折れた理由、ボルトの状態、種類や大きさ、場所、所持道具等で取り除く方法は異なり、色々な方法が考えられますが、一番一般的な方法と専門家が太鼓判を押す方法を紹介します。 経験豊富な方はご存知であったり、使った事があるかも知れません。
一番オーソドックスな方法は折れたボルトやねじの中心に5-10mm程度の深さの穴を開け、スクルーエクストラクター (イージーアウト) で取り除く方法です。
http://www.youtube.com/watch?v=WrQ3b_fvLzI
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=SMrDYJvY0Ts
通常、ボルトや頭の部分が折れて無くなるとねじ山に掛かる圧力が小さくなる為簡単に回して取れる事もあります。 左回転のドリルを使用すると穴を開けると同時に折れたボルトが回転を始めて抜け出す事もあります。 錆び付いている場合は充分なリクイッドレンチやペネトラントオイルを加えると効果があります。
http://www.youtube.com/watch?v=4wNhVivHloE
次の様なスクルーエクストラクターを1セット用意して於きますと1度使えば元が取れた感じがすると思います。
http://www.wayfair.com/Irwin-Spiral-Screw-Extractor-Sets-set-screw-ext-sp-1-5cd-h-53535-OHZ3867.html?refid=GPA49-OHZ3867&gclid=CLDx6Imw1q4CFQJdhwodhCuccg
多くの場合、折れたボルトは上の方法で取れると思いますが、錆び付いて取れそうも無い折れたボルトを取り出す方法があります。 私の知っている人で、アルミエンジンのボルト穴が駄目になれば溶接で一度穴を塞いでから穴を開けてタップでねじ山を作ったり、空冷オートバイエンジンの冷却フィンまで新品同様に作ったり、オートバイの錆て腐ったガソリンタンクを切り開いて新品同様にしてしまう人がいますが、その人も次に紹介する方法が折れたボルトを取り除く一番確実な方法だと言います。
http://www.youtube.com/watch?v=4BFUfGKU_ts
このビデオでは最初に折れたボルトより僅かに小さめのワッシャーを溶接し、その上からナットを溶接します。溶接したナットにレンチを掛けてボルトを緩めるのと同様に回して取り除きます。 ワッシャーとナットはメッキがして無い物を使用します。 電気溶接のアークが錆び付きを壊して緩める効果もある様です。
次のビデオはABSセンサーを止める小さなネジがアルミ材の中で折れた場合で、この例ではワッシャーは使用していません。
http://www.youtube.com/watch?v=6T0qegbNlnY
次の例はボルトがシリンダーヘッドの中で折れた物で、折れた部分をグラインダーで溝を削ってインパクトドライバーを使ったりしましたが状況を悪くし、結局溶接で取り出す事が出来ました。
http://www.youtube.com/watch?v=SKlYKG2vyaA&feature=results_main&playnext=1&list=PL1BF03CBC8E3FC0E9
兎に角、TIG (Tungsten Inert Gas) 又はMIG (Metal Inert Gas) 溶接機を持っている方にとってはこの方法が一番信頼の置ける方法の様です。
注意:
折れたボルトを取り除く際、失敗をすればする度に状況を悪化させますので、注意深く、確かな方法で一度で取り除くのが最善です。 当然ながら、折らないで取り除くのが一番早い方法です、即ち根気が必要です。