日本とアメリカでは自動車部品に関する考え方が異ると思います。 例を取りますと:
• 日本ではデーラーだけで売られているような部品でも近所の自動車部品店で売られている、例えばエンジン部品、制御部品、駆動部品、エアコン/ヒーター部品、センサー類、ゲージ類、スイッチ類、ライト類、ドアー部品(窓ガラス駆動モータ類)、ブレーキ部品〔マスターシリンダー、キャリパー類〕、クラッチ関係〔ディスク、プレッシャープレート、マスターシリンダー類〕、その他
• 多くの社外品(Aftermarket parts)が出回っている
• 純正部品(OEM=Original Equipment Manufacturer 又はFactory Parts)の方が品質が良い場合もあるが、 最近では社外品の方が良い場合も多い
• 特殊な車〔クラシックカー等〕の持ち主を除き、純正品にこだわる人は少ない
• 電話で部品の在庫や値段の確認が出来、当然と思って嫌がられる事は無い
• 部品に依っては年式、モデルその他によって種類が多い部品もあり、そのような部品で余り売れない部品は大型倉庫から取り寄せる
• 取り寄せは通常、数時間であるが、2-3日掛かる場合もある
• 純正部品は、GMはACDelco、FordはMotorcraft、DodgeはMoparであるが、お互いが他社の部品を自社ネームで製造販売する
• 電気部品は例外もあるが、例え箱を開けても多くの部品は返品や交換が出来る
• 特別注文をした部品を返品した場合は小額の手数料(Restocking fee)を要求される場合もある
• 部品によっては再生部品も一般化しており、新品部品同様に取り扱われている
• 部品に依って異なるが、社外部品の場合一生保証付き部品も多い
• スターターモーター、オールタネーター、CVドライブシャフト、エアコンコンプレッサー等は一生無料交換保証の部品がある
• 領収書が無くても店のコンピューターに購入時の記録が保管してあるので、電話番号を言えば記録が取り出せる
• 以前、P30に乗っていた時、保証付きスパークプラグケーブルを使用し、2年程度毎に3-4回新品に交換してもらった事がある
• 大分昔になるが、シアーズと言うデパートの工具は一生保証で有名であったが、其処のブレーキシューを購入、無料で新品に交換してもらった事がある
• 今でも一生保証付きのブレーキシュー等があり、此れは保険料として20%?程度高くして客の引止めを狙う販売策と考えられる
• 一生保証付きの多くは“Remanufactured”と呼ばれる再生部品が多い
• 再生部品には“Rebuilt”と“Remanufactured”があり、スターターモーターを例に取ると“Remanufactured”は完全にバラシテ表面処理をし、新品のコイル、ブラシ、ベアリング等の内部部品を使い、機能的には新品部品との優劣が付け難い
• 部品に依って異なるが、タイヤやバッテリーのような部品の保証は使用期間によって返金が少なくなる
• タイヤやバッテリーの保証の場合、実際に返金してもらえる場合もあるが、多くの場合は新しく買い換える部品に当てられる
• 他のメーカ部品には適応しない場合も多いので、一種の客を引き止める策である
• 全国ネットチェーンの自動車部品店が4種類程度と他に個人経営の部品店があるので、大都市では競争が激しく、価格的に日本と相当の差があると思われる
• 最近はネットでの販売会社も多く、例え送料を払っても安い場合もある
• タイヤ、バッテリー等の重い部品でも送料無料をうたい文句に販売してる
私の考えは古く、“何だ、日本と同じでは無いか?”と言われるのかも知れませんが、古い頭で思い当たる事を書いてみました。
RVKen