冷却水(液)リザーブタンクは、高温になって膨張し、ラジエーターから噴き出す冷却水を貯め、エンジンが冷えるとラジエーターに戻す機能を果たします。
即ち、リザーブタンクの冷却水の量はエンジンを始動させる前は少なく、エンジンが高温になると多くなるのが正常です。 低温時にリザーブタンク内に冷却水を入れ過ぎますと走行中のエンジン温度が上った際にリザーブタンクより溢れ出します。
しかし、ラジエーターキャップやリザーブタンクを結ぶホースに漏れが生じますと完全に密閉出来なくなり空気漏れを生じて正常な機能をしなくなります。 即ち、リザーブタンクに冷却水が入って居てもラジエーターは吸い込む事が出来ず、ラジエーター内には冷却水が充分に入っていない状態に成っている可能性があります。 その場合はリザーブタンクは機能をしていませんので、ラジエーターキャップを外して直接ラジエーターに冷却水を足さなくては成りません。
冷却水を交換した直後はエンジンを掛ける度に量が減少しますが、此れはシステムに冷却水と共に空気が入り込んで居る為で、減る度にリザーブタンクに冷却水を足す必要があります。 しかし、入り込んだ空気はその内リザーブタンクを通して出て行き冷却水の減少は止まります。
冷却水の減少が止まり、更に冷却水が冷えるとリザーブタンク内の冷却水が常に一定の量に戻る場合は漏れの無い完全な密閉状態でラジエーター、エンジン、リザーブタンク、その他の冷却システムに漏れが無い事を意味します。
写真上左はリザーブタンクの一例で、オリジナルプラスチックタンクがヒビ割れた為にガラス製容器に交換しました。 高温時の割れが気に成りましたが、温度変化は徐々ですので割れる事は無さそうです。
冷却水が常温の場合はホースの端が水面下(写真右上)にある必要がありますが、大量に冷却水が入っている必要はありません。 写真に写っている量でも高温地帯を走ったり急勾配を登ると容器の80%程度迄に増します。
リザーブタンクのキャップと其処に入るホースの隙間は出来るだけ少ないとゴミが入らず、冷却水をきれいに保つ事が出来ます。 冷却液の種類(メーカー)にも因るかも知れませんが、5年程度?前にガラス容器に変更してから底にゴミや沈殿物は全く溜まりません。
少々重く割れる危険性はありますが、透明であると何かと便利です。