エンジンオイルの選択、交換周期はエンジンの利益だけを考えた場合と経済性を考えた場合では大きく異なり、又経済性を考えた場合は個人の状況で大きく異なる事は明らかです。 しかし、特別な根拠が無い場合はメーカーの指示に従うのが無難で安心でしょう(時にはメーカーの指示が間違っている場合もあります)。
オイルフィルターに関しても同じ事が言えます。 オイルフィルターは毎回交換が普通ですがエンジンメーカーの中には一般的な走行であれば毎回交換せず1度置きで良いと書いているマニュアルもある様です。 反対に、合成オイルを長距離乗る場合は1度のオイル交換に対して2度のフィルター交換を指示するオイルフィルター会社もあるそうです。 此れもエンジンメーカーの指示に従うのが無難で安心でしょう。
マニュアルに依りますと、私のエンジンオイル交換は15,000マイル (24,000Km) 毎ですが、デイーゼルエンジンは2,000マイル(3,200Km)も走るとオイルは真っ黒になります。 その為、キャンピングカー購入間もなくトイレットペーパーを入れて使用するタイプのバイパスフィルター(乗用車に取り付けていた物を再利用)を取り付け1年程度使用しましたが、遠心分離式オイルフィルターがある事を知り此れと交換しました。
遠心分離式オイルフィルター
主に工業用や船舶の超大型エンジンに使用されていてインド、オーストラリア、ヨーロッパ方面で多く製造されている様です。
http://www.oilconditioningsystems.co.nz/ocs/spin2.htm
原理は次のサイトで示されています。
http://www.youtube.com/watch?v=zXtLtt7Ursw
オイルがジェットから流れ出す推進力で容器を回転(走行時毎分7000回転前後)させ、粒子の大きなカーボン(異物)が側壁に堆積する仕組みです。
容量はオイルパンの大きさに依り4-15リットル用と15-70リットル用がありましたが、(私の場合)小さ目の4-15リットル(オイルパンは17リットル)を購入しました。 理由は大きい物ほどオイルの循環量が多いのは当然で、その為にエンジンオイル圧力を下げたり、圧力が低くなる為にフィルター回転数が上らなくなる可能性を考慮し、又、遠心式オイルフィルターからオイルパンへの管は太く(1インチ)して自重で落下するオイルが詰らない様にもしました。
此れまで6-7回容器に溜まったカーボン(タールの匂い)を取り除きましたが、相当量溜まります。 上の写真は今回の例です。
遠心分離式オイルフィルターを純正装備しているトラック(アメリカ)もあるそうですが、一般自動車では稀の様でRVフォーラムでは読んだ事がありません。 考え方に依っては添加剤を除去する可能性も無きにしも非ずですが今までその様なネガテイブ意見は読んだ事がありません。 遠心分離式オイルフィルターを使用すると15,000マイル走行してもエンジンオイルが真っ黒でドロドロになる様な事はありません(黒くなっても透明に近い)。
参考:
日本のサイトでチョット調べてみましたら、昔CB72やカブで遠心分離式フィルターを使用していたそうですが、現在使用されていないのは何か理由が?
技術の進んでいる日本の自動車やトラックに使用されて居ないのは理由が?
将来、遠心分離式フィルターが多くの大型トラックに採用の記事(アメリカ)を読みましたが果たして?