最初の突然のエンジン停止は電圧が下った為である事が分っていた為、メーターを使って配線を徹底的に追い、疑わしい(シャシー間の抵抗の低い=ショートしている)と思われる配線や部品、そして走行に不要の部品への配線は徹底的に取り除きました。 又配線の中にはリレーを介している為にイグニッションキーをオンにすると問題を起す回路もある事を知り、それらを捜した結果ブローワーのハイスピードがショートしている事を発見、使うのを避けました。
しかし、エンジン/電圧の問題は繰り返し起り続けました。 配線を大幅にいじくりましたので、エンジンが掛からないのは配線に関係しているとばかり思って調べましたが、今まで全く問題の無かったスターターソレノイド(写真)の内部コイルが切れていた為にエンジンがスタートしなかった事もありました。 幸い、積み込んであった予備のソレノイドに交換、エンジンはスタートしましたが、今まで作動していたスターターソレノイドが壊れるとは全く予期していなかった為、異常の無いスターターを予備のスターターに交換もして仕舞いました。 考え方に依れば、予備のスターターを持っていたので悪いソレノイドを発見出来、新しいスターターを探しに走り回って時間を無駄にしないで済んだのかも知れません? 後で考えれば簡単な問題も道路脇での修理、長距離の旅行予定、早く修理しないといけない時間的制約等、そして安全や確実性を考えて不必要な行動も色々取りました。
その後もエンジン/電圧の問題は続きました。 並列に繋がれている2個のシャシーバッテリー(メイン)のエンジン停止直後の電圧が、一方は13V以上あるにも拘らず、他方は12.6Vでした。 並列に接続されていて低い電圧(異なる電圧)である事は(正常な電圧ではあるものの、しかも11ヶ月の新しいバッテリーとは言え)交換が必要と判断しました。 部品屋は近くにはありませんでしたが、携帯で連絡をした結果在庫があるとの事で(トラック用大型バッテリーは自動車部品店に置いて無い所もある)車を(約80km)走らせて購入、交換しました。
“マーフィーの法則”を聞いた事はありますか?
即ち“If anything can go wrong, it will = 常に予期しない悪い状態が起こる”と言う“ことわざ”があり、誰で使う“ことわざ”です。 簡単な例を取れば、“修理中ネジを落とせば、見えない所又は取り難い所に落ちる”、“ガソリンタンクが空に近く、どうしてもガソリンスタンドが必要な時に見つからない”、“混雑している時に車線を変更しても、常に他の車線の流れが良くなる”、“自動車/部品は保障期間が過ぎた数日後に壊れる”と言ったような“ことわざ”で、今回は常にこの“マーフィーの法則”が当てはまる出来事が作用しました。
カナダに入って一泊し、翌朝キャンプ場を出発して直ぐに電圧の異常に気付きました。 並列に繋がれていたシャシーバッテリー(メイン)のケーブルの1本が接触不良を起していました。 10mm近い電極スタッドのネジは緩みさえしなければ接触不良を起こすことは有り得ない事ですが、締め付けてあったにも関わらず僅かの汚れや砂埃の為に絶縁状態が起こって、充電が不完全な状態に成っていました。 幸運にも、朝の温度が極端に低かった為、絶縁状態が顕著になって発見する事が出来ました。 この絶縁問題の為に、僅かな脳みそを酷使して長時間を無駄にし、関係の無い方向を考えさせられて仕舞いました。 “マーフィーの法則”です。 道路脇で宿泊して丸1日掛けての修理は2回、2-3時間の修理は何回もしました。
続く