日本では多少異なるかも知れませんが、RVの電源に関する一般的な事柄(名称)を書いてみます。
RVは12Vと120V(100V)が使用出来る様に配線が施されています。 一般的に12V電源の事を“DC”、120V(100V)電源の事を“AC”と呼びます。
1. DC電源(12V)
自動車エンジンを搭載しているRVに必ず使われる12V電源で、効率を良くする為に24Vの場合や将来は48Vになる可能性もあります。 DCの特徴はバッテリーに保存する事が出来、キャンプ場で蓄えられた電気を使用する事が可能です。
RVには通常2系統のDC電源(バッテリー)があり、それらはシャーシー(スターター)バッテリーとハウス(コーチ)バッテリーです。シャーシーバッテリーは主にRVの走行の為のエンジン(始動)、計器類、走行照明等に使われ、ハウスバッテリーは名前の如く居住部分の為に使われます。 キャンプ場でハウスバッテリーを使用しても、シャーシーバッテリーを消費しない様(翌朝エンジンがスタートする様)にアイソレーターと呼ばれる機器で電気的に分離されているものの、走行中はハウスバッテリーも充電される仕組みになっています。
2. AC電源(120V又は100V)
一般家庭用電源でアメリカの場合は120V(115V)、日本は100Vです。 ACの特徴は電気を保存する事は出来ませんが、その代わりに電圧を上げ下げ出来ます。 高い電圧は送電効率が良いのですが、高電圧を必要としない電気製品は電圧を下げたりDCに返還して使用が出来ます。
RVのACには一般的に3種類あります、即ち、外部電源(家庭用電源)、ジェネレーター電源、インバーター電源です。 外部電源は駐車中に外の電源を取り込む事で、インバーター電源はDC(バッテリーに保存された)をACに返還する事で得られます。
これら3種類の電源はトランスファースイッチと呼ばれる機器で電源先を自動的に切り替えられる様になっています。 トランスファースイッチの配線の仕方で異なりますが、通常の優先順位は、ジェネレーター電源、外部電源、インバーター電源となっています。 しかし、RVメーカーに依ってはジェネレーターより外部電源を優先する様に配線してある物もありますが、この場合は例えジェネレーターが回転していても外部電源が接続されていない時にだけジェネレーター電源が使える事になります。 (私には誤配線の様な気がしますが、中にはこの配線を好むRVerもいます) インバーター電源はバッテリーに蓄えられた一番貴重な電源ですので常に一番下の優先順位で、切り替えは上記の(オートマチック)トランスファースイッチとは関係無くインバーターに内蔵されたトランスファースイッチで自動的に行なわれます(インバーターがオンの場合)。
出来るだけ満充電の状態を保つとバッテリーの寿命を延ばす事が出来ます。
http://www.net-camper.com/2010k-bat/battery.html
参考:
今回書いた“AC”は“Alternating Current”で交流を意味しますが、“Air Conditioning=冷房”、“Aircraft=飛行機”、“Account=帳簿”等の略に使われる事もあります。