冬季に気温が氷点下に下り水が凍る地方に住んでいてその期間にキャンピングカーを使用しない場合は、冬支度をする必要があります。 冬支度(Winterizing)とは春にエンジンが掛かり、正常にキャンピングカーを使用出来る様に手を加える事で、燃料タンク、バッテリー、タイヤー等の準備も含みますが、一般的にはタンクや配管内の水が凍ってその際の膨張力で損傷を起こさない様にする事が主で、基本的にはタンクや配管内の水を全て取り除くか、不凍液の使用です。
便利な器具:
最初に、冬支度をする際に使用すると便利な器具を紹介して於きます。 キャンピングワールドの宣伝をする訳ではありませんが、冬支度に必要(便利)な物(不凍液、圧縮空気吹込みプラグ、不凍液吸い込みホース、バイパスバルブ、その他)が色々表示してありますので参考に成ると思いますが、全てが必要な訳ではありません。
http://www.campingworld.com/search/index.cfm?Ntt=winterizeng&N=0&Ntx=mode+matchallpartial&Ntk=primary&Nty=1&Ntpc=1
冬支度:
A. タンクや配管から水を取り除く方法
1. 飲料水タンクのドレインを開いて空にする
2. ウオーターヒータータンクのドレインから水を抜き、ドレインプラグを元に戻す
3. ブラックタンクとグレータンクのドレインを開く
4. ブラックタンクのドレインを閉じ、グレータンクのドレインは開いた状態にする
5. フィルターを取り外す(飲料水用、並びにごみ避け)
6. 飲料水ホースを繋ぐ場所に圧縮空気吹き込みプラグ(上記サイト参照)をねじ込む
7. 圧縮空気を吹き込む(空気圧が高過ぎるとタンクを破裂させるので注意)
8. 全ての蛇口を1個づつ開き、水分を吐き出す(シャワー、トイレ、車外等を忘れないこと)
9. ウオーターヒータータンクのドレインも外して水分を吐き出す
10. 圧縮空気吹き込みプラグを取り除く
11. グレータンクのドレインを閉じる
12. ブラックタンク(トイレ)とグレータンク(シンク)に不凍液を少量流しておく
B. タンクや配管に不凍液を入れる方法
1. 飲料水タンクのドレインを開いて空にする
2. ウオーターヒータータンクのドレインを開く
3. ウオーターヒーターのバイパスバルブを冬支度設定にする(前回のブルグ参照)
4. ブラックタンクとグレータンクのドレインを開く
5. ブラックタンクのドレインを閉じ、グレータンクのドレインは開いた状態にする
6. 飲料水用ポンプとタンク間の配管をタンク部で外す (“T”バルブを又はこの目的のキットを取り付ければ、一々配管を外す必要は無い)
7. 外した管の端を不凍液の容器に差し込む (飲料水用の不凍液使用 - エンジン用不凍液は決して使用しない事)
8. 全ての蛇口を閉じてから飲料水用ポンプを起動させ水圧が上ってポンプが止まるのを待つ
9. 全ての蛇口を1個づつ順番に開き、赤い不凍液が出たら閉じる(シャワー、トイレ、車外等を忘れないこと)
10. 配管を元に戻す
11. ブラックタンク(トイレ)とグレータンク(シンク)に不凍液を少量流しておく
注意:
配管から吸い込む不凍液にはエンジン用不凍液を決して使用する事は出来ません。飲料水用不凍液を使用して下さい。
ウオーターヒーターは空の状態になっていますので、春に使用開始の際は必ずバイパスバルブを元に戻し、タンクに水が入ってからヒーターを使用して下さい。
参考:
ウオーターヒーターにバイバスバルブが取り付けられていないキャンピングカーも少なく無く、その場合はキットを購入して取り付ける事をお勧めします。 (ホームセンターで代用品を購入する事も可能と思われます?)
上に圧縮空気を使って水を取り除く方法と不凍液使用の方法を書きましたが、両方を併用するRVerも多い様です。 温度が氷点下に下る程度、付属部品(道具)の完備、その他の状況に応じて選択を為さって下さい。 尚、凍結の心配が無い地域では行う必要はありませんが、寒冷地では一般的に行われています。