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アメリカ製キャンピングカーの部品 その4 ― 自動車部品販売店に関して

日本ではタイヤ、ホイール、バッテリー、アクセサリー(カーナビはGPSと呼ばれる)類、ワックス類は自動車部品店で簡単に購入する事が出来ますが、エンジン部品、トランスミッション部品、駆動部品等は難しいのではないかと思います? アメリカでは此れらの自動車部品の購入は簡単です。

購入先は4つに分ける事が出来ます。
1.  各デーラーにある部品部門
2.  チェーン自動車部品店(NAPA、Pepboys、O'Reilly<Kragen Checker, Schuck's>、Autozone)
3.  インターネットでの自動車部品店
4.  地方の個人自動車部品店

此れらの購入先には一長一短がありますので、それぞれの特徴を書いてみます。

1.のデーラーには殆どの部品(メーカー別)が在庫されており、無い場合は短時間(その日又は翌朝)で各地にある倉庫から取り寄せて呉れます。 一般的に品質が良い代わりに高価格で、値崩れを防ぐ為に割引はしてくれません。 又、数が出ない特殊部品(例えばメインシャフトのプーリーを支える特殊ボルト)はデーラーにしか置いてありません。 

2.のチェーン店は全国規模で、多くは中国製等の社外品の為にデーラーに比べて相当安い価格で販売しています。 又、ウオーターポンプ、CVジョイント、ACコンプレッサー等の再生品も多数販売しており、再生品の中には一生保証付きも少なくありません。 一生保証付きの場合は保証のデータを店のコンピューターに保管してくれますので、旅行中(他州)に故障すれば自宅の電話番号から一生保証付きである事を確認してくれ、当然ですが代替品を呉れます。 此れは全国規模の魅力です。 部品によって異なりますが、通常、再生品の場合は古い壊れた部品を購入した部品が入って来た箱に収めて返却しなければならず、返却するまではコアーチャージと呼ばれる部品代を取られます。 部品により、$10程度の場合もあれば$200、$300の場合もあります。

以前は再生品には粗悪品が多く純正品が評価されましたが、最近は洗浄、ひび割れ検査、大量生産等で高品質の部品を低価格で販売しています。 例えばウオーターポンプの場合はハウジング、内部の羽、ベアリングから出来ていてベアリングは規格品ですから純正品と変わらない品質です。 しかし、複雑な構造の部品、例えばバキュームポンプの様な部品は純正品の方が良い様です。 熟練工を使う訳では無く、又教育や技術訓練は最小限だと思われますので仕方が無いでしょう。

部品店には置いてあってもデーラーに置いて無い部品もあります。 例えば長年販売されているフォードエンジンのテンショナー(サーペンタインベルト)は一般部品店に再生テンショナーが多数出回って居る為にデーラーでは販売部品番号もありません。 製造しても売れないのでしょう。

3.のインターネット部品販売は最近非常に盛んです。 インターネットで購入の魅力は薄利多売や経費削減がもたらす低価格です。 欠点は数日掛かる事です。 チェーン自動車部品店でもインターネットを通して販売していますが魅力は半減です。 理由は送料の他に消費税が掛かる為に価格が高くなる為です。 住んでいる州以外のネット部品店から購入しますと消費税が掛かりません。 従って、特に軽くて高価な物は送料を払っても部品店で消費税を払って購入するよりも安く購入出来ます。 チェーン店は各州に店を出していますので、例えネットで購入しても消費税が掛かって仕舞います。 

インターネットには純正部品の欠点を取り除いた特殊部品も多く出回っています。 例えばトランスミッションの心臓部のバルブボデイーの改良型などは大小色々な会社から多数出回っています。イグニッション装置やデファレンシャルギヤーにも改良型が見られます。

4.の個人自動車部品店は人口の少ない田舎の町や、都市の場合はデーラーやチェーン店では扱っていない特殊な部品を提供したり特殊なサービス提供して対抗しています。

自動車部品は買い方が大切で、ネットで価格や品質に関する色々な情報を得る事が出来ます。

次回は日本から購入する場合の注意点に関して書く予定です。