前回、デイーゼル機関車の燃料タンクのサイズを5万リットル前後と予想しましたが、此れは少々多過ぎたかも知れません。 予想が5万リットルと成った理由は、以前旅行中に道路横に停車していたデイーゼル機関車の運転手と話していてその機関車のタンクが4,000ガロン(15,240リットル)と教えてくれましたので、その時のタンクより数倍大きいと予想して5万リットルと書きました。
その後少々気に成りましたので調べましたら、機関車メーカーやモデルで4,000ガロン(15,000リットル)前後と7900ガロン(30,000リットル)前後の燃料タンクが一般的な様です。 調べれば貨物用の機関車の場合は5万リットルタンクもあるかも知れません。
次のサイトに燃料タンク設計の際の必要条件が記されており、非常に興味深い事柄が出ています。 尚、燃料タンクは客車用デイーゼル機関車で、機関車には乗客を乗せない条件が付いています。 即ち、機関車の一部が客車、又は客車の一部に燃料タンクが付いている場合は当て嵌まりません。
注意: この内容の全て又は一部をコピーする事が禁じられていますので読むだけに留めて下さい。
http://www.aptastandards.com/portals/0/PRESS_pdfs/volume2/ss_c_and_s_007_98_rev_1.pdf
以上です。
参考: 少々訳します。 訳には間違いや出鱈目が沢山含まれていますので問題は無いと思いますが、この日本語訳を読んだ人は内緒にしておいて下さい。
• 燃料タンクの厚さは、鉄板の場合は少なくとも7.9mmであること
• 燃料タンクがレールから45.7cm以下の場合は底板、側板が少なくとも19mmであること
• 燃料タンクはレールから15.24cm以下であってはならない
• 燃料タンクの側面はくぼませるなりして接触した場合に燃料漏れを起こさないこと
• 漏れの危険を考えて、燃料タンクは1000ガロン(3,800リットル)以下であること
• 1000ガロン以上の場合は仕切って一部屋が1000ガロン以上にならないこと
• 機関車が横倒しになった場合に燃料が部屋から部屋に移動しないこと
• 全燃料部屋には一箇所の注入口を使うこと
• 燃料は各部屋から同時に抜き、順番ではないこと
• 燃料が空になる前に自動的に停止し、空気を吸い込まないこと
• 機関車が横転してもベント(空気抜き)から燃料が漏れないこと
• 1分間に300ガロン(1,100リットル)の割合で給油しても漏れたり吹き出さないこと
• ベントは加速、減速、急カーブ時にも対応出来ること
• 横転して燃料キャップを失っても漏れが起こらないこと
以上は客車を牽引する機関車の場合ですので、貨車を牽引する機関車には適応しません。 従って5万リットルの可能性はあります?