グリースに関して書きましたので、ついでにグリースの仕方を書きます。
グリースを自分で出来るか、出来ないかは考え方次第です。 作業の安全性、故障の原因、大変な作業、手が汚くなる、場所が汚れる、道具が無い、人がプロに任せるべきだと言った、その他理由は幾らでもあります。
電気関係やエンジンのメンテナンスや修理には経験の積み重ねも大切で、ネットで調べて直ぐ出来る事もありますが、多くの場合はそう簡単とは限りません。
しかし、グリースの場合はネットで調べて必要な知識を得れば其れほど時間を掛けなくても自分で出来、時間を掛けて慎重に行なえばプロ同様、心がけ次第ではプロ以上の結果を出せると思います。 本の少し、私流に書いてみますから、興味が出ればネットで調べてみて下さい。
A. 作業に必要な物:
基本的にグリースガンとグリース、其の他余分のグリースを拭く古いタオルや布切れだけです。特別の場合、例えば、グリースニップル〔ニップル=ザークフィテイング〕が無くなっていたり、壊れていて取替えが必要な場合はニップルの購入や取り付けするレンチが必要になってきます。
• グリースガン
http://store.shopping.yahoo.co.jp/laplace/a5b0a5eaa5.html
私は上の写真の標準型〔左〕を使っていましたが、10年程前に片手で使えるタイプ〔右〕を購入しました。 車の下の狭い空間で使え便利です。 通常金属製のノズルが付いてきますが、折り曲げ自在のゴム製のノズルに交換すると便利です。 必要な規格のグリースカートリッジさえ有れば、小型のグリースガンが使い易くて便利だと思います。 中には注入に大きな力が必要なニップルもありますので押すタイプよりレバー式をお勧めします。(4-5千円前後だと思われます)
• グリース
使うグリースの量はほんの僅かですので、1度買えば長年使えます。 従って、少々高くても使う範囲の広い、質の良いグリースを選ぶべきです。使う場所によっては高温に耐えるグリースが必要です。 低温シャシー用グリースをベヤリングに使いますと流れ出して重大な故障の原因に成ります。 車のマニュアルを読んで規格に合ったグリースを選ぶ必要があります。 私は以前はモリブ入りを使用していましたが、現在は(規格品)モービル1のシンセテイックグリースを使用しています。(1本$10前後)
http://www.grainger.com/Grainger/MOBIL-Automotive-Grease-6Y777?cm_mmc=Google%20Base-_-Lubrication-_-Lubricants-_-6Y777
B. グリース注入作業:
• 安全第一
車の下の作業が殆どですから、特にジャッキ等で車体を上げる場合は上げた後必ず補助スタンドの使用が必要です。
• マニュアルを読んでグリースを注入する個所を調べます。
• 注入すし忘れるニップルが出ないように、順を追って行います。
• ニップルに付着している古いグリースや埃をタオル等で拭き取ります。
• グリースガンのノズルをニップルにシッカリ入れて、レバーを引きます。
• グリースがニップルの周りにはみ出す時はノズルがシッカリ入っていない証拠です。
• 強く押しても出る場合はニップルが壊れている可能性があります。
• グリースが入ってブーツ〔ゴム製グリース袋〕に充分溜まるか、ニップル以外の場所から噴き出すまで注入します。
• 注入し終えたら噴き出した余分のグリースをタオル等で拭き取ります。
• 余分のグリースがゴム製品、例えばサスペンションバッグ等に付着しますと劣化を早める場合があります。
• 全てのニップルに注入された事を再確認します。
• 車の下で作業をしてる間に異常や故障の原因に成りそうな個所を点検する事も大切です、例えば、
o ネジや部品の緩み?
o 電線の緩み、断線、ショート等?
o ビニール等の高温を嫌う材質が排気管やエンジンの高温部に接触していないか?
o 油漏れ?
o 部品の破損?
o ホースやチューブ類の劣化?
o ひび割れや変色?
o 電気部品の近辺は汚れを取る
• 後始末をして完了です。
• 簡単そうだと思いませんか?
次のビデオが参考に成ると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=D9v71weHBXA
http://www.youtube.com/watch?v=bB2RiRKDQ9k
ご自分に“いい仕事をやってるね!”と言える様に頑張って下さい。
私は今回の旅行で8000マイル走って来ましたので、次回走るまでにはグリースをする必要があります、時間を見付けて近々行ないます。 5年程前に買ったグリースを使用します。
RVKen