冷却液(不凍液)は色々な意味で注意が必要です(今は夏ですので冷却液と呼びます)。
その注意点は:
1. エンジンオイルとは違い、異なる種類の冷却液を混ぜる事は出来ない
2. 熱い(特にオーバーヒート)状態でエンジンを止めて冷水を加えるとエンジンは割れたり歪む
3. デイーゼルエンジンの冷却液はガソリンエンジンの場合と異なる
これら3点は重要です。
1. 冷却液の種類:
冷却液は一般に不凍液とも呼ばれ凍って膨張する事でエンジンを破壊する事を防いだり沸騰温度を上げますが、錆止め、エンジン部品表面の保護等の役目も果たす為に基本物質の他に異なる添加剤(SCA=Supplemental Coolant Additive、DCA=Diesel Coolant Additive)が加えられている物もあります。
基本的には3種類の冷却液があり、それらは:
• 一般乗用車やガソリンエンジントラック用で一般的にはSCAは関係無し
• デイーゼルトラックに使用の目的で既にSCAが含まれている
• デイーゼルトラックに使用の場合、SCAを加える必要がある
上の同じ種類の冷却液であっても、混ぜる(ミックス)事が出来る関係の製品もあれば混ぜると凝固をしたり機能を失う関係の製品もありますので、常に単一冷却液(商品)を使用するのが確実でしょう。
一般的な乗用車用の冷却液は其れほど心配の必要はありませんが、デイーゼルエンジン用はSCAが必要ですが多過ぎても問題ですので、エンジンメーカーのマニュアルに従って選択する必要があります。 (後ほど説明)
次のサイトには多くの有益な情報が含まれています(1頁、7頁、8頁)。
http://www.eetcorp.com/antifreeze/Coolants_matrix.pdf
• 冷却液の種類
• 冷却液の色によって大体の予想が付く(完全では無い)
• 冷却液間の互換性
• エンジン(ディーゼル)に対する適応性
• 添加剤(SCA=Supplemental Coolant Additive、DCA=Diesel Coolant Additive)
参考:
OAT: Organic Acid Technology (技術名)
CAT: Caterpillar Engine (エンジンメーカー)
ASTM: American Society for Testing and Materials (技術規格)
ELC: Extended Life Coolant (長期使用可能冷却液)
冷却液の種類に関しての結論:
乗用車や小型トラックのガソリンエンジンに関しては冷却液を定期的に正しい方法で交換すれば神経質になる必要はありませんが、デイーゼルエンジンの場合は神経質になる必要があります。
次回は冷却液の交換方法に関して書く予定です。