常にブレーキの効きに物足りなく、補償期間にデイーラーで見て貰っても正常だと言われ、それまで乗っていたRVより重量が増した為と半分諦めながら、一方で機会を見付けては改善の可能性を考えていました。
此れまでにブレーキパッドを2回交換し、現在はレーシングカー用を使用していますし、トレドルバルブ(Treadle Valve=ブレーキペダルに付いているエアーバルブ)も2回、最初はゴムスプリング付き(E-6)、現在はコイルスプリング付きのE-10を使用しています。 それぞれ交換する度に改善に満足を感じられましたが、完全に満足とは行きませんでした。
幸い、排気ブレーキを使用する事で、通常の減速時は問題は無いのですが、高速走行中に急ブレーキが必要な時は非常に問題です。 今回の旅行で危険な状況は全くありませんでしたが、冷や冷やしながら走行した事は何回かありました。 当然、ロスアンジェルス、サクラメント、シアトル等の大都市を通過する時は車の数が多く、運転者の中にはカーブに差し掛かるとブレーキを踏んだり、前方でブレーキライトが点灯すると減速したり、割り込んで来てブレーキを掛けたり、一般的では無い特徴のある運転をする人も居ますので気を付ける必要があります。 更に、次の様な場所では自然とブレーキが心配になって仕舞います。
日本では考えられない制限速度:
アメリカに於いては、信号のある道路の制限速度は88Km/時(55マイル/時)、カナダでは90Km/時、又はそれ以下が一般的です。
此れで驚いてはいけません、100Km/時の標識がある所で黄色の信号が点滅していて一般道が横切っている所もあり、110Km/時の所もあります(試験的に行われている)。 都心から離れた田舎で、主に木材を運搬する大型トラックや道路工事や建設現場に運ぶ大型トラックが出入りしたり、住民が横切ったりしますが、この様な交差点では危険を感じる事は殆どありません。 見晴らしが良い直線の場所である事と、道路に入って来るドライバーは走って来る車が見えれば、十分入れる距離であっても入って来ません。 恐らく、車は短距離で止まらない事や事故の恐ろしさを知っているからだと思われます。 更に、この様な制限速度が100Km/時の場所は2車線ですので、入って来ても車線を変更する事が出来ます。
問題は一般的な信号機が付いている制限速度90Km/時の道路です、信号が黄色になれば通り過ごすか止まるかの何れかで、悪いタイミングで黄色になれば急ブレーキを掛けても交差点を通り過ぎた所で停止、ブレーキを掛けなければ赤信号に成ってから通過の危険があり、信号の手前では黄色に成らない様に祈る気持ちで冷や冷やです。 車や歩行者が待っている所を90Km/時で走り抜けるのは悪い事をしている様で余り良い気分ではあませんが、他の車と纏まって走行している時は他の車の様子を見ながら90Km/時に近い速度を維持します。 その大きな理由は殆どのドライバーがクルーズコントロール(オートクルーズ)を使用しているからです。
写真の説明:
上の5枚の写真は同じ道路の約20Km区間です。
写真上左: 往復4車線で制限速度は110Km/時で、数量は多くはありませんが切り出した木材運搬トラック、長距離便、RV等が走っており、この場所は右から小道が入って来ています。
写真上右: 前方を空の木材運搬のトラックが走っていて、右から小道が入って来ています。
写真中左: 所に依っては割合と大きな一般道も横切っていますが、この部分も制限速度は110Km/時です。
写真中右: この先で道路工事があり、制限速度が80Km/時に下がる事を示すサインがあり、右から小道も入って来ています。 5枚の写真には写っていませんが、制限速度はその後60Km/時、50Km/時と下がり、工事現場は50Km/時、約2Km続きました。
写真下左: 工事現場を過ぎると制限速度110Km/時のサインがあり、サインの下の部分に“Thank You、Resume Speed”とあり、”工事に協力ありがとう御座いました、高速走行を再開して下さい” を意味し、道路工事の後に必ず表示されています。
ABSシステムが正常に機能していない可能性:
と言う訳で、制動距離を今より30%程度短く出来ないか時々考えながら走り、此れまで調べた事が無いABSシステムを調べる事にしました。
私のRVにはABSの中枢が入った重箱程度の大きさのプラスチック製箱が取り付けられていて、その中に此れまでに起こったエラーコードを読み取れる機能も入っています。 それに依りますと、エラーは記録されて居らず、更に正常に機能をしているとのコードも確認しました。
続く。