最近の、牽引をする可能性のある車、即ちピックアップトラックや大型SUV等にはトウ/ホールモードを備えたトランスミッションが標準装備になって居る様です。 私は、5thホイールを買いたいと思った事がありましたが結局一時の夢となって仕舞い、此れまで5thホイールは勿論、トラベルトレーラーも牽引した事が無く、トウ/ホールモードに関しては全く知りませんので調べてみました。
トウ/ホールモードの概略:
最近のダッジ、フォード、シボレー等、多くの(オプション)ピックアップトラックがトウ/ホールモードと言う名称を使った機能を持っていて、その機能はメーカー、年式に依って大きく異なる様です。
最初は燃費を良くする為のオーバードライブを“オン”にするスイッチとして始まり、その後オーバードライブが一般化した後は牽引時や急な上り坂でオーバードライブを“オフ”にするスイッチと変った印象を受けます。 更に、2000年前にトランスミッションの電子制御が始まってトルクコンバーターのロック機能が出来てからは、オーバードライブの機能とロック機能を考慮したトウ/ホールスイッチに変身、上り坂では高いトルクを得る為により高い回転数を維持、下り坂ではシフトダウンしてエンジンブレーキで減速が可能に成りました。
既に書きました様に、トウ/ホール機能はメーカーに依って異なり、“オン”の状態ではオーバードライブに入らなくする物もあれば、燃費を考慮して必要時はトップギヤーにも入る物もあり、又、異なるギヤー比に成ったり、色々です。 同じメーカーのトラスミッションでも異なる物があり、トウ/ホールスイッチを1度押すと4速止まりで5速(OD)には入らず第2速のギヤー比も変更、2度目を押すと3速止まりで4速(OD)5速(OD)には入らなく成り、3度目を押すと元の一般走行(経済走行)に戻る様な手の込んだ物もありあります。
トウ/ホールモードの利点欠点:
トウ/ホールモードは急な上り坂を走行する際はシフトアップが遅目になってエンジン回転数を高く維持しトランスミッションが変速を繰り返す(例えば3速/4速で迷う)事も無くなります。 又、下り坂では自動的にシフトダウンがされエンジンブレーキが効力を発揮し、多くの牽引RVerが好んでいるのがトウ/ホールモードのこのエンジンブレーキ機能です。 ダッヂの最近のカミンズデイーゼル搭載車は排気ブレーキが連動します(デイーゼルは排気ブレーキ無しではエンジンブレーキが効かないので当然ですが)。
欠点は燃費が落ちる事です。 (上り坂で)エンジン回転数を上げて走行すれば燃費は多少落ちますし、下り坂でエンジンブレーキを使用すれば燃費が下がります。
参考:
燃費を良くする方法はブレーキを使わない事です(半分冗談)。
もう一つの方法は出来るだけトップギヤーで走行する事です。 しかし、上り坂ではシフトダウンをしなければオーバーヒートの原因になりますし、エンジンに悪影響ともなります。
トウ/ホールモード使用方法:
当然、利点もあれば欠点もあり、重量、速度、風速、天候、燃費、運転技術、その他個人の好みもあり、一概には言えませんが、トウ/ホールモードを、必要な時に使用するのが経済的で現実的だと思います。 しかし、RVer、特に5thホイールを牽引する人の多くが常にトウ/ホールモードを使用すると書いています。 車に依ってエンジンを掛ける度にトウ/ホールモードがオンに成るモデルが在ればオフになるモデルもある様で、或るRVerはエンジンを瞬時止めると再度トウ/ホールモードスイッチを押す必要性を苦情として書き込んでいます。
何れにしても、長い急な上り坂/下り坂での使用は不可欠で、ダッシュボードのトウ/ホールモードのランプの確認も必要です。
トウ/ホールモードの機能、スイッチ使用方法等に関してマニュアルを見て於くのも利益になるかも?
次回は“最大牽引能力に関して”の予定です。
非公開 2015年02月11日(水)16時14分 編集・削除
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