specification)があります。 車によって測定場所が異なりますが、一般的には地面からシャシーの距離や車軸からシャシーの距離が使われています。 キャンピングカーの多くは許容総重量(GVWR)に近い重量であり、中にはGVWRを超える為に水タンクを満タンに出来ない物もあります。 常に満載に近い状態で走れば当然年月と共にスプリングは疲れて“ライドハイト”は下って操縦性は低下します。

キャンピングカーに使われているスプリングにはリーフスプリング(板ばね)、コイルスプリング、そして大型バスやトラックに標準装備されているエアーバッグ(エアーサスペンション)があります。 

多くのDP(デイーゼルプッシャーに装備)にも装備されているエアーサスペンションはセンサーでライドハイト(高さ)が維持される為、一度設定すると積荷を幾ら増やしても一定のライドハイトを保ち年月と共にヘタって車高が下る事はありません。 此れに対してリーフスプリングやコイルスプリングは荷重が増せば車高が下り、年月と共にスプリングはヘタって車高は下ります。

幸いな事にヘタったスプリングを改善する為に多くのメーカーがRV用により強力な交換スプリングや補助スプリングを販売しています。

ヘタったコイルスプリングの場合
クラスCやクラスAのフロントサスペンションの多くはコイルスプリングが装備されています。 又、最近はスライドインキャンパー(トラックキャンパー)が少なくなりましが、軽量級のハーフトン(1/2トン)ピックアップトラックには後部にもコイルスプリングが使われています。 ヘタったコイルスプリングを改善する方法は重量に適合した頑丈な(Heavy Duty)なコイルスプリングと交換するか、スプリング内にエアーバッグを挿入する2通りが一般的です。

ヘタったリーフスプリングの場合
クラスCやクラスAのリヤーサスペンションはリーフスプリングが装備されていて、此れらのスプリングを改善する方法は、リアークと呼ばれるリーフスプリングの曲げ直しや熱加工をして強くしたり、その他、より強いスプリングと交換、リーフスプリングサポートを追加、エアーバッグを追加等が一般的です。

注意:
補助エアースプリングを加えますと車高が上がります。 従ってスプリングが完全にヘタっていて緩衝部分がストッパーにぶつかる様な状態の場合は操縦性と同時に乗り心地も良くなりますが、正常に機能しているスプリングに補助エアースプリングを加えた場合は乗り心地が硬くなります。