アメリカ製ピックアップトラック(フォード、ダッジ、シボレー)のベッド(荷台)には、ロングベッドとショートベッドと呼ばれる2種類があり、8フィートベッド と 6フィートベッドとも呼ばれます。
“ピックアップトラック”とは写真左下のような形状で、1/2トン、3/4トン、1トン車で、フォードはそれぞれF150、F250、F350 、シボレーとダッジは一般に1500、2500、3500 のモデル名で呼ばれます(“バン、トラック のモデル名”12月30日 2010の書き込み参照)。 1トン車(呼称であって、実際の積載量では無い)より大きなトラックは単に“トラック”と呼びます。 1トン車の後輪は通常ダブルタイヤで、これらはデユーリー(Dually)又はデユーリーピックアップ(トラック)と呼びます。
以前はピックアップトラックと言えば8フットベッドが一般的でしたが、最近はクルーキャブ(4ドア)やエクステンデッドキャブ(後部に荷物や小型座席のスペース)等の長いキャブが増えた為、通勤や買い物等に簡単に使用出来、駐車にも便利なショートベッドがポピュラーになっています。 大型(重量のある)5thホイールを牽引する人は一般的に操縦安定性のあるロングベッドを使い、クルーキャブも少なくありません。
前回書きましたが、走行中の5thホイールに人を乗せる事が出来るのは安全性が高く、更に操縦性も優れているからで、其の大きな理由はヒッチの位置がトラックの荷台上のキャブと後輪の間にある為です。 ヒッチの位置が後輪より後ろに成れば成るほど操縦性は悪くなります。
アメリカで一般的な8フット幅の5thホイールは8フットベッドのトラックで牽引した場合は直角に曲げる事(写真上右)が出来ますが、6フットベッドのトラックではキャブにぶつかり(写真上左)、牽引する事は出来ません。 6フットベッドでヒッチ(牽引部)が後輪の前で、更にキャブに接触しない為にはピンボックスの延長(延長)と更にスライダーヒッチと呼ばれる前後に移動出来る機構(写真中右―赤矢印)が必要です。 この装備が完備していますと、低速での小回りやバックでの小回りが可能に成ります。
私は5thホイールを牽引した事がありませんので経験から書く事は出来ませんが、他にも色々解決装備が出回っているようです。 5thホイール、又は5thホイール牽引車を考えていらっしゃる方は是非上の点を考慮の上、購入なさって下さい。
RVKen