NewAire は2001年に製造が開始されましたが2年足らずで製造中止となりました。
このキャンピングカーは非常にユニークな型をしていますが内容もユニークで、定評のあるカミンズISBエンジンとアリソントランスミッションを後部に搭載(DP=Diesel Pusher)、車輪は6個、7Kwデイーゼル発電機、全電気(プロパン無し)、油圧/電気ブレーキ、エアーサスというものでした。
製造元のNewmarは品質の良いクラスAを製造する事で知られていて、特に1990年代からDutch Star(ダッチスター)のモデル名のフルサイズ デイーゼルプッシャー(DP)は頭文字を取ってDSDPの愛称で親しまれて、現在も製造が続いています。 しかし、Newmar社サイトの社歴の中にはNewAireの名前は見当たりません、隠しておきたいのでしょう。
NewAireは油圧/電気ブレーキの問題が多くてりコールもあった様ですが、2年と言う短い製造期間であった理由はリコール問題よりも、評判の良いフルサイズデイーゼルプッシャーであるダッチスター(DSDP)を上まる価格にあった様です。 参考として価格の方は、NewAireの新車販売当時は$190,000前後だった様ですが、アメリカでの現在の中古価格は程度の良いもので$45,000(約400万円)前後で、売り買いされている様です(中古ですので当然供給と需要によって大きく変わります)。
多くのキャンピングカーは異なる会社で製造された部品の寄せ集めで出来て居て、それらの部品メーカーが現在も存在していれば部品入手はより簡単ですが、NewAireの場合はDutch Star社で製造したシャシーの為シャシー部品の入手はアメリカに於いても難しいと思われます。エンジンとトランスミッションは多くのクラスAに使われ、部品に関しては現在も全く問題ありません(私も同じエンジンを使用しています)。
NewAireは特異形状、やや小型、エアーサス搭載等で、1970年代にGMから売り出されたGMCモーターホームと何処と無く似ていますが、GMCモーターホームの場合はある程度台数が売れ現在もオーナーズクラブもあり、クラシックモーターホームとして大切に乗っている人が沢山いる様です。 しかし、NewAireの場合は販売数が少な過ぎる為GMCモーターホームの様なファンは居ないように思われます。
参考までに、クラシックモーターホーム愛好家がいる事で知られている車種は、GMCモーターホームの他に初期の角型ウイニベーゴ、Wonderlodge(ワンダーロッジ=BlueBird=ブルーバード)、Barth(バース)、FMC等があります。 モーターホームではありませんが、アルミ製のトラベルトレーラーのエアーストリーは勿論良く知られています。