Oshkosh社は常に特殊車両に挑戦、過酷な戦場でも耐える事の出来る耐久性抜群の車両を開発、製造して来ました。
“オシコシ全輪ステアリング(Oshkosh All Steer)”は左右前後全ての車輪が舵取り出来るDPシャーシーで、其れまで40年間に渡って製造して来た雪かき車の技術と進歩したコンピューター技術を生かしての開発でした。
当然ながら普段は一般のDPと変わりはありませんが、狭い場所で駐車や回転をする場合は威力を発揮、日本では最高に価値のある装備であったに違いありません。
モニター付きで、低速時のみ小回転や蟹歩きが出来、解除を忘れてもある速度を超えると正常走行に戻る機能になっています。
http://www.rvtechstop.com/articles/allsteer.pdf
説明に依りますと、多くの特殊技術が使われています。
例えば:
• エンジンの3点支持を使用して低周波振動の伝達を防ぐ
• 排気システムには変形可能材料を使用エンジンからの振動伝達を減らす
• 全てのエンジン部品に外部から手が届く(DPの多くの場合は車内から)
• ラジエーターが後部(横では無い)であるにも拘らず20分でベルト交換可能
• 溶接割れを避ける為、シャシーは全てボルト組み立て
• 捩れを起こさない様にシャシーは通常より大きな材料を使用
• その他多数
1995年から発売、カミンズ8.3エンジン、アリソン3060トランスミッションが搭載される予定だった様ですが、検索しても引っかからないところを見ると市販はされなかったものと思われます。