キャンピングカーの水道(飲料水、シャワー、トイレ、其の他)のシステムには単純なもの(写真左)から複雑なものまで色々あります。 しかし、基本的には水タンク、配管、蛇口、が主で、その他給水口、フィルター、温水器、ドレイン等が付属品として取り付けられています(写真右)。
問題が起きた場合の解決法は全てほぼ同じで、根気よく順を追って問題箇所を限定して行けば最終的には問題箇所を特定出来、誰にでも修理が出来ると確信します。
特定の仕方にも色々な可能性がありますが、水道の蛇口から水が出ない故障の場合は焦点を、ポンプの問題、ポンプ迄の問題、ポンプ以降の問題と言う様に分けて考えてみては如何でしょう?
A. ポンプに焦点を置く
電源スイッチを入れてポンプが作動する音が聞えない場合と聞こる場合に分けられます。
1. 音が聞えない場合
この場合は電気関係の問題とポンプ自体の問題が考えられます。 テスターでポンプに12Vが来ているか否かを調べ、来ていない場合はフューズ、バッテリー、配線、その他の可能性を効率的に順序立てて調べます。 もし、12Vが来ていればポンプ自体の問題即ちプレッシャーセンサー、駆動装置、内部配線等が考えられ、ポンプの分解修理又は新品との交換が必要となります。
2. 音が聞こえる場合
ポンプには回転式と振動式がありますが、駆動部分は機能していてもポンプ部分、例えばダイヤフラムに穴が開いたりインペラーが壊れている可能性があります。 又、ポンプは正常でポンプ以外に問題があるかも知れません。 もし、ポンプ以外に問題が無ければポンプの修理又は交換が必要です。
B. ポンプ迄の問題
タンクに水が入っていることを確認の上、管をポンプの出口に近い部分で外してスイッチを居れてみます。 若し水が出て来なければポンプ自体、又はポンプ迄の配管に問題がある可能性が出て来ます。 もし、スペアーのポンプ又は代用ポンプがあれば交換してポンプの状態を確認出来ますが、無い場合はタンクから直接管を繋げ水の出方を調べます(写真左の場合は既にその状態)。 水が出ればポンプは正常でポンプ迄の配管から空気を吸っている可能性が出て来ます。 水が出ない場合はポンプに異常がある可能性が高く、分解してフィルターの詰りやダイヤフラムの状態、その他修理可能かを調べ、修理不可能な場合は交換します。
C. ポンプ以降の問題
上のB.で水が出る場合はポンプ以降の問題の可能性が高く、配管の詰りや漏れの箇所を見付けて修理や部品交換をする事になります。
以上、上に書いた様な限定方法を使って順次可能性を狭めてゆき、最終的に問題を特定して修理又は部品交換をすれば修理完了となります。 問題箇所を限定せずに次々と新品部品と交換しますと非常に高い修理になって仕舞いますし、時間も掛かります。
この様な方法は色々の修理に当てはまりますので、初心者の方は是非試してみて下さい。
安全である事は色々の面で大切です。 充分準備をした上で作業を為さって下さい。 やる気さえあれば必ず出来ると思います、満足感を味わえます。 気を付けて下さい、中毒になります。