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自動車の故障 - エンジンがスタートしない

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家内が運転をして娘と買い物に出掛けましたが、娘(例の車を壊す娘)からエンジンが掛からなくなったと電話がありました。  スピーカーフォーンで2人が私の質問に答えて呉れました。 
• イグニッションキーをスタートにしてもエンジンは回らない
• イグニッションキーをスタートにしても音はしない 
• ライトは点灯する
 

故障の状況:
何時もの通り、”故障”と聞いた瞬間に走行可能にする為に必要な、故障の原因/可能性、持って行く道具等を考えながら質問しました。 

工具の準備:
娘と家内はエンジンに関してはほとんど知識がありませんが、今回はライトが点灯する事を知らせて呉れたので大分知識が増したと、少々満足しながらスターターモーターの不具合か接触不良と予想して、工具袋と工具セット、OBD2スキャナー、電気テスター等を積み込み、スターターモーター交換も考えてフロアージャッキも積み込んで出掛けました。

現地で実際の状況を知る:
先ず最初にイグニッションキーを回したところ、リレーが振動音を発し、典型的なバッテリー上がりでした。 直ぐに娘に“ヘッドライトは点灯すると言ったのでは”と聞きますと、娘はダッシュボードのライトを指差しました。  矢張り、娘の自動車に関する知識は昔のままだと落胆していると、”ヘッドライトはヘッドライトと言って呉れないと分からない”と反対に言われて仕舞いました。  

ヘッドライト点灯は大きな鍵:
若し、ヘッドライトが点灯しない事が分かって居れば、ジャッキの代わりにジャンパーケーブルを持って行き、バッテリー又はオールタネーターの異状を予想出来ていたのですが。 テスターでバッテリーの電圧を調べた結果12Vありましたが、キーをスタートの状態にすると10V台に下がり、完全なバッテリー上がりの状態でした。 オールタネーターの故障も考えられましたので、バッテリーの栓を外して電解液の状態を調べてみましたら、5個のセルには十分な液が入っていましたが、1個は空になっていました。 これでエンジンが回らない原因がバッテリーにある事が明らかになりました。 

修理完了:
新しいバッテリーに交換して直ぐにエンジンは掛かりましたが、念の為にオールタネーターの発電電圧もチェック、14.3Vありましたのでオールタネーターは正常に機能していました。


参考: 故障の原因:
ヘッドライトが点灯しない:
エンジンが回転しない場合の原因は色々ありますが、通常はOBD2以前の問題です。 自動車をどの様に使用するかに依っても異なりますが、バッテリーは一種の消耗品で、5年程度で交換になってもそれほど不思議ではありません。 従って、ヘッドライトのスイッチをオンにしてヘッドライトが点灯しなければバッテリー自体又はバッテリーの接触不良、オールタネーター(充電システム)の故障が考えられます。 バッテリーが僅かに残って居ればスターターは回転をしたそうな“ウーウー”という音や、リレーが“カリカリ”音を立てますが、完全に上がって仕舞えば音はしませんしインストルメントパネルの電気も点かなくなります。

ヘッドライトは点灯する:
この場合に考えられる原因はスターターモーターの配線やリレー、又はスターターモーター自体の故障の可能性が高くなります。 従って、走行中に発電が出来なくなる様な特殊なケースを除いて、エンジン(スターターモーター)が回らない場合はエンジン自体の故障の可能性は非常に稀でOBD2を繋げてもコードは表示されない可能性が高いと思います。 今回の場合もOBD2を接続しても“Pass”と、“コードが何も無い”との正常である表示がされました。

盗難防止のパスコードを入力:
バッテリーを外しますとラジオの機能を回復させる為には盗難防止のパスコードを入力する必要があります。 パスコードは車、又はラジオを購入した際に一緒に来ますが、自動車に装備されて来たラジオの場合はデイーラーに電話で問い合わせると教えて呉れます。 今回の車(ホンダCRV)にはグローブコンパートメントの横にパスコード貼り付けてあります。 このコードを選曲スイッチで入力、又はナビが付いている場合は画面に入力する事でラジオの機能は回復します。

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