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電気に関する故障 (修理経験の無い人の為に)

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キャンピングカーの電気に関して書きましたので、故障解決に関して書いてみます。

最初に気を付けなくては成らない事は安全です。 
AC100Vは電圧が高いので当然気を付けなくては成りませんが、DCの12Vでも汗で手が濡れていたり、雨の中で修理をする場合は感電の危険性があります。

電気関係の故障とは:
多くの場合電気が流れるべき所に流れなかったり、流れるべきで無い所に流れて仕舞う事(部品の故障も含め)ですから電気が流れている(流れていない)様子をみる必要があります。 しかし、電気の流れは目では見えませんので、電気の流れを知る工夫が必要です。

トラブルシューテイング:
電気関係に限らず全ての故障の修理をする中で一番大変なのはこの“トラブルシューテイング”です。 デーラーや修理工場には我々が持って居ない特殊機器がありますが、それでも“トラブルシューテイング”に時間が掛かったり原因が分からない場合もあります。 原因さえ解れば殆ど解決した様な物で、線をつなぎ替えて電気を流れる様にしたりショートしている部分を電気が流れない様にしたり、部品を交換したり比較的に簡単です。

トラブルシューテイングの方法:
トラブルシューテイングに必要なのは見えない電気の流れを知る(想像する)方法で、人其々異なりますが、基本的な手段は同じ様なものだと思います。 即ち、
1.  配線図(頭の中で想像する配線図)
配線図があれば役立ちますが多くの場合はありませんのでイマジネーションを働かせます。 それには前回書きました様なAC、DCの基本的な回路や仕組み、更には電気部品の配置や機能等を知っていると役立ちます。
2.  メーター
電気問題のトラブルシューテイングには電圧、電流、抵抗を測定出来るテスター(マルタイメーター = ボルトメーター = アンプメーター = オームメーター、その他人に依って異なる呼び方をする)は必需品です。 価格は1000円程度から色々あると思いますし、使い方も慣れると簡単です。 
3.  修理者の経験や知識
メーターの使い方を含め、経験や知識が増せば増す程トラブルシューテイングが効率的に出来る様になります。 (当り前?) 一度問題を解決すると将来同じ様な問題解決に役立つ経験となり自信にもなります。 
4.  故障以前(特に故障直前)の車の状況
あらゆる状況がトラブルシューテイングの手掛かりになる可能性があります。 例えば、最近スターターモーターの調子が悪かった場合は、スターターモーター自体以外にそれが他の部分(バッテリー、配線、イグニッションキー、その他?)に負担を加えた可能性も考えられます。 
5.  故障時の環境
雨の中を走れば水が原因、ガタガタ道を走れば振動が原因の故障が考えられます。
6.  原因可能性を限定
テスターを使って問題箇所を狭めて行く方法はよく使いますが、其の外にも正常に作動している部品(他の箇所から外したり、借りたり)と交換して可能性を狭める事も利用出来ます。

トラブルシューテイングはパズルを解く楽しみと同じだと考えて、余りプレッシャーに考えないでリラックスして対応すると良い考えもヒラメキます。 

安心して下さい、絶対に時間が解決してくれます。 此れまで修理を専門家に任せていた方は、是非とも少しづつご自分でチャレンジしてみては如何でしょう? キャンピングカーを持つ楽しみが更に増します。  出来るところから始めて下さい。


参考:
フューズが飛んで居たり、接触不良、特に錆でグラウンドされて無い簡単な(答えが分かると)原因は良くある事です。

部品交換時、特に電子機器の交換取り外し時にはショートを避ける為に必ずバッテリーのアース(-)線を外す必要があります。