記事一覧

アメリカ製キャンピングカーの部品 その1 ― 部品担当会社

キャンピングカーは色々な部品の寄せ集めで出来ていますが、部品はそれぞれの担当会社が扱っており、全てキャンピングカー製造会社が担当している訳ではありません。 此れが分かる為に大雑把な工程を説明します。

シャーシー会社は自社製又は外部の専門会社から購入したエンジンやトランスミッション、デファレンシャル(駆動機構)、ハンドル機構、ブレーキ機構、サスペンション、タイヤやホイール、その他を加えてシャーシーを完成させます。

主なシャーシー会社:
ワークホース(Workhorse=以前のシボレー)
フォード
ダッジ(ベンツ)
フレートライナー
スパルタンモータース
その他

エンジン会社:
GM
フォード
ベンツ
カミンズ
キャタピラー
インターナショナル
その他

トランスミッション会社:
GM
フォード
ベンツ
アリソン
その他


キャンピングカーメーカーはシャシー会社からシャーシーをまとめ買いし、それらにハウス部分、燃料タンク、サスペンションの改造、運転操作部品等を取り付け、形状によりクラスA、クラスB、クラスC等のキャンピングカーとして販売します。 主なキャンピングカー会社は、Winnebago、Tiffin Motorhomes、Monaco、Rexhall Industries、Gulf Stream、Newmar Corp、Marathon Coach 、Forest River、その他。

此れで大体お分かりと思いますが、部品が必要な場合はエンジン部品、トランスミッション部品、シャーシー部品、ハウス(キャンピングカー)部品に分けて考える必要があります。 

例えば、エンジン(自動車)部品を購入する為に“1999年型、30フィート、サンフライヤー”の情報を提供しても何の意味も成しません、エンジンはキャンピングカー会社の担当ではありません。 大切なのは“1999年(1998年?)型、モデル名、エンジン排気量、AC(クーラー)の有無、トランスミッションモデル、VIN番号” 等エンジンに関連した情報が大切です。 例え自動車部品であっても、ゲージ類やその他キャンピングカー会社で取り付けた部品に関してはキャンピングカー会社又は部品製造元を探して購入する必要があります。

キャンピングカーデーラーにエンジン部品やトランスミッション部品を買いに行って売って呉れない事は無いと思いますが、極端に高かったり時間が掛かるのは当然です。 キャンピングカーであっても、エンジン部品やトランスミッション部品の多くは近所の自動車部品店で(キャンピングカーデーラーの半値?)で買えるでしょう。

日本でも同じ様な事が言えると思います。

注意:
アメリカ車の場合、同じ年式のシャーシー(エンジン排気量も同じ)でも前期と後期では全く異なる部品が使われている場合もあります。

キャンピングカー会社はシャーシーのまとめ買いをしますので、キャンピングカーの年式より1年、中には2年程度古いエンジン(シャーシー)が使われている場合もあります。 エンジン部品を購入する際はエンジンの年式を使う事が大切です。