その後、質問者から更にコメントを度々頂き私自身が楽しませて頂いています。 既に書きました様に、RV経験が非常に豊富で、私の知識だけで書く事が質問者にどの程度役立つのかは疑問ですし、役立つ為には時間を掛けて調べる必要がある内容です。 この調べる内容に関しては将来又考える事として、質問者が送って下さる質問、経験話、情報等から私の思った事柄を書こうと思っています。 此れからアメリカでRVを利用して旅行を考えて居る方、現在日本でRVを使って居る方、そして此れからRVを始めたいと思って居る方には役立つ事があるかも知れません。
選択するRVに関して:
RVは“トラック”に“家”を積んだ様な物ですので、トラックシャシーにはほぼ満載、場合に依っては積載オーバーの状態で、“家”の方には常に地震に遭遇し続けている状態です、即ち車も家も常に超過酷な条件に耐えなければなりません。
此の事は快適で安全な運転を楽しむ、維持費(修理費用)を最低限にする、長期間RVを使用し続ける事等を考えると非常に大切な事です。 通常、RVを選択する場合は色や外観デザイン(見た目が良い)、価格、フロアープラン(間取り)等が重要視されると思いますが、それ等以上に大切な事は余裕のある許容重量、重量配分、使用材質、構造等で、目では見え難い部分です。
日本の自動車ショーで展示されたRVを見て回った際に許容重量に関して質問をしても現実的な答え又は説明が出来る人は稀で、同時に重量配分を無視して製造されて居ると思われるRVも見受けられます。 アメリカでも昔は同じ様な問題、即ち“前軸と後軸の許容重量を考慮せずに製造されて居て、前方に付いて居る燃料とスレッシュウオーターの両タンクを同時に満タンにすると前軸の許容重量をオーバーする為、水は常にタンクの半分以下に保ったり、重量のあるキャンプ装備や荷物は後部に移動させる必要がある”と言う様なクラスAが有りました。 最近はRVerの安全に関する知識が総体的に向上して、特に許容重量、車軸荷重、タイヤ空気圧等に関しては敏感になっていて、適切空気圧の設定の為にRV(主にクラスA)の計量をする人は沢山います。 総重量が許容重量に近い場合は計量をお勧めしますし、多くのRVが必要として居ると思います。
RVに使われている材料や構造の耐久性に関して知る事は非常に難しと思われますが、私が普段使う解決法は(RVに限らず)使用者の評価が高いモデル、人気が高いモデル等です。 沢山売れているモデルは修理部品やアクセッサリーが長年に渡って豊富で入手し易く安価で良いのですが低価格の為に売れている場合もありますので注意が必要です。
アメリカに於いてはRVフォーラムでメーカー名やモデル名を含めて非常に手厳しい意見が沢山書き込まれて居ますので、RVフォーラムを読んで居る人達にはRVメーカーの品質度は大体知られて居ると思います。 しかし、苦情が沢山書き込まれているメーカー(モデル)のRVを買う人も居ますので、其れ等の人は外観デザインやフロアープランを重視したり、低価格に引き込まれたり、更には情報を知らないのかも知れません。
評価の高い、信頼性の高いメーカーのRVでも購入する際に気を付けなければ成らない場合もあります。 十数年前に問題に成りましたが、水没車です。 大きな洪水が起きて大量の新車RVが被害を受け、保険処理されたRVが数カ月、数十カ月後に修理されて見た目には新車同様の状態のRVが出回った事です。 この様なRVは直ぐには問題を起こさなくても使用して居る内に外壁が膨らんで壊れたり、何らかの問題が発生する結果と成ります。 相場より安かったり、走行距離が極端に低かったりするRVの中にはこの様なRVもある事を知って於く必要があります。